ヌルデ(その3):身近な紅葉

10月に入ってからも暖かい日が続いています。しかし、ここに来て(10月13日)急に寒くなってきました。これからは明け方の最低気温が10℃を下回り、通勤時には吐く息が白くなる季節です。
昨日、真駒内公園へ紅葉の写真を撮りにいってきました。まだ、シラカバやイタヤカエデなど主だった樹の紅黄葉が進んでいないようです。それに、公園全体の樹木を見ると、すでに葉を落としている樹があったり、サクラ類のサーモンピンクに近い赤色になる葉もいまいち鮮やかさに欠けるようで、残念ながら、今年の紅黄葉は例年に比べて、その美しさ・輝きはそれほどのものにならないような気がします。
今日はヌルデの紅葉です。
004 ヌルデ2013.10.11
毎日、通勤途中でお目にかかります。ヌルデの紅葉は、モミジ類の紫色を帯びた赤でなく朱色がかった明るい赤です。
R3M3YXN.jpg2011.10.13
豊平川の河川敷に生えているヌルデ。場所はミュンヘン大橋南側の河川敷。この辺りの河川敷で、この時期紅葉している樹は、ヌルデと思って間違いないようです。
R6LOEF8.jpg2011.10.13
真駒内にある北海道警察学校の横の空き地に集団で生えているヌルデ。よく見かけるのは、このようにちょっとした空き地や郊外の道路脇、河川敷地などです。そして、集団で生えているのが多いです。
RA08QDJ.jpg2011.10.12
これは、ヌルデの実。5mmより少し小さめの実で、それをブドウように房状につけます。
前回ヌルデを取り上げたブログで、秋口につけた実が1月末には全てなくなっているのを紹介しましたが、このヌルデの実は小鳥にとって食べごろの大きさでしかも美味しいのでしょうか、ヌルデを道路脇や空地等に集団で生えているのをよく見かけるのは、小鳥達がヌルデの実を食べた後、一休みするのか、別の食べ物があるのか、その理由はわかりませんが、何かの目的で定期的ここにやって来て、糞をして種を落とすからなのでしょうね。おそらく。
<余談>
街中の公園や街路樹で見かける紅葉は、ヤマモミジやハウチワカエデなどのモミジ類とナナカマドが主で、これらの樹は人に手によって植えられたものがほとんどです。しかし、郊外で見る紅葉には、ヤマブドウ、ヤマウルシ、そして、このヌルデがありますが、もっとも身近な紅葉は朱色に染まるヌルデが多いように思います。
ヌルデは、道路沿いや郊外の住宅地外れの空き地、以前何かの理由で森林を伐採して一時更地になったところ、山沿いの河川で数年~数十年に一度大雨でその斜面が崩壊するところなど、果って一時裸地になったところにすばやく根を下ろして勢力を拡大する樹のようです。

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