雪の中不気味に光るクロヤナギ

辺りには人気がなく、雪の白と褐色の樹肌だけが拡がる世界で、
枝先に黒い塊をたくさん付いている小さな樹に出会いました。
その黒い花穂(花序)をみていると、何か不気味なものを感じました。
「きれい」とか「美しい」という言葉は全然頭の中に浮ばなかったです。
森林総合研究所の樹木園で、樹を観察しているときに見つけました。
樹種はクロヤナギです。
023 クロヤナギ2012.4.8 
ネコヤナギの突然変異で、全体に無毛。雄株だけが知られている。花序は長さ3~5cm。苞が黒色で雄しべが伸びるまで花序が黒いことから黒柳の名がある 花材にされる。(「樹に咲く花」より引用)
ネコヤナギの変種にクロヤナギがある。これは栽培品種で、雄の木だけが知られている。ネコヤナギの毛がなくなったもので、そのため花穂は芽鱗を脱いで満開ちかくまで真っ黒である。おそらくネコヤナギからでた突然変異で、栽培の歴史ははっきりしない。しばしば切花として花屋に出る。(「世界の植物」(朝日新聞社刊)より引用)
世界の植物に、「ネコヤナギの毛のなくなったもので、・・・・」と記載されていますが、この意味は、ネコヤナギは黒い花序の1本1本に白い毛が生えていて、それでネコヤナギの花穂(花序)は白く見えるが、その毛が突然変異でなくなったので、元々の色である黒が見える という意味と思います。
021 クロヤナギ2012.4.8
現在の花序の長さは1~2cmとまだ小さいです。
黒い花序の中から雄しべが伸び出して、葯から黄色の花粉が出始めているところのようです。
この写真はグーグル画像から引っ張ってきたものです。
ここの樹木園で花の咲く(今年の場合)のは4月下旬~5月上旬になると思います。
kuroyn3b.jpg
雪が解けて、周りに少しずつみどりが増えていく頃に、黄色の葯をつけた花穂を見ていたら、もう少しいい印象を持った思うのですが・・・・・・・。
4月下旬に再度見に行こうと思っています。
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