アカナラ(その1):冬芽

004-001.jpg2011.1120
アカナラの冬芽は、北海道に自生するミズナラ、コナラなどナラ類の中で、ミズナラの冬芽の形態とよく似ているようです。ミズナラに比べると細長く角ばった冬芽(5角錐?)です。
021 アカナラ 団地中央線2011.1.27
ミズナラ、カシワなどナラ類は、1月、2月の真冬になっても葉を付けた樹をよく見かけます。アカナラも同じ仲間なので冬場になっても葉を付けている樹が多いです。特に街路樹で、夏に剪定した樹木に葉を残すことが多いように思います。
ナラ類の樹木が冬場葉を付けたままなのは、その樹木の祖先が常緑性で、その性質を残したまま温帯域まで分布をひろげて種分化をとげて現在に至っているということのようです。
落葉のメカニズムは、樹体内にある植物ホルモンのオーキシンが減少し、エチレンが増加すると、枝と葉柄の間に離層ができて落葉することがわかっていますが、ナラ類は、この植物ホルモンの作用が通常の落葉樹と少し違うようではっきりした離層をつくらないとのことです。ナラ類は落葉樹と常緑樹の中間的な位置ある植物のようです。面白いですね。
<追記 2014.2.10>
その理由は解らないのですが、冬場に葉をつけているナラ類やカシワは、若齢木が多いように思います。ご存知の方がいらしたら、教えてください。
013 アカナラ2013.3.24
円山公園のアカナラ。 園路沿いに列植。樹高は20m前後 目通り幹径:60~100cm
012 同左2011.2.9
南区川沿どんぐり公園(街区公園)のアカナラ。樹高は約20m。目通り幹径は60~80cm。
この公園(面積:1300㎡)は昭和62年に造られています。ので、このアカナラの樹齢は約35年強です。大変成長の早い樹のようです。
アカナラは、北アメリカ原産で、アパラチア山脈のあるアメリカ東部に分布しています。当地では樹高90フィート(約28m)くらいにはなり、大きいものは43m位まで伸びるそうです。樹齢は500年くらいは生きるそうです。。札幌の気候風土でそこまで大きくなるかどうかはわかりませんが、植栽して30年弱で20mを越す大きさになるのですから、あと20~30年すると40mに届くかもしれません。
149 アカナラ2011.4.20
北大植物園前の街路樹アカナラ 正面赤い建物は、北海道庁赤レンガ庁舎

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アカナラ(その1):冬芽」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんばんは。
    初めて見る樹種・・・アカナラですか。
    ナラ類といえば、樹皮が縦方向に割れたり裂けたりするイメージがありますが、
    2枚目の写真を見る限りでは、アカナラのそれは滑らかなようですね・・・。
    ナラ類の若木がすぐに落葉しない理由は分かりませんが、こちらでもやはり同様の傾向はあります。
    離層が形成されにくいという面をここで知る中で、
    コナラ属に含まれるものに常緑のもの(カシ類)もあることとの関連性を疑ってしまいました。
    ブナに関しても、個人的に思っていたことですが、庭にも植えてある富士ブナという系統・・・
    若かったり、もしくは樹高が低かったりするうちは、春先まで枯れ葉をつけていることが多いような気がします。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんばんは。
    いつもコメントありがとうございます。
    アカナラの樹肌は、北海道に自生するミズナラやコナラ、カシワと違い、明らかに滑らかです。
    コナラ属には、常緑性のシラカシ、アカガシなどのカシ類とミズナラ、コナラ、カシワなどの落葉性のナラ類があります。カシ類は暖地性で、ナラ類はそれよりも寒い地域に分布しています。その中で、ナラ類の仲間で暖地性のウバメガシだけが常緑で、しかも照葉よりも耐乾性のある硬葉をつけ、沿岸地に生息するそうです。(落葉広葉樹図譜より)
    樹木が熱帯地域から北方の寒い地域に分布を広げていく進化の過程で、冬の寒さに耐えられる“落葉性”を獲得したように、コナラ属のナラ類の仲間が、落葉性の生活形つくって寒さに適応するように進化していったようです。ウバメガシという変わり者もいますが・・・・。
    ブナについては、野山に咲く花さんと同じように、庭に植えてある高さ50cmくらいの盆栽風に仕立てられたブナが、3月下旬頃?雪解け時期に茶褐色の葉を付けているのを見たことがあります。当地の樹林地で2月になっても葉を付けている樹は幼木が多いように思います。

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