ツツジ類の冬芽(その1)

札幌は、金曜日の夜(4月4日)から雪が降り始め、翌朝、玄関のドアを開けると辺りは真っ白でした。10cmくらいは積もったようです。その日の日中もちらちらと雪が降っていました。昼間は多少気温も上がるので雪は解けるのですが、昨晩、またすこし雪が降ったようで、今朝(4月6日)は、舗装面に残った雪の上にうっすらと積もり自宅前の道路は真っ白です。
東北地方を横切った低気圧が、発達しながら北海道の釧路から根室の東側を通って千島列島のほうに抜けていきました。これは、3月に2~3回道東地方に猛吹雪をもたらしたパターンと同じです。さすがに4月に入ると猛吹雪にはならないようですが、今後も北海道の南側を低気圧が通ることがあると、4月中下旬でも雪が降る可能性があります。今冬?のシベリアの寒気団は強いようで、札幌の春の訪れは遅くなりそうです。
今回はツツジ・シャクナゲ類(ツツジ属:Rhododendron属:ロードデンドロン属)の冬芽です。
※ドウダンツツジとサラサドウダンツツジはツツジ属ではなく、ドウダンツツジ属(Enkianthus属:エンキアンツス属)ですが、名前にツツジがつくので、ここに入れます。
エゾムラサキツツジ
2011.4.3
エゾムラサキツツジ
冬芽の大きさは、花芽で5mm強くらい。花芽の基部に小さいつぼみは葉芽。
春から夏にかけて緑色の葉も冬場になると、このように紫と紺を混ぜたような葉色なります。葉の表面に細かいつぶつぶが見えますが、これは腺状燐片と呼ばれるもので、葉の裏面にもあり、エゾムラサキツツジの特徴です。この腺状燐片がなんのために葉の表面の細胞から分化したのか?、不明なのだそうです。
ヨドガワツツジ

2012.11.25
ヨドガワツツジ
長さ約1cmの卵形。芽鱗は褐色の伏毛と腺点があって粘る。(樹に咲く花)
確かに、ヨドガワツツジの花芽は、触ると粘ります。
レンゲツツジ
2014.3.29
レンゲツツジ
冬芽はらせん生。頂芽は大きく長さ8~15mmあり、卵形ないし長卵形であるが、側生枝の頂芽は小さく、長さ4~8mmあり、長卵形ないし紡錘形である。花芽は側枝に頂生し、大きく、卵形で、先がとがり、長さ7~15mmある。芽鱗は帯緑紅色(キレンゲツツジは紅色が薄いようです。)をし、先端部に白色の短毛がはえ、頂芽では3~8枚が、花芽では14~18枚が覆瓦状に重なる。(落葉広葉樹図譜)
ドウダンツツジ
2013.3.17
ドウダンツツジ
冬芽はらせん生であるが、側芽は発達しない。頂芽は卵形で先がややとがり、長さ4~7mmある。芽鱗は無毛で、赤褐色ないし黄褐色をし、10枚くらいが覆瓦状に重なる(落葉広葉樹図譜)
花芽の下にぶら下がっているのは、果実(朔果から種子が飛び出した後に残った実殻)です。
014 サラサドウダンツツジ2014.3.29
サラサドウダンツツジ
冬芽はらせん生であるが、側芽は発達しない。頂芽は卵形で先がややとがり、長さ6~11mmある。芽鱗は葉柄起源で、無毛で、帯赤褐淡緑色ないし帯緑淡褐色をし、5~8枚くらいが重なる(落葉広葉樹図譜)
ムラサキヤシオ
2014.3.29
ムラサキヤシオツツジ
花芽は長さ8~10mの卵形。芽鱗の色は褐色~白っぽい緑までいろいろあるようです。
ミツバツツジ
2014.3.29
ミツバツツジ
花芽は長さ1~1.2cmの長楕円形。葉芽は小さく、長さ8mmほど。芽鱗の外面やふちには軟毛と腺点がある。(樹に咲く花)

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