ウツギ( ウノハナ) 卯の花の匂う垣根に

今、ウツギ、ウノハナとも言いますが、白い花が満開を迎えています。ウツギ2013.7.7
国道453号沿いにある真駒内団地内(道路を挟んで反対側にアイスアリーナ)に植
えられています。

通路沿いに列植。 株高は2.5~3m。 毎年か2~3年に一度の間隔で株の上部が刈り取られる。 写真のように地際から叢生して株立ち状に。

ウツギ2015.6.12

ウツギ2015.6.21
童謡?唱歌? “夏は来ぬ” の 歌詞に
「卯の花の匂う垣根に~~~」という出だしの一節があります。
この歌詞が、ウノハナ、ウツギは良い匂いのする花というイメージを作ったのだろうと思うのですが、実際に花に近づいてもほとんど好い香り、匂いはしません。 ほんの少し甘い匂いがする程度です。 強いて言うなら、イボタの青臭くて少し甘い香りを薄めた匂いというところでしょうか。
おそらく、この歌詞の作者、佐佐木信綱さんは、ウノハナと同じ仲間(ユキノシタ科)の甘い香りのするバイカウツギをウノハナと勘違いしたのではないでしょうか。 それとも、メロディに合う言葉を選ぼうとして、バイカウツギでは長くて響きも悪いので、植物図鑑を見ると、白い花で同じ仲間のウノハナがあったので、それを使うことにしたのでしょうか?
札幌の街中や個人の庭では、バイカウツギのほうが花は大きいし良い匂いもするので、出会う機会が断然に多いです。

ウツギ
2011.6.26
枝先に円錐花序をだし、白色の花を多数※下向きにつける。(樹に咲く花)
※樹に咲く花では、「花は下向きにつける」とありますが、当地では、下向きというより上向きに咲いています。 これは、札幌は雪が多いので枝折れを防ぐために写真のように株を縄で縛る冬囲いを行うことや、上部の枝を剪定するためでしょうか。

2015.3.26

ウツギ2012.7.22
7月下旬には、果実が出来てきます。形は、湯飲み茶碗というか、お椀のような形をしていて、その先に、長く伸びた花柱が目立ちます。

<ウツギの雄しべ>
ウツギ2015.6.21
写真右は、花弁を取り除いたウツギの花。 左は雄しべ。 雄しべの花糸の両側には翼があり、翼の先端は尖る。 雌しべは3本。

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