ベニシタン(その2)

昨年10月11日のブログ“ベニシタン”で、この樹(株)を常緑性又は半常緑性と記したのですが、ウェブサイトや他の樹木辞典を調べて見ると、「中国西部原産で、常緑樹だが、道内では落葉することがある」とか、「関東以西では常緑であるが、それ以北では落葉する」などと書かれています。それで、我が家の近くにあるお宅の生垣を再度見てみました。
赤字2016.1.22
この写真では、赤い実が真冬でも残っているのがわかるだけで、葉についてははっきりしません。
赤字22016.1.22
近づいて撮ると、このように見えます。所々枝の間に黒っぽいものが見えます。これが葉のようです。ほとんど落葉して、ほんの少し残っている葉も黒く枯死しています。札幌ではやはり落葉樹のようです。
冬芽2016.1.22
樹木の種類を見分けるには、夏場は葉を見て判断します。花が咲いていれば最高です。しかし、花の咲いている期間は短いので、大抵の場合、葉を見て見分けようとします。冬場は、特に札幌のように寒い地域では落葉期が長いため、樹形、樹肌、枝の出方、樹肌に残る皮目、対生か互生かの葉のつき方や葉痕、冬場でも残っている樹上の実殻、そして、冬芽でその樹種を見分けようとします。特に冬芽は冬場の樹種判断に最も確かな材料です。
しかし、このベニシタンの冬芽は、とても小さく特徴のない在り来たりな冬芽です。それよりも、鮮やかな赤い実でベニシタンだとわかるのです。
〇 名前の由来
明治初年に渡来した流通名で、鮮紅色の実が木を染めるようにつくことから古くに紅色染料に用いたインド原産のシタンなぞらえたと推察します。(木の名前:岡部 誠著)

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