冬芽のつき方

前回の投稿、プラタナスで冬芽のつき方について触れましたが、樹木のそれぞれの種で冬芽のつき方がそれぞれ異なるのではなく、おおよそ科や属である程度そのつき方が決まっているようです。 例えば、高木で対生する樹木といえばヤマモミジやハウチワカエデなどのカエデ類です。ケヤキやハルニレなどのニレ科の樹木は互生です。
このように、すべてではありませんが、樹木の科や属で冬芽のつき方はある程度決ま
っているようです。

(落葉広葉樹図譜より)

科・属別の冬芽のつき方(札幌でよく見かける樹木)

ヤナギ属(ヤナギ科)
バッコヤナギ、キツネヤナギ、オノエヤナギなど
2/5らせん生
ただし、イヌコリヤナギ;対生、エゾノカワヤナギ、タチヤナギ:3/8らせん
クルミの仲間(クルミ科)
オニグルミ、サワグルミ、カシグルミ
2/5らせん生
ただし、オニグルミ;2/5か3/8
シラカンバ属(カバノキ科)
シラカバ、ウダイカンバ、ダケカンバ
二列互生(シグザグタイプ)
ハンノキ属(カバノキ科)
ケヤマハンノキ、ハンノキなど
1/3らせん生
ブナ属(ブナ科)
ミズナラ、コナラ、カシワ
2/らせん生
クリ属(ブナ科) クリ 二列互生
ニレ属、エノキ属、ケヤキ属(ニレ科)
ハルニレ、エゾエノキ、ケヤキなど
二列互生
ヤマグワ(クワ科) 二列互生
カツラ(カツラ科) 対生
モクレン(モクレン科)
ホオノキ、キタコブシ、モクレンなど
二列互生
プラタナス(スズカケノキ科) 2/らせん生
サクラ属、リンゴ属、ナシ属(バラ科)
サクラ類、モモ、スモモ、ウメなど
2/5ラセン生
ナナカマド属(バラ科)
ナナカマド、アズキナシなど
ナナカマド;1/3らせん生
アズキナシ;2/5ラセン生
マメ科 ネムノキ;3/8らせん生
イヌエンジュ;二列互生
ニセアカシア;2/5ラセン生
ニガキ科
シンジュ、ニガキ
シンジュ:;3/8らせん生
ニガキ;互生
ニシキギ属(ニシキギ科)
ニシキギ、コマユミ、マユミ、ツリバナ
対生
カエデ属(カエデ科)
ヤマモミジ、イタヤカエデ、ネグンドカエデなど『
対生
トチノキ属(トチノキ科)
トチノキ、ヒメトチノキ
対生
シナノキ属(シナノキ科)
シナノキ、オオバボダイジュ、
二列互生
ミズキ属(ミズキ科)
ミズキ、サンシュユ
対生
エゴノキ属(エゴノキ科)
エゴノキ、ハクウンボク
エゴノキ;二列互生
ハクウンボク;2/5らせん生
モクセイ科
イボタノキ、レンギョウ、ハシドイ、ライラック
ヤチダモ、アオダモ、
対生

 

 

 

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