ニガキ 口の中にじわっと拡がる苦さ

022 ニガキ2012.6.5
ニガキの花です。初めて見ました。ニガキは雌雄異株で、これは雌花です。
017 ニガキ2012.6.10
この花を見たとき、赤っぽい雌しべはすぐわかったのですが、ニガキが雌雄異株ということを全く知らなかったので、雄しべはどれだろうかとしばらく見入りました。帰宅後調べると、4~5本の退化した雄しべがあると樹木図鑑に記載されています。この写真では、がくとがくの間に円形のポッチのようなものが見えますが、それが退化した雄しべなのでしょうね。
090 ニガキ2012.6.10
ニガキの花は集散花序で多数の花をつけます。本州では、雄花が開花すると、樹全体がうっすら黄色く見えるそうです。今回は、雄株はみつけられませんでした。
085 ニガキ2011.5.14
ニガキは裸芽です。サクラやハルニレのように芽鱗に覆われていません。
この形がかわいいです。人間の手の拳を連想しませんか?色も朱色がかっていてよく目立ちます。樹木の種類を見分けるとき、ニガキはこの芽の形とその色で判断します。夏でも赤みを帯びています。
ニガキを見分けるもう一つ確実な方法があります。葉を噛んでみることです。すぐに分かります。葉を噛んだ直後は何の味もしないのですが、10秒?ほど経つと口の中に苦味が広がってきます。その味がすぐに消えればいいのですが、しばらく、10分はその苦味が口の中に残ります。一度試してください。一生忘れられない味です。
裸芽を持つ樹木は南方から来た植物だそうで、ニガキ科は熱帯・亜熱帯に多くの種類が分布しています。オニグルミも裸芽ですが、これも元々は南方系の植物だったんでしょうかね。
146 ニガキ2011.5.4
ちょうど、芽吹いたところです。
007 ニガキ2011.5.21
新葉が展開しました。小枝を見てください。ニガキの新梢の特徴は、紫色を帯びた暗褐色をしていて、そこに白い斑点(皮目)が目立つことです。葉痕も大きくて目立ちます。
026 ニガキ2012.5.29
ニガキは、エゾヤマザクラ、イタヤカエデ、アサダ、ミズナラなど札幌近辺の山々に普通に存する樹木と一緒に生えている種類です。しかし、市内の身近な小さな公園には見られません。南区内の公園で見たのは、藻南公園、真駒内公園、十五島公園、真駒内川緑地です。自然林が残っている公園です。
写真は、十五島公園駐車場横のニガキです。
089 ニガキ2012.6.10
これは、中島公園内のニガキです。場所は、南14条米里行啓通に近い鴨々川沿いです。
005 ニガキ2010.8.5
真駒内公園内のニガキです。
ニガキの樹形は写真でも分かるように、ミズキと同じように枝を水平に出します。中島公園のニガキはなかなか見栄えのする、かっこいい樹形と思いませんか? もう少し公園にあってもいい樹だと思います。

にほんブログ村 写真ブログ 植物・花写真へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA