宿根サルビア

百合が原公園の温室でサルビア展が開催されています。 2025.10.17
百合が原公園の大温室では、毎年この時期にサルビア(鉢花)が展示されます。 今年は10月6日から11月3日までです。今回はムラサキを基調にしたサルビアのようです。
2023.10.23
写真は、一昨年2023年度のサルビアの展示。この年は赤系、ピンク系、白系、青系と彩が豊かです。
2023.10.23
サルビア・レウカンサ “フェアリーピンク”
・原産地:
・属:サルビア/アキギリ(Salvia)
・種:レウカンサ(Salvia leucantha)
・別名:ベルベットセージ/アメジストセージ/メキシカンセージ
・品種:フェアリーピンク(Salvia leucantha ‘fairy pink’)
・花の色:桃色・白色
・葉の色:緑色
・草丈:約60~90cm
・生息域:亜熱帯乾燥林・亜熱帯湿林 など

2023.10.23
サルビア・ウリギノサ
・原産:ブラジル(南部)/アルゼンチン/ウルグアイ
・属:サルビア/アキギリ(Salvia)
・種:ウリギノーサ(Salvia uliginosa)
・英名:ボッグセージ(bog sage)
・開花時期:6月~11月
・花の色:青色・白色
・葉の色:緑色
・草丈:約100~200cm
・生息域:亜熱帯湿林 など

2023.10.23
サルビア・ヤメンシス ❛サーモンダンス❜
サルビア・ヤメンシスはチェリーセージの一種で、
チェリーセージの育て方|栽培方法や管理のポイント、増やし方 | 植物とあなたをつなぐPlantia
チェリーセージ(サルビア・ミクロフィア)
チェリーセージには、園芸品種がとてもたくさんあるようです。主な区分けは、
①サルビア・ミクロフィア(Salvia microphylla)
②サルビア・グレッギー(S. greggii)
③サルビア・ヤメンシス(Salvia jamensis)
①・②は原種でそれらを改良して多様な品種が作られている
③は、①と②を交配してつくられた品種群
チェリーセージの花色は、赤・ピンク・白・オレンジ・紫・サーモンピンク・青系・黄系と非常に多様で、今回紹介したサルビア・ヤメンシス❛サーモンダンス❜はサーモンピンク色の部類に入るようです。
①サルビア・ミクロフィラ、②サルビアグレッギーはどちらもメキシコ原産。

〇 札幌で越冬するサルビア(サルビア属)
先日、豊平公園の緑のセンターの相談で、
「サルビアの冬越しの仕方を教えてほしい」
という電話がありました。
その問いに、公園や街路樹桝に植えられて夏に赤い花を咲かせるサルビアが頭に浮かんで
「サルビアは札幌では越冬しないのではないですか?」
と問い返しました。すると、
「越冬しています」との返事が返ってきました。
それで、早速パソコンで調べにかかったのですが、そのとき、百合が原公園の宿根草花壇にサルビアが植えられていたことに気づきました。
2023.7.3
サルビア・ ネモロサです。写真を撮ったのが7月上旬で、草丈は60cmほど、花色は濃い青紫。
宿根草花壇に植えられているので、10月下旬に茎を地際で刈り取るだけで、落葉で覆うなど株を寒さから守る特別な手当は何もしていないようです。
それで、相談してきた方に、
「札幌でも越冬するサルビアはあります。百合が原公園の宿根草花壇に植えられているサルビア、名前はサルビア ネモロサは、10月中旬頃に地際で刈り込むだけのようです。 もし、心配なら、落葉などで10cmほど敷き詰めて、風で飛ばされないように粗めのネットで被ってやればよろしいのではないでしょうか」
と回答しました。
そのあと、札幌でも越冬するサルビア(サルビア属)について調べると、サルビア・ネモローサ以外に、サルビア・オフィシナリス(コモンセージ)やサルビア・プラテンシスがありました。

〇 セージとサルビア(サルビア属)
サルビア属の分布域は、熱帯から温帯にかけて広がっており、特に中央アメリカから南アメリカに約500種、中央アジアおよび地中海地域に約250種、東アジアに約90種が分布しています。公園や街路樹桝に植えられている真っ赤な花を咲かせるサルビアは、サルビア・スプレンデンスという名前で、ブラジル原産です。
それでは、セージとサルビア属の関係はどのようなものなでしょうか? サルビア属は、シソ科サルビア属(アキギリ属)を指し、正式な分類名です。一方、セージはサルビア属の内、特にハーブや薬用植物としてのイメージ強く、特にハーブとして利用されるものが多いのだそうです。
・コモンセージ、ホワイトセージ;ハーブ
・チェリーセージ、パイナップルセージ;観賞用

 

 

 

