スイカ  収穫

9月入って、朝夕は涼しくなってきました。 店頭に並ぶスイカの値段は、7月中下旬~お盆前までは小さい玉でも1000円近くしていましたが、涼しさが増すにつれてかなり安くなってきています。

今日の話題は我家のスイカです。 5月20日に12cmポリポットに入ったスイカの苗を南区石山の中村種苗店から購入しました。 園芸店で売っている苗に比べるとかなり大きくしっかりとした苗でした。 定植(畑に終えつける時期)が6月10日以降と考えていたので、それまでの期間、この購入苗をどのように管理しようか?と迷ったのですが、とりあえず、18cmポリポットに植え替えて、暖かい日は屋外へ、寒い日及び夜間は室内で育てることにしました。
2017.5.23
写真は、購入後18cmポリポットに植替えた直後のもの

そして、 予定より速く6月9日に定植しました。 その理由は、株がこれ以上大きくなるとポットから苗を取り出すとき、植え痛みしそうだったからです。 植付け後一時気温の低い時期もありましたが、7月上旬に札幌では125年?ぶりの暑さ、最高気温が30℃越える日が3日続き、その次の2日間の最高気温が29.8℃、28.3℃で一旦30℃を下回るのですが、翌日から4日連続で30℃越えで、今夏の札幌の7月上旬~中旬にかけては、ここ1世紀以上見られない暑さに遭遇したのです。

この異常な高温のおかげで株は大きく成長しました。 スイカの原産地はアフリカ中部の砂漠地帯といわれているので、暑さはスイカにとって最大のおみやげです。 ちょうどその頃から雌花が咲くようになりました。 スイカの花のつき方は、葉の基部毎に雄花が1個、それが数回続き、その次の節に雌花を1個つけて、また、雄花が数個つく という繰り返しです。

花の咲き初めが6月下旬?から7月上旬で、しばらくは雄花のみで雌花は全く見られませんでした。 7月10日以降から雌花が咲き始めてやっと人口受粉ができるようになりました。7月上旬(7日~15日)の記録的暑さが貢献したのでしょう。 もし、あの暑さがなければ、人口受粉が後ろにずれ込んで7月20日以降になっていたかもしれません。(このことは、スイカの収穫するまでの日数が小玉で35~40日と言われているので、 7月20日の受粉で収穫(食べられる)はお盆ということになります。

以下の表はスイカ毎の収穫時期、人工授粉から収穫までの日数、重量を表にまとめたものです。
スイカ受粉日1のサムネイル
①収穫は15個
②人工授粉を13回試みて、結実したのが7個。 成功率が約5割
③自然受粉で結実したのが2個
④受粉後40日前後で、2000g弱のものが収穫できる(品種は紅小玉?)
⑤上表の10個目と11個目に3日間の空きがあるが、この期間は雌花が咲いていなかったので人工受粉ができなかった。
⑥13個目で人口受粉を終了したのは、収穫目標個数が、とりあえず、12個ときめていたため。
⑦8月22日に34mmの雨(札幌にとっては強めの雨)が降り、その翌日、2個のスイカが割れる。
⑧12個目のスイカは自然に割れる。
⑨14個目と15個目のスイカは8月に入ってからの自然受粉。

 2017.8.22
写真は8月22日に収穫した3個目のスイカ。 大きさは、縦38cm、巾20数cm?くらい。 重
さは、1,860g。
2017.8.22
2kgと小ぶりなのですが、皮の白い部分が極めて薄いので、「スイカを食べた」という実感は十分に持てます。 しかし、そのことが割れやすい原因にもなっているのです。

<余談1: 初めてのスイカ栽培>
60才半ばにして初めて スイカに挑戦したのですが、今夏の異常高温という幸運に遇って9個収穫できました。 残念ながら、3個は降雨により割れてしまったのですが、2個をおすそ分けして、4個を食しました(割れたスイカは、赤実の部分が飴色状変色して痛みが早く、食すると味が変わっていた)。

味については、美味しかったです。 おすそ分けした方からも「売っているスイカ以上に美味しかった」と高評価を頂き、お世辞半分としても、その方の表情・態度から美味しかったことが伝わってきました。

ということで、来年も作ってみようと思っています。

<余談2:人口受粉>
家庭菜園では、ビニールハウスや大面積で栽培する農家と違って、植える株数が少ないため、雄花だけが咲いて雌花が咲いてない時期ができてしまします。 スイカを食べたいと思うのは暑い盛りのお盆前後で、そのためには、7月上旬に受粉する必要があります(受粉から収穫適期まで小玉スイカの場合約35~40日)。 なので、一番受粉したい時期に受粉するには、家庭菜園の場合、どうしても人口受粉が必要な作業のように思えます(収穫が9月に入っても構わない人は別ですが)。

もう一つ、「スイカは雨の日が続くと不作になる」といわれていますが、その原因・要因はその着花習性(花のつき方、「午前中に受粉しないと着果しない」)にあるようです。 自分も朝早く起きて人口受粉を試みたのですが、他の花に比べると雄花に付いている花粉の量の少なく、これで上手く着いたかな?と毎回思ってしまいました。 今回初めて人口受粉を試みたのですが、不慣れなこともあって、案の定、着果率は5割と低めとなってしましました。

スイカ栽培の出来不出来は、その年の気候(温度)が第一ですが、その次に、いかに早く着花させることができるような株にできるか?、そして、いかに上手く受粉させることができるか? にかかっているようです。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA