フキノトウ 雄花 雌花(その2)

フキノトウの雄花と雌花を観察したのが4月25日です。 それから約2週間が経ちますす。
2023.5.8
写真に何本かの縦に伸びる線のようなもの、水平に小さな葉をつけた茎が見えます。 高さは50cm~1mになります。 それが雌株で、茎の先にタンポポの綿毛と同じよいうなタネが熟し、綿毛(冠毛)が風に吹かれてふわふわと飛んでいきます。 2023.5.8
フキの葉の下に茶褐色のものが見えます。 それが雄花です。 草丈は4月25日写真を撮ったときとほとんど変わりません。 雄花の下に白っぽいものが見えます。 これは雄株の葉でほとんど枯れかかっています。 雄株は花粉ができて受精が終わると枯れてしまうんですね。♂の運命ははかないです。

 

 

フキノトウ  雄花と雌花 

キク科植物は、ヒマワリのように花の外側に大きな花弁をもつ舌状花と内側に筒状花が集合体となって一つの花を形成しているものや、キクやタンポポなど舌状花のみで一つの花を形作っているものなどがあります。しかし、花の形態は違っていても共通していることは一つの花弁に雄しべと雌しべがあり、それがたくさん集まって一つの花(頭花)を造っていることです。

そのような花を咲かせるのがキク科植物の花だと思っていたのですが、フキノトウは雄株と雌株があり、雄花と雌花が別々に咲くようなのです。

それでその時期になったので、我が家の近くでフキトウが生えているところに出かけ、観察と写真を撮ってきました。2023.4.25
フキノトウを漫然と見ているとただのフキノトウなのですが、近くでじっくり観察すると、株により花の咲き方が違うものがあること分かります。 雄花らしきものと雌花らしきものを見つけました。

2023.4.25
1個1個の花を拡大すると、

2023.4.25
花の形態の違いは区別できますが、どちらが雄花か?雌花か?判りません。 それで花を割ってみました。

2023.4.25
これでもどちらが雄花?か、雌花?か判らないので、園芸植物大辞典で調べると、フキ属の花について以下のような説明がありました。

フキノトウは花茎に平衡脈を持つ苞を互生し、頭花(頭状花序)を円錐状につける。 雌性小花の花冠は糸状で切頭または舌状。 雄性小花は、筒状で5歯あり、葯の基部は鈍形またはやじり形。花柱は雌性小花では糸状で先は先が短く2裂し、雄性小花は棍棒状で先が短く2裂するが裂片が直立する。

この説明から推測すると、写真上の左側が雄花で右側が雌花のようです。 それでもいまいち確信にまでに至らないので、1個の花を分解して写真を撮りました。

2023.4.25
再度、園芸植物大辞典の記述を載せます。
雌性小花の花冠は糸状で切頭または舌状。 雄性小花は、筒状で5歯あり、葯の基部は鈍形またはやじり形。花柱は雌性小花では糸状で先は短く2裂し、雄性小花は棍棒状で先が短く2裂するが裂片が直立する。

写真左側が雄花で中央が雌花のようです。右端は多数の雌花の中に数本混じっていたのですが、雄花の可能性があります。 雌花雄花ともに花柱の基部から白くて細い糸状のものが拡がっていますが、これは冠毛と呼ばれるもので、がくが変形したものだそうです。

<追記>
1週間ほど前にフキノトウを採取して水につけて置いたら、写真のようにタンポポと同じように綿毛のタネを付けました。 白っぽいのが雌花です。 白い産毛のような塊は上述の冠毛です。雌花の下に茶色の垂れ下がっているものが見えます。それが雄花です。ほとんど枯れています。花瓶の周りのテーブルを手で触るとザラザラします。 花粉が落ちたのでしょうか。
2023.4.28

今回の観察でもう一つ気づいたことは、フキノトウの生えている一帯は、雄株と雌株が入り混じって生えているのではなく、集団をつくるというか、この一帯のフキノトウは雄株、その向こうは雌株といったふうに、別れて生えているようです。 ので、フキはタネで生息域を広げると同時に、地下茎でも増えるようです。

 

 

