ユリノキ(その1):冬芽

今日は平成26年3月31日(月)。札幌は澄み切った青空が拡がり陽光もまぶしいのですが、体をすり抜ける風は冷たく、先週の春を思わせる陽気から、寒風が吹く冬に少し逆戻りです。まだまだ春には程遠いです。
写真は、豊平川の河川敷に一冬積上げられた雪を溶かす作業をしているところを映したものです。
005 雪堆積場2014.3.31
札幌に降る雪は、12月中旬から3月上旬まで気温がマイナスになることが多く、ほとんど解けません。それで道路の除雪で道路脇に積み上げられた雪は排雪しなければなりません。その排雪場所(雪置場)は札幌の郊外に多数あるのですが、その一つに豊平川の河川敷(夏はサッカーや野球場などの運動施設や芝生地などになる公園緑地)があります。
写真前面のごつごつした雪の塊が見えます。これは、バックホウ(建設機械)で雪を削って表面積を多くし、雪を1日でも早く溶かすためにです。中央右に青いバックホウ(建設機械)が見えます。その奥の茶色っぽい部分の下には、一冬に道路の排雪で持ち込まれた雪が数メートル積みあがっています。この部分をバックホウやブルドーザで溝状に幾筋も掘り(削り)雪を溶かしていきます。
006 豊平川2014.4.13
この写真も、豊平川の河川敷に堆積された雪です。数メートルの高さがあります。全て解ける(解かす)のは、5月中旬になるのではないでしょうか。
関東以西ではサクラも開花して、今ちょうど見頃を迎えている地方が多いのではないでしょうか。そんな時期に冬芽を取り上げるのは季節はすれの感は否めませんが、札幌はまだまだ冬から抜け切れません。もう少しの間、冬芽を続けます。今日はユリノキです。
ユリノキは、北アメリカ東部に自生する落葉高木です。現地では20年で60~90フィート(18~27m)に、大きいものでは120フィート(36m)に、最大級の大きさになると150フィート(45m)になるそうです。
030 ユリノキ2014.3.30
冬芽はらせん生(2/5)であり、紫色をし、だ円形ないし長だ円形で、扁平し、芽柄をもち無毛で、托葉そのもののの1対の芽鱗につつまれる。頂芽は大きく、長さ10~15mmあり、烏帽子状ないしアヒルの口ばし状である。(落葉広葉樹図譜)
冬芽下の丸いのは葉痕。
031 ユリノキ2014.3.30
托葉そのものの1対の芽鱗を開く(取り除く)と、中に小さなユリノキの葉が納まっています。
032 ユリノキ2014.3.30
その内側の芽鱗を開くと、ユリノキの小さな葉が出てきます。さらにその内側の芽鱗をひらくと・・・・・・・・。
035 ユリノキ2011.5.22
そして、5月中下旬、ユリノキは新葉を展開していきます。

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