サザンカ 晩秋の花

2025.0.17
10月中旬に百合が原公園の温室を見ました。そこにはツバキ類が修景的に植えられていて、その多くは今のところまだつぼみですが、サザンカとツバキガの花が1株づつ咲いていました。写真はツバキの株。樹高は3m前後。
2025.10.17
温室の入り口横にサザンカが咲いていました。今がちょうど見ごろのようです。
2025.10.17
サザンカの花。 ツバキの花は筒状というか立体的に咲くのですが、サザンカは花弁を開いて平面的に咲きます。 花の中央にある黄色の花糸(雄しべ)は、ツバキは基部で筒状に結合していますが、サザンカはばらばらです。

2021.11.15
百合が原公園の温室では10月中旬が見頃でしたが、わが故郷で撮ったサザンカは11月中旬でした。関東以西ではこの時期に最盛期を迎えるようです。
関東以西でも落葉期にさしかかるこの時期は花を咲かせる植物は少なく、街路や個人の庭に植えられているピンクや赤の花を見ると、それはサザンカとすぐわかるのです。
2021.11.15
サザンカの花の大きさは5~8cmなのですが、この家の前に植えられている花は大きくて立派です。10cmはありそうです。
2015.1.22
これは京都府立植物園で撮ったものです。 時期は1月下旬。中央の株がサザンカで、高さ3~4m?。株全体に赤い点々が散らばっています。それらがサザンカの
花です。
2015.1.15
接近して撮影。
2015.1.15
拡大写真。
京都府立植物園のサザンカはツバキに似ているような気がします。その理由は、
①花弁が内側に少し巻いていること、
②葉色が濃緑、照葉で表面につやがあること(サザンカの葉色はツバキに比べて薄い)、
③開花時期が1月下旬である点です。
自分ではサザンカは晩秋に開花するというイメージがあり、京都府立植物園のサザンカは本当にサザンカ?と思ったので、サザンカについて開花時期等をもう少し詳しく調べてみました。
その前に、サザンカとツバキの基本的相違点の整理

項目 サザンカ ツバキ(ヤブツバキ)
学名 Camellia sasanqua
(カメリア サザンカ)
Camellia japonica
(カメリア ジャポニカ)
自生地 日本((四国~沖縄) 日本、韓国、中国
花・花弁の落ち方 花弁が散る 花ごとぽとりと落ちる
花糸(雄しべ)
の形状
1本1本が別々 基部で筒状に結合
花の咲き方  平面的(花弁が平たく広がる) 筒状立体的
葉の色・つや ツバキに比べて薄め 濃緑、照葉

上記の違いを踏まえたうえで、開花時期を調べると、
サザンカは10~12月に咲くのが一般的なようですが、開花時期は系統(品種群)によって違いがあるようです。

品種群 開花時期 特徴  学名    
①サザンカ群 10〜12月 最も一般的。紅・桃色などの一重や半八重の花が咲き、枝は立性。 Camellia × sasanqua
②カンツバキ群 11月〜3月 八重咲き・千重咲きが多く、華やか。枝は横張り性で、盆栽にも使われる Camellia × hiemalis
③ハルサザンカ群 12月〜4月 サザンカとツバキの交雑種。花色・花形が多彩で、葉も厚くツバキに近い Camellia × vernalis

私たちが知っているのは①のサザンカ群で、10~12月に咲くサザンカです。学名はCamellia sasanqua。

②のカンツバキ群は、カンツバキがツバキではなくサザンカの仲間とは知りませんでした。写真などで、雪を被った筵に半分覆われてその中に赤い花を咲かせるあのカンツバキです。この学名はCamellia × hiemalis、その意味は、カメリア属 とヒエマリスをかけあわせてできた品種群のことのようです。 ヒエマリスとは、ラテン語で「冬の」という意味。サザンカ(Camellia sasanqua)とツバキ(Camellia japonica)の交雑種。
また、この群を Camellia sasanqua ‘Shishigashira’(カメリア サザンカ   ‘シシガシラ’  持っています持っています。 それは、この群の多くの品種が シシガシラ という品種を改良して作出されているからだそうです。

③のハルサザンカ群は、開花期が12~4月で、学名はCamellia × verrnalis。vermalis(ベルマリス)の意味は「春の」「春に関する」という意味で、ここでは「春に花が咲く」という意味合いでしょうか。
サザンカには3つの品種群があるのですが、サザンカ群はサザンカ原種をもとにつくられた品種群で、残りの2つ、カンツバキ群とハルサザンカ群はツバキとの交配種です。
それで、「サザンカとツバキを交配してできた品種群でツバキの仲間はあるのか」とAIに尋ねると、例外的にあるがほとんどはサザンカの仲間になる とのことです。
その理由は、両者をかけあわせると、そのほとんどがサザンカの特徴を現すとのこと。
ツバキの特徴と言えば、花糸が基部で結合している、花ごと落ちる、筒状の花、葉が照葉で濃緑、一方、カンツバキは花糸がバラバラ、花弁は1枚1枚散る、花弁は開くなどの特徴を持っています。ツバキとサザンカをかけあわせてできた上記サザンカ3群の品種がツバキではなくサザンカの分類に入ったということは、上記に示したサザンカの特徴を有していることなので、雪除けで半分筵に覆われた冬囲いの内から赤い花を覗かせるカンツバキも、おそらく、花ごと落ちるのではなく、花弁1枚1枚が散り、花糸はバラバラに出ているのでしょう。