ミニトマト 100円ショップ

毎年4月上旬にトマトのタネをまくのですが、最近気になっていることは、トマトのタネの値段が思いのほか高いことです。トマトのタネは他の野菜のタネに比べるとかなり小さいので、特にそう思ってしまうのかもしれませんが・・・・・。
ホーマックで売っているサカタのタネのミニトマトの品種 “アイコ” は1袋に17粒入って525円、1粒にすると31円、タキイ種苗のフルティカ(中玉)品種は13粒で548円、1粒42円/粒です。
トマトのポット苗でも安いものなら、1鉢100円くらいで売っているので(今春は上がっている?)、タネだけで30~40円は高いと思ってしまいます。
ところが、先日、100円ショップで野菜のタネが並んでいたので、トマトのタネ1袋を手にしてレジに行ったら、店員さんに、「2袋で100円です。」と言われました。 タネをまくときに粒数を数えたら34粒入っていました。1粒1.5円です。
以下の表はミニトマト品種の種苗会社別の比較です。

名称 生産地 発芽率 粒数 価格   単価
アイコ(サカタのタネ) ブラジル 80% 17 525円 31円
フルティカ(タキイ種苗) タイ 85% 13 547円 42円
プレミアムルビー(アタリア農園) インド 80% ※60 316円 5.3円
鈴なりミニトマト(100円ショップ) インド 80% ※68 110円 1.5円

※アタリア農園と100円ショップは粒数ではなく量で表示されていて、アタリア農園;0.2ml/袋、100円ショップ;0,1ml/袋で、それぞれを数えると60粒、34粒入っていた。

それにしても、この20~30倍の価格差は何を意味しているのか?と思わず考えてしまいました。

問題は、発芽率と食味ですが、
〇  発芽率については、
・アイコ      12粒 → 11発芽   92%
・プレミアムルビー 12粒 → 12発芽  100%
・鈴なりミニトマト 24粒 → 22発芽   92%
なので100円ショップのタネも袋の表示通り80%を十分超えています。

2023.4.15
写真は4月5日にミニトマトのタネをまいたものです。
左側1~2列がアイコ(サカタのタネ)、3~4列がプレミアムルビー(アタリア農園)、右側2列が鈴なりミニトマト(100円ショップ)。
左側(アイコ、プレミアムルビー)と右側(鈴なりミニトマト;100円ショップ)で苗の大きさに違いがありますが、これは100円ショップのは種用土が乾燥していたために発芽が2~3日?遅れたことが原因です。

〇 100円ショップの培養土(種まき用土)について
種まき用土は、ホーマックなどで販売されている挿し木や種まき用の用土を使います。その理由は、一度使った鉢土や畑土には雑菌(土の中いる菌には良い菌もいれば悪い菌も入り混じってたくさんいる)がいて、それが発芽したての幼苗を枯らすなどの悪い作用をもたらすので、新鮮な土若しくは熱処理(滅菌)などした土を使用するのです。 上の写真の左側がホーマックで購入した、は種・挿し木用土で、右側の赤い土が100円ショップで買った用土です。

・は種・挿し木用土(ホーマック 5L;400円弱)には、火山れき、ピートモス、堆肥等が入っている
・元肥入り培養土(100円ショップ 3L;110円)には、※ココヤシピート、パーライトが入っている
※ココヤシピートモス → ココピート

100円ショップで買った培養土でタネをまくのは少々心配だったのですが、タネは問題なく発芽したので、この培養土は十分使えそうです。

は種用土については100円ショップのもので十分使えそうですが、ミニトマトのタネについて大事なことは味、食味です。いくらタネの値段が安くても味が今一なら使う値はありません。しかし、これについては食べてみないと判らないので、8月になってからのお楽しみです。
一つ言えることは、トマトの美味しさは品種による差よりも、栽培法や生る時期による部分が大きく影響するので、100円ショップの鈴なりミニトマトも十分美味しいと思っています。

 

 

 

