スイカ  人工受粉

スイカの苗を購入したのが5月20日、畑に定植したのが6月6日。 6月下旬に雄花が咲き始め、7月10日前頃?から雌花が咲き始めました。 雄花と雌花の違いは一見して分かります。 雌花はキュウリと同じように花の基部が円く膨らんでいるので直ぐ判ります。
2017.7.17
写真中央がスイカ、左側;トマト、右側;スイートコーン。

赤丸は2株を植えた位置。 当初、3本仕立てで、1本のツルに2個生らせる計画でしたが、7月上旬は雄花が咲いても雌花が咲かない、反対に雌花が咲いても雄花が咲か咲いていないなど2株しか植えてないので、上手く人口受粉ができませんでしたが、7月中旬(札幌の最高気温が連日30℃を越えてから)に雄花と雌花が一緒に咲くようになりました。
参考書には「子ヅルの15~20節の間についた雌花を生らしなさい」と書いてあるのですが、7月中旬になるとツルも繁茂してきて子ツルか孫ヅルが分らなくなってきたので、とりあえず、咲いた雌花にはすべて人口受粉しました。 受粉の時間帯は、午後では受精しないらくし、教科書どおり朝6時頃の早朝に実施。
2017.7.17
雌花                      雄花
花粉は、指で葯(やく)に触ると花粉の粉が手に着くというイメージがあるのですが、スイカの花粉は触ってもほとんど手につかないのです。花粉の量が普通の花に比べるとかなり少ないようです。当初、雄花に綿棒の先でチョンチョンと柔らかくと触れて花粉を付け、それを雌花につけていました。 しかし、2~3日しても実が大きくなってこないので、ウェブサイトで調べると、雄花を直接雌花に軟らかくこすり付ける方法が載っていたので、それを参考にしてやって
みました。
2017.7.17
人口受粉した翌日のスイカ。  2017.7.21
人口受粉後1週間後のスイカ。 12~13cmくらいの大きさになっています。 スイカは大玉品種、小玉品種に関わらず、受粉後35~40日が収穫適期といわれていますので、写真のスイカは順調に大きくなっていると思います。

そんなこんなで7月10日過ぎ~7月18日までの約1週間に10個の花に人口受粉しました。 結果、収穫できそうな玉は3個です。 人工授粉の成功率は3割。
この人口受粉をした頃は、札幌で125年ぶりの暑さを記録した時期で、スイカの受粉にとって、札幌では滅多に遭遇することのできない、おそらくもっとも良い時期にだったのでしょう。それでも、受粉成功率は3割です。 私にとって初体験の作業であることを考慮しても、その成功率は低いような気がします。 それでも、個人が庭でつくるスイカの人口受粉の成功率はこんなもんなんでしょうかね。

実家が元農家の60代半ばの主婦の方が、こんな話をしてくれました。
「私が小さい頃(小学生の頃?)、田んぼ(米)の収穫時(9月中旬頃)にスイカを食べた記憶がある。 朝採ったスイカは冷たくて美味しかった(北海道はこの頃になると朝方はかなり冷える)。 今のように苗を買ってきて植えるのではなく、また、保温のためのビニールハウスがあるわけでもなく、農家が畑にタネをまいて育てるので、株が成長するのも遅く、早く採れても8月下旬だった。」

そんなことで、7月末までは人口受粉を続けようと思っています。

最期に、7月14日に投稿したブログの抜粋です。
夏は早朝4時ころから開花を始め、6時ころにはやく(葯)が裂開してミツバチの来訪を待ちます。働きものの彼らは、天気がよいと1花に30~90回も訪花するといわれていますが、降雨の日はお休み。 だから雨の多い日は不作ととなります。

スイカはなかなか受粉の難しい作物のようです。

 

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