 

 

ノボロギク しつこい雑草

雑草とは?とAIに尋ねると、
「雑草」という言葉には、実は明確な植物分類はありません。人間の視点から「望まれていない場所に生える植物」を指す、非常に主観的な概念です。以下に雑草の定義や特徴をわかりやすくまとめました。
① 社会的定義 ;作物や景観を損なう、人間にとって不要な植物。例:畑や庭に勝手に生える草
② 生物学的定義;土壌が撹乱された環境に自然に発芽・繁殖する植物。人為的・自然的要因で出現
③ 農業的定義 :作物の成長を妨げ、収穫量や品質に悪影響を与える植物

とAIは言っています。
今回登場したノボロギクは、上述の①②③すべてに当てはまる雑草です。我家の庭を悩ませる雑草はたくさんあるのですが、その中でスギナ、スベリヒユ、ノボロギクが「目立ってしつこい雑草」ベスト3です。スギナは畑には出ないのですが、スベリヒユはしばらく除草をしないと 畑一面スベリヒユだらけになります。 ノボロギクは庭にも畑に
も出てきます。
2025.10.3
我家の庭に、このノボロギクに気づくのは7月に入ってからです。 というのも、5月下旬~6月上旬に一度除草剤をかけるので、5月に生え始めた草がいったん枯れて、その後発芽して出てきたものが成長して目立つようになるのが8月に入ってからです。
庭の草取りをしないと写真のように密集して生えます。草丈は40~50cmに。

2025.10.3
ノボロギク(キク科 帰化植物;自生地はヨーロッパ全域)の花と果実。 果実は白い綿毛の先に小さな種子をつけ、タンポポと同じようにふわふわと風に乗って遠くまで種子を運んでいきます。写真(右側)は開花した状態。夕方近く?午後になると花がすぼんで細くなるようです。
タンポポは花弁のある舌状花で、ヒマワリは外側に花弁を持つ舌状花とその内側の花弁のない筒状花で一つの花を作っていますが、オボロギクは筒状花のみで、キク科では少数派な種(しゅ)のようです。
ノボロギクは幼苗と成長株では葉の形状が異なります。 幼苗期の葉は楕円形で切れ込みは浅いのですが、大きくなると葉自体が細長くなり、その部分から左右不揃いに鋸歯(日本刀の先端部分のような形状のもの)をつきだしている感じです。
2025.10.3
写真はノボロギクの幼苗。草丈が約5cmで茎の先にはすでにつぼみを持っています。これが繁殖力旺盛な要因の一つです。除草をしても小さな株を残すと、それが繁殖の元になるのです。
関東以西の太平洋側地域では真冬でも花が咲き、年中開花しているとのこと。札幌は寒冷積雪地なのでノボロギクの開花期間は5月~10上旬で、1年草というイメージが強いのですが、地際にロゼット葉を出して越冬するのだそうです。ただし、タンポポのようにきれいに放射状の葉を拡げるわけではないそうです。ノボロギクは種子繁殖のみと思っていたのですが違うのですね。
昨日、トマトの株を整理しました。そのついでに背丈の高い目立つノボロギクはとりあえず引っこ抜いたのですが、つぼみを持った小さな株はあちこち目の行くところにあります。これが来年頭痛のタネになると思うと少々気分が滅入ります。

小金湯さくらの森公園の現状と課題(再掲)

9月末に樹木医会北海道支部の秋季研修会が小金湯さくらの森公園で開かれました。内容は サクラの病気で、胴枯病、てんぐす病、根頭がんしゅ病の病徴の確認と対処方でした。
このことがあったので、4年前に当公園の指定管理者に提出した報告書のことを思い出し、それをこのブログにアップしていたので、久しぶりに見てみました。 ところが、なぜか?ほとんどの内容が消えてしまっていました。
このブログはワードプレスを使っているので、更新時のバグか、自分が何かやらかしたか?原因は分かりませんが、再度ここに掲載します。

 report2022(
小金湯さくらの森公園の現状と課題)

〇 treespecific planting_2022
(種類別調査表);表の見方
 

・年度:植栽年度
・場所:平面図のブロックNo
・規格:H=高さ、C=幹周、W=葉張 単位;m
・樹勢:〇=健全、△=健全でない、✕=枯死
〇 blockplanting plan
(ブロック別植栽図)

・①〜⑳がブロック別番号

・図面の右が北側で、反対の南側はなだらかな斜面から山の裾野に至る
・北側は国道230号沿いに位置し、ビジターセンター(⑲)や駐車場(⑳)
の施設がある