コナラ 真駒内柏ケ丘

2018.5.20
写真は、国道453に架かる真駒内橋から柏ケ丘の斜面を撮っています。 南区の石山陸橋を真駒内方面に向かって行ってエドウィン・ダン記念公園に突き当たるT字路手前、真駒内橋から撮っています。
白っぽい葉をした樹が斜面を覆っています。 5月の新葉展開時に葉が白っぽく見える樹種は、エヌエンジュかコナラ、この2種しか浮かばないのですが、この樹木群は何だろうと気になっていました。
2018.5.20
柏ケ丘の斜面沿いを流れる真駒内川の向側にエドウィン・ダン記念があります。 そに生えているコナラの大木。 樹高は15m以上はあります。
2018.5.20
この白っぽい色をした新葉はコナラ(幼木)。 真駒内柏ケ丘の国道453沿い法面に生えているコナラ。
おそらく、この一帯は、人の手が入る前のこの一帯の自然林は、柏ケ丘の斜面に生えている多くの幼木やエドウィン・ダン記念館の大木を見ると、コナラが繁茂していたのではないでしょうか。
→ コナラ:銀白の新葉が美しい

コナラ(その3):いつまで葉をつけているのか?

今日は3月20日立春です。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、その意味は、厳しい寒さや大雪などの冬の気象現象は立春までですよ、ということです。しかし、今年は違うようです。低気圧が発達しながら東北地方の沿岸に沿って北上しています。このため、青森県と岩手県には大雪警報が、釧路や帯広など北海道太平洋沿岸地域には暴風雪警報が出ています。ここ札幌も細かい雪が降り続いています。昨日までの2~3日は暖かで雪解けが進む「春が近い」と思わせる陽気でしたが、今日は一転真冬に戻ってしまいました。暖かい陽気は来週までお預けのようです。
真冬からこの時期に、身近にある自然林を散策するときや郊外を車で走ると道路脇などに、茶褐色の葉を付けている樹を見かけます。それらの樹は、樹冠全体に葉がついている(残っている)のではなく疎らについている樹がほとんどです。樹種はわかりませんが、おそらくミズナラやコナラなどナラの仲間(Quercus属:クエルクス)なのでしょう。
013 コナラ2014.3.14
ミズナラやコナラなどナラ類は、ここ札幌では、ほかの落葉樹に比べて葉を落とす時期は当然遅いのですが、それでも成木は年末から年が明ける頃にはほとんど葉を落としてしまいます。
写真は、南区野々沢川沿い生えているコナラ。珍しくこの時期になっても枯葉を樹冠全体につけています。この時期まで葉を付けている樹はほとんどが幼木ですが、この樹はそれよりももう少し齢のいっている少年樹?といったところでしょうか?樹齢は15~6年?
016 コナラ2014.3.14
札幌郊外でのコナラの芽出しは5月上中旬です。その時期まで、この枯葉がいつ落葉するか?注意深く観察しようと思っています。

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コナラ(その2):冬芽

046 コナラ2012.11.24
冬芽はらせん生であり、卵形ないし長卵形で、先がとがり、長さ3~6mm。芽鱗は明褐色ないし帯赤褐色をし、つやがあり、無毛で、しかし、いくらか縁毛があって、ほぼ20枚が瓦状に重なる。
皮目は大きく、だ円形で、長さ0.5mm~1.5mmあり、やや突出し、多数ある。(落葉広葉樹図譜)
冬芽のつき方
097-1.gif
014 コナラ2012.11.24
南区真駒内 エドウィン・ダン記念公園にあるコナラ。高さは15m~20m。
013 コナラ2012.3.6
〇 Data
・科名 ブナ科
・属名 コナラ属
・学名 Quercus serrata(クエルクス セラタ)
・花期 5月下旬~6月上旬
・分布 本州、九州、朝鮮半島、中国 道内は十勝以西、空知以南

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コナラ:銀白の新葉が美しい

先週の土曜日(6月1日)に千歳空港行き高速バスの窓越しから撮った写真です。
1-002(アカジ)
高速道路に入る手前清田区内の道路沿いでも、このような少し褐色がかった白っぽい新葉の樹を見かけたのですが、高速道路に入ると連続してこの樹が連なっているが見えるのです。
1-003(赤字)
高速道路の入口あたる北広島から千歳空港までのこの辺りは、なだらかな丘陵地帯で低い丘が連なっています。その斜面に、ある場所ではまだら模様に、あるところではこの樹が集団で群落をつくっているように生えているのです。
遠くにある樹木を見て樹種を判別しようとするのは元々無理があるのですが、それに私は相当目が悪いので、これらの樹木がなんであるか?わからなかったのです。しかし、少し想像を働かせて、芽出しが遅くて、しかも葉が白っぽく見える樹は?と考えると、コナラしかないのです。高速道路から見えたこれらの樹々はコナラではないか? と思ったのですが、いかがでしょうか? この近辺でこの時期にこのように見える樹種が何であるか?ご存知の方はコメントいただければありがたいです。
と言うことで、今回取り上げる樹木は“コナラ”です。
1-042 コナラ2013.5.31
中央に淡い緑色をした葉の樹が見えます。コナラです。左はヤエザクラ、右がエゾヤマザクラ。葉が開いてきて緑っぽくなってきていますが、芽出しの頃は白っぽい葉色でした。
1-059 コナラ(akaji)2011.5.5
新芽の葉色は、イヌエンジュの新芽を連想させます。
1-014 コナラ(akaji )2011.5.26
枝先から出る新葉は銀白色をしています。細長く垂れ下がっているのは雄花のようです。
1-105 コナラ 雄花(akai)2012.5.20 雄花  1-104 コナラ 雌花(赤字)2012.5.20 雌花
同じブナ科でナラの仲間であるミズナラやカシワと同じように、ちんちくりんの花を咲かせます。雌花は非常に小さく、普段見慣れている草木の花からすると未発達というか原始的?形態をしています。、写真の赤いものは花弁なのでしょうか?
1-025 コナラ エドウィン・ダン記念公園2012.5.19
南区真駒内にあるエドウィン・ダン記念館裏(北側)にあるコナラ(中央)です。大きさ(樹高)は15mくらいでしょうか。このエドウィン・ダン記念公園が造成される以前からこの地に自生している樹のようです。
1-022 コナラ エドウィン・ダン記念館(akaji)2012.5.20 エドウィンダン記念館裏
この写真の色合い(コナラの芽出し)がうまく撮れているように思います。左の樹はイタヤカデ。
コナラは札幌市の東部(豊平区にある農業試験場(独立行政法人)、清田区の神社や住宅団地などの開発行為で残された緑地などでよく見かけるのですが、豊平川を挟んで西側(藻岩山や円山など)ではほとんど見かけない樹なのです。
コナラの北海道の分布は、北海道樹木図鑑では「十勝以西、空知以南」、北海道主要樹木図譜によると、「北海道では石狩低地帯まで」と記載されています。札幌近辺について図々しく付け加えさせていただけるならば、「豊平川の東側に多い」となります。
〇 おまけ
1-046 コナラ ミズナララ カシワ ブナ クリ(akaji)
左上から コナラ、ミズナラ、カシワ、下二つの左:ブナ、右:クリ
〇 Data
・科名 ブナ科
・属名 コナラ属
・学名 Quercus serrata
・花期 5月中旬~6月上旬?

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