イワガラミ

自転車で平岸通を走っていると、道路反対側の擁壁の天端に、白いものが咲いているでの、何だろうと思い、近づいてみるとイワガラミの花でした。
2018.7.18
場所は、地下鉄南北線と並行して走る平岸通を南方面(定山渓)に向かって行き、地下鉄真駒内駅を通り越して500mほど行ったところです。
花は最盛期を過ぎたのか、本来の美しさに欠けるものですが、普通、ツルアジサイやイワガラミなどツタ類は樹木を這い上る、縦に長い樹姿を見る、イメージするのですが、今回は横にずるずると這い伸びている姿です。 それが珍しく撮ってみました。
2013.7.14
写真は、百合が原公園のサイロに絡みつくイワガラミです。

 ⇒ イワガラミイワガラミ(その2)

<余談> イワガラミとツルアジサイの違い
両者は、同じユキノシタ科(アジサイ科)のつる性で白い花を咲かせる似た者同士ですが、はっきりとした違いが二つあります
一つは、イワガラミは樹木に絡みついて這い上るのですが、ツルアジサイは気根を出して樹木や壁などにへばりつきます。
もう一つは、イワガラミの花のように見えるがく片(装飾花)は1枚なのに対して、ツルアジサイは3~4枚です。

ツタウルシ 住宅地に

2018.6.1
住宅のガレージに這い上っているツタウルシ。 ここの家主は何年も不在のようで、このガレージのシャッターは長らく閉じたままのようです。
それにしてもどうしてツタウルシのような「かぶれ」を引き起こす植物が住宅街に生えているのでしょうか? おそらく、野鳥が運んでくるのでしょう。 住宅地も管理されていないと、危険なものが忍び込んできます。
2018.6.1
3出葉の葉が特徴です。
2018.6.1
最初見たとき、花のボリュームや咲き方がヤマウルシに似ているので戸惑ったのですが、➀ツタであること、➁葉が3出葉 この2点でツタウルシであることを確信しました。 ヤマウルシはニセアカシア、ナナカマド、オニグルミと同じように奇数羽状複葉で長さが30~40cmあります。

2018.6.3
何気なくこの歩道を通り過ぎてしまうと気づかないのですが、歩道脇に這い出しているのは、ツタウルシ。 藻岩山の裾野の福住桑園通歩道沿いに這っています。

⇒ ツタウルシ 紅葉

 

 

チョウセンゴミシ  性転換

2018.5.23
チョウセンゴミシは、一風変わった名前のためにその名前だけは知っているのですが、同じつる性で花冠が大きいツルアジサイやイワガラミに比べると花が小さいために目立たないためかほとんど見かけません。 また、花の色や形状はコクワやマタタビに比較的似ているのですが、それらに比べると個体数が少ないためか、やはり、ほとんど見かけません。
2018.5.23
上の写真、チョウセンゴミシは南区にある藤野高台公園の自然林で、道路脇に生えています。 昨春、このチョウセンゴミシの株を見つけたのですが、秋になっても赤い果実をつけませんでした。 自然林の北側に生えていることと周りの大きな樹木で陰になるために実が生らないのか?と思っていました。
調べてみると、ウェブページや「樹に咲く花」は雌雄異株と書かれているのですが、北海道樹木図鑑には、
雄花と雌花があるが、片方の花のみつくことが多く、雌雄異株のように思われている」とあり、
園芸植物大辞典では、
「マツブサ科 マツブサ属はつる性の木本で、雌雄同株または同異」とあります。 チョウセンゴミシを含めてマツブサ属は、雄花と雌花を持つ株もあるが、雄花のみと雌花のみの株もある ということのようです。

さらに調べると、チョウセンゴミシは、ある年は雄花だけをつけ、その次の年は雄花と雌花をつけ、またある年は雌花になったりと、性が不安定というか、同じ株で性が転換するらしいのです。 ⇒ チョウセンゴミシの開花結実特性

 2018.5.23

ということで、藤野高台公園で見つけたチョウセンゴミシは、今年は雌花のようなので、今秋は赤い実が見られるかもしれません。 ただし、雌花だけの可能性もあり、一概に実をつけるとは言えないですが・・・・・・・。

それにしても面白いですね。 植物の進化とは偶然のいたずらで、なんでも有りの世界なんですね。

<余談>
日本に自生しているつる性植物なのに、なぜ朝鮮がつくのか?
調べてみると、
「チョウセンゴミシは日本に自生していましたが、存在が知られておらず、江戸時代、享保年間に朝鮮から種を輸入したため、外国からの帰化植物のような名前になっています。このことは、平賀源内の『 物類品隲(ぶつるいひんしつ)』に、「種子を享保の頃輸入し、幕府の御薬園に栽培した。葉はアンズの葉に似て、蔓で伸びる。その実は南五味子に似ている。駿河国(するがのくに)産のものは朝鮮産に比べて異なるところはない。幕府の命により、駿河のものを採取して調べたところ、朝鮮産と同じものであることが分かり、それ以後は毎年駿河国産のものを幕府に献上している」とあります。」  ⇒ 東邦大学薬学部薬用植物園

 

 

 

ツタウルシ  冬芽

2017.10.28
ツタウルシは気根によって樹木や地面を被う。
冬芽は柄をもち、淡褐色をし、軟毛がはえ、鱗片を欠いて、2枚の未開の葉が裸出する。 頂芽は大きく、長さ4~8mmあり、だ円状円錐形で、副芽をともなう(落葉広葉樹図譜)。
この写真の冬芽は頂芽。 白い丸いものは種子殻。

2017.10.28
藻岩山登山道に通じる道路脇に生えているツタウルシ。

 →  ツタウルシ 紅葉

ツタウルシ  紅葉

札幌周辺の山々の紅葉もほとんど終わり、山肌に残っている褐色の葉は、ミズナラ、カシワ、クリ、コナラなどのブナ科の仲間のみとなりましたが、紅葉がきれいな樹(ツタ)が一つ残っていました。 ツタウルシです。
2011.10.15
写真は、山鼻川沿いの石張擁壁に生えているツタウルシ。
山鼻川に沿って藻岩山スキー場に通じる道路(九万坪線)を歩くと、山鼻川沿いの斜面には、あちこちにこのツタウルシが蔓延っています。 しかし、きれいに紅葉しているところは少ないようで、日当たりの悪いところに生えているものは全く紅葉してません。

2014.10.7
葉は葉柄の先に3枚つく3出複葉で、3枚の葉の形は、卵形または楕円形で、先は短くとがっています。
2011.10.15
ツタウルシの実。 大きさは5mmくらいで、褐色の小さな実をつけます。 2014.10.9
写真は、地下鉄南北線の石積擁壁上の法面に生えているツタウルシ。 背後に窓の付いた白っぽいものは地下鉄南北線。

<余談>
「ウルシの樹の下を通っただけでかぶれる」という話を聞きます。 ウルシはそれくらい強烈なかぶれ作用があるようです。 北海道にはウルシは自生していないので、その心配はないのですが、ウルシ科で同じ仲間のツタウルシは、住宅近くの自然林に普通に生えているので、かぶれる可能性は十分あります。
当方も樹木の写真を撮る際に知らず知らずのうちにツタウルシに接触している可能性はあるのですが、また、二度程、葉の感触を知るために少し触ってしまったことがああります。 幸いにもかぶれの症状が出ませんでした。 かぶれには耐性があるようです。 かぶれやすい人は気をつけてください。

かぶれについて → ツタウルシにかぶれたら : 1口メモ