2025.0.17
10月中旬に百合が原公園の温室を見ました。そこにはツバキ類が修景的に植えられていて、その多くは今のところまだつぼみですが、サザンカとツバキガの花が1株づつ咲いていました。写真はツバキの株。樹高は3m前後。
2025.10.17
温室の入り口横にサザンカが咲いていました。今がちょうど見ごろのようです。
2025.10.17
サザンカの花。 ツバキの花は筒状というか立体的に咲くのですが、サザンカは花弁を開いて平面的に咲きます。 花の中央にある黄色の花糸(雄しべ)は、ツバキは基部で筒状に結合していますが、サザンカはばらばらです。
2021.11.15
百合が原公園の温室では10月中旬が見頃でしたが、わが故郷で撮ったサザンカは11月中旬でした。関東以西ではこの時期に最盛期を迎えるようです。
関東以西でも落葉期にさしかかるこの時期は花を咲かせる植物は少なく、街路や個人の庭に植えられているピンクや赤の花を見ると、それはサザンカとすぐわかるのです。
2021.11.15
サザンカの花の大きさは5~8cmなのですが、この家の前に植えられている花は大きくて立派です。10cmはありそうです。
2015.1.22
これは京都府立植物園で撮ったものです。 時期は1月下旬。中央の株がサザンカで、高さ3~4m?。株全体に赤い点々が散らばっています。それらがサザンカの
花です。
2015.1.15
接近して撮影。
2015.1.15
拡大写真。
京都府立植物園のサザンカはツバキに似ているような気がします。その理由は、
①花弁が内側に少し巻いていること、
②葉色が濃緑、照葉で表面につやがあること(サザンカの葉色はツバキに比べて薄い)、
③開花時期が1月下旬である点です。
自分ではサザンカは晩秋に開花するというイメージがあり、京都府立植物園のサザンカは本当にサザンカ?と思ったので、サザンカについて開花時期等をもう少し詳しく調べてみました。
その前に、サザンカとツバキの基本的相違点の整理
| 項目 |
サザンカ |
ツバキ(ヤブツバキ) |
| 学名 |
Camellia sasanqua
(カメリア サザンカ) |
Camellia japonica
(カメリア ジャポニカ) |
| 自生地 |
日本((四国~沖縄) |
日本、韓国、中国 |
| 花・花弁の落ち方 |
花弁が散る |
花ごとぽとりと落ちる |
花糸(雄しべ)
の形状 |
1本1本が別々 |
基部で筒状に結合 |
| 花の咲き方 |
平面的(花弁が平たく広がる) |
筒状立体的 |
| 葉の色・つや |
ツバキに比べて薄め |
濃緑、照葉 |
上記の違いを踏まえたうえで、開花時期を調べると、
サザンカは10~12月に咲くのが一般的なようですが、開花時期は系統(品種群)によって違いがあるようです。
| 品種群 |
開花時期 |
特徴 |
学名 |
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| ①サザンカ群 |
10〜12月 |
最も一般的。紅・桃色などの一重や半八重の花が咲き、枝は立性。 |
Camellia × sasanqua |
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| ②カンツバキ群 |
11月〜3月 |
八重咲き・千重咲きが多く、華やか。枝は横張り性で、盆栽にも使われる |
Camellia × hiemalis |
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| ③ハルサザンカ群 |
12月〜4月 |
サザンカとツバキの交雑種。花色・花形が多彩で、葉も厚くツバキに近い |
Camellia × vernalis |
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私たちが知っているのは①のサザンカ群で、10~12月に咲くサザンカです。学名はCamellia sasanqua。
②のカンツバキ群は、カンツバキがツバキではなくサザンカの仲間とは知りませんでした。写真などで、雪を被った筵に半分覆われてその中に赤い花を咲かせるあのカンツバキです。この学名はCamellia × hiemalis、その意味は、カメリア属 とヒエマリスをかけあわせてできた品種群のことのようです。 ヒエマリスとは、ラテン語で「冬の」という意味。サザンカ(Camellia sasanqua)とツバキ(Camellia japonica)の交雑種。
また、この群を Camellia sasanqua ‘Shishigashira’(カメリア サザンカ ‘シシガシラ’ 持っています持っています。 それは、この群の多くの品種が シシガシラ という品種を改良して作出されているからだそうです。
③のハルサザンカ群は、開花期が12~4月で、学名はCamellia × verrnalis。vermalis(ベルマリス)の意味は「春の」「春に関する」という意味で、ここでは「春に花が咲く」という意味合いでしょうか。
サザンカには3つの品種群があるのですが、サザンカ群はサザンカ原種をもとにつくられた品種群で、残りの2つ、カンツバキ群とハルサザンカ群はツバキとの交配種です。
それで、「サザンカとツバキを交配してできた品種群でツバキの仲間はあるのか」とAIに尋ねると、例外的にあるがほとんどはサザンカの仲間になる とのことです。
その理由は、両者をかけあわせると、そのほとんどがサザンカの特徴を現すとのこと。
ツバキの特徴と言えば、花糸が基部で結合している、花ごと落ちる、筒状の花、葉が照葉で濃緑、一方、カンツバキは花糸がバラバラ、花弁は1枚1枚散る、花弁は開くなどの特徴を持っています。ツバキとサザンカをかけあわせてできた上記サザンカ3群の品種がツバキではなくサザンカの分類に入ったということは、上記に示したサザンカの特徴を有していることなので、雪除けで半分筵に覆われた冬囲いの内から赤い花を覗かせるカンツバキも、おそらく、花ごと落ちるのではなく、花弁1枚1枚が散り、花糸はバラバラに出ているのでしょう。