ヤマグワ  黒い実

2016.6.30
この時期(7月)、歩道を歩いていると、 不自然に真っ黒になったところに出くわします。 近づいて良く見ると、ヤマグワの樹が歩道に張出していて、その枝から黒い果実が落ちて、それを歩行者が知らず知らずに踏みつぶして真っ黒になったようです。
2016.7.5
見上げると、くわの実が枝にびっしりとついています。 手にとって食べると甘い味がします。 現在は、チョコレートやイチゴなど甘くておいしいお菓子や果物がたくさんあるので、この桑の実を食べてもそれほど美味しいと思わないのですが、戦中戦後の食糧難の時代には貴重な食料だったのでしょう。  私は昭和26年生まれでその当時の食べることの大変さを知らない世代ですが、昭和20年以前に生まれた方(現在70才以上)は、幼少期にこの桑の実をおいしく食べた方は多いのではないでしょうか。
2013.8.3
写真はヤマグワの実  1cm前後のものが多い。

<ヤマグワとクワ(マグワ:栽培グワ、中国原産)の違い>
葉の違いで両種(しゅ)を判別するのは難しいようです。 果実については、ヤマグワには写真のように果実にちょこちょこと生えている髭のようなもの、花柱が残りますが、クワ(マグワ)はそれが極めて短いようです(松江の花図鑑)。 そして、クワのほうが少し実が大きいのでしょうか?
クワ(マグワ)の実の熟し方は、当初果実の色は白く、それが赤くなって最後に熟して黒くなるようです。 一方、ヤマグワは赤から黑くなります。 白いクワの実はほとんど見かけません。 一度、クワキジラミが発生しているヤマグワについている果実が白かったのを見たことがあります。 それはクワキジラミによる何らかの作用(影響)によるもののように見えます。 2010.7.1
クワキジラミの幼虫は白いロウ物質を糸状に分泌する。 体は淡黄緑色。最大体長2.5mm。 年1回発生。 成虫越冬。幼虫は6~7月にみられ、葉裏に群生する。(北海道 樹木の病気・虫害・獣害)
20107.1

 

 

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