エゾノワトコ(3) 意外に太くなる幹

南区にある真駒内川緑地沿いを自転車で走っていると、青い葉をつけている樹を見つけました。 種類は何だろう?と思って近づいてみると、
エゾニワトコ 
2015.4.19
エゾノワトコです。
エゾニワトコ
2015.4.19
蕾みも膨らんできています。
この地域(南区内)で、最も早く芽だしする樹です。
今日のテーマは、エゾノワトコの 芽だしの話ではなく、幹の太さです。

普段、道路の脇や自然林で見かけるエゾニワトコは、高さ2~4m程の大きさで、下草や周りに低木類が生えているので、地際からの幹を見ることはほとんどありません。
それで、自分はエゾノワトコの樹形をウツギ類のように地際から幹枝が叢生する樹というイメージを持っていたのです。
エゾニワトコ 25
2015.4.19
ところが、ここに生えている樹の幹径は25cmもあります。 樹肌は荒々しく波打っていて、根元の樹皮は半分ほど朽ちていています。 老木というより、枯死が近い、やっと生きているように見えます。

動物は、ある一定回数以上の細胞分裂は出来ないように出来ているようですが、樹木は死んだ細胞の上に毎年新しい細胞を作るので、生存に適する条件を整えてやれば、寿命はないといわれています。 このエゾノワトコも、普段見慣れているものより、幹が太くなれる環境条件に育った樹なのでしょうね。

樹齢は、この緑地が整備されたのが平成の初め頃なので、植えられたものならば20年そこそこです。 幹径や樹皮・樹肌から推測すると、元々この地に生えていたものを残した可能性が高いようです。 このエゾニワトコは樹齢何年くらいの樹なのでしょうかね。

→  エゾニワトコ(その2)

 

 

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