タマネギ(その6) 最初に植えた苗は死んでいなかった

9月7日にブログ;「タマネギ 収穫」を投稿しましたが、その中で、運よく収穫中のの農家さんと話をする機会があって、そこの畑でつくられているタマネギの品種や根切りをした時期を伺うことが出来ました、
しかし、この話にはまだ続きがあるのです。
「今年の4月24日に植えた苗が枯れて、5月下旬に再度、タマネギ苗を植えられまんせんでしかたか?」と尋ねると、
「いいえ、植えてないです。 あれはタマネギの地上部は枯れたのですが、根は生き残っているのです」
「それでは、私が6月中下旬に見たタマネギは、2回目に植えた苗が大きくなったものではないのですか?」
「そうです。 タマネギは苗づくりに約2ヵ月かかるので、一度失敗したら、その後は別の作物をつくります。 今春は4月下旬~5月にかけてほとんど雨が降らなかったのですが、こんなことは珍しいです」
「タマネギは通常5月上旬、ゴールデンウィークの頃に植え付けますが、ここの畑のタマネギは4月24日でしたよね。通常より植え付け時期は早いと思うのですが?」
「最近は4月下旬に植え付ける人もいるので、4月24日が特別早いということもないです」
という話でした。

2022.5.22                                              2022.6.16
左の5月下旬に撮った写真は、最初に植えたタマネギ苗が枯れて、再度整地しなおした畑ではなく、少雨のためタマネギ苗の地上部は枯れているが、根は生き残っていいる畑の様子。
右の写真は、5月下旬の雨で再度新葉が出てきて苗が成長しだしたもの。

ここの農家さんの話を聞いて驚いたことは、
葉の長さが20~25cm程度で根も数本のタマネギ苗が春先の1ヵ月間ほどんど雨が降らなくても生きている、地上部が枯れても根は生きていて、ちゃんと再生する、このことには驚きました。
残念だったことは、ここの農家さんに今年の玉の出来を聞くのを忘れたことです。

 

 

タマネギ(その5) 収穫

2022.9.5
百合が原公園へ行く途中で撮影しました。 ちょうど収穫をしているところでした。
たまたま、道路近くで作業中のトラクターが止まったので、その農家さんにお話を聞きことができました。
それによると、根切りを行ったのが8月24日だそうで、その11日後の9月4日が収穫日です。 タマネギの品種は「札幌黄」。
タマネギは明治初期に日本で最初に札幌で試験栽培がおこなわれたのですが、「札幌黄」は試験研究機関と札幌の栽培農家さんによって生まれ育った品種のようです。

「札幌黄」は、病気に弱いことに加え、遺伝子に多様性があるため形が不揃いのものが多いこと、また近年多く流通しているたまねぎと比べ日持ちもしないことなどから、生産量が少なく、なかなか市場に流通していません。しかしながら、一般に流通しているたまねぎよりも肉厚で柔らかく、加熱後の甘みが強いため、根強いファンも多く、近年「札幌黄」を好んで使うレストランも増えてきています。その特徴的な味と、入手のしにくさが相まって「幻のたまねぎ」と言われています。
(東区のHPより)

2022.9.5
根切り後、11日経った畑で横になっているタマネギ。
その農家さんに今年のタマネギの出来を尋ねるのを忘れたのですが、我家でつくったものに比べると、当たり前ですが、玉の大きさが揃っています。

根切りとは? なぜ収穫前に根を着る必要あるのか? 家庭菜園では、畑から引っこ抜いて食べているのに。
根切りには、収穫前と収穫後の二通りがあるようですが、栽培農家さんは、収穫前に行っています。
タマネギ栽培の多い札幌の篠路・丘珠地区では、この時期、タマネギがタテヨコ高さ約1.5mのコンテナにぎっしり詰め込まれ、何段にも積まれて屋外に保管されているのを見かけます。 これらは、これから来年の春にかけて順次出荷するタマネギなのです。 その間(長期間保存)、タマネギが腐らないように、品質が落ちないように乾燥して保存する必要があるのです。 なので、根切りの目的は、先ず第一に乾燥させて長期保存が効くようにするためのようです。そのほかの目的として、収穫作業の効率化はもちろん、大きくなることによる裂皮や皮ムケを防止することや、黄色の皮の着色促進など、品質向上を目的としているようです。

家庭菜園で根切は必要か?
もし、貯蔵保存するほどタマネギをつくっているのであれば、収穫後根切りして乾燥保存(赤い網目状のタマネギ袋にいれて)です。