リンゴ 焼きリンゴ 

10月1日未明に北海道の北を通過した爆弾低気圧。 そして、10月7日に道東を襲った台風23号。 10月1日の爆弾低気圧は報道機関が騒いだ割にそれほどの風ではなかったのですが、今回の台風23号は、超大型と言われただけあって、台風の中心から相当離れているにもかかわらず、札幌はすごい風に襲われました。 大木が倒れて車が押しつぶされたニュースをテレビで見ました。 この時期に、北海道は2週続けて超強風に襲われました。 以前には考えられない現象です。 気候が変わってきたことを感じます。

我家にリンゴの樹が1本あります。 植えて20年くらい経ちます。 高さは2.5mくらい。 葉張りも2~3mで、大きくならない接ぎ木苗を植えました。 今年は30個ほど生りました。 品種は “ 紅玉 ” で、今風の甘いリンゴではなく、酸っぱさが美味しいリンゴです。 古い品種なので、 郊外のスーパーでは見かけません。食べごろは10月中旬以降になります。リンゴ 紅玉 2015.10.10
爆弾低気圧襲来前の収穫と台風23号の強風で10個ほど落ちてしまって、樹には2~3個しか残っていない。

しかし、今年は、上述の強風がやってきたので、落ちて投げるより益しということで、台風が来る前の9月30日に約半分の15個のリンゴを収穫しました。 食べると、やはりまだ、甘さも酸っぱさもいまいちです。 ボール一杯に収穫したリンゴをどうするか?と迷った末、‘紅玉’ の品種特性を活かして 焼きリンゴを作ることにしました。
我家の名シェフによると、焼きリンゴの作り方はいろいろあって、リンゴの芯をくり抜いて丸ごと1個をオーブンで焼く方法や、もっと簡単に、レンジで5~6分チンする方法などがあるとのこと。 試しに、芯をくり抜いたリンゴにバターと砂糖を入れて、レンジでチンしてみたのですが、リンゴのシャキシャキ感がなくなりトロトロになって、食感がいまいちでした。 また、丸ごと1個を焼く調理法は、30分~1時間ほどオーブンにかけなければならず、時間がかかりすぎるということで不採用になってしまいました。 決まったのは、リンゴを十二等分くらいに薄く切って、その上にバターと砂糖をのせ、シナモンを振りかけて9分前後焼く方法でした。 時間のかからない手軽にできる作り方を採用したそうです。
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2015.10.10
味はまあまあです。 来年からはこの時期にデザートとしてときどきお目見えする一品になりそうです。

<余談:紅玉>
〇その1
リンゴは、栽培の歴史が古いだけに、栽培品種は非常に多いが、大規模に栽培されているものは比較的すくない。世界的に広く栽培されているものは、デリシャス系と‘ゴールデン・デリシャス’である。 日本では、明治時代以後に多数の栽培品種が導入されたが、日本の風土に適し、かつ日本人の嗜好にあったものだけが残り、大正期にはすでに ‘国光’ と ‘紅玉’ が2大品種の様相を示した。 それ以後もこの傾向はますます強まり、1960年ごろには両品種だけで全生産量の70%を占めるようになった。 しかし、その後品種更新時代に入って、この両品種は急減し、それに代わって ‘ふじ’ デリシャス系などの比率が高まってきた。(園芸植物大辞典)
リンゴ 紅玉
2015.10.10  りんご:紅玉
〇その2
1871年に開拓使によって導入され、1900年に邦名を紅玉と命名された。

その名の通り艶やかな深紅のリンゴで、やや小玉で酸味が強く、果肉のきめは細かく芳香もある。
戦前は美味しいリンゴの代名詞として、国光とともに一世を風靡。戦後は酸味の強さから後継品種に追われるが、アップルパイなど焼き菓子には最適な品種のため、製菓用として根強い需要がある。
(ウィキペディア)

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