シュウメイギク その2

10日前の11月9日と10日に雪が降り、この時期にしては珍しく我家の近辺では20cm前後の雪が積もりました。 後日、近所の庭先に植えてあるシュウメイギクを見に行くと、雪の重みで倒れたのでしょう、地際から10cm程の高さで刈取られていました。

「シュウメイギク 開花習性」 は、9月18日に投稿したものです。
その投稿で、シュウメイギクの花の咲く段数について以下のように説明しています。

三つ目の特徴は、開花期間が長いことです。シュウメイギクの草姿をよく見ると、
 2025.9.17
上の写真はシュウメイギクの草姿。 草丈は130~40cm。地際から根出葉が出て、その中央から数本~10本ほど茎(花茎)が 立ち上がっています。中央から立ち上がった茎(花茎)は50cm伸びた当たりでほとんど同じ位置で葉をつけています。そこからさらに茎(花茎)を伸ばして花を咲かせています。花の咲いている部分を拡大していみると、
 2025.9.17
大き目の葉が数枚出ている部分から花茎が7本伸びています。その内3本が花の咲く茎で、1本が開花中、残りの2本はつぼみです。 その他の4本は、開花中や蕾の花茎に比べて短く、それらはすべて葉をつけています。
葉を持たない花茎=1個のみ花が咲く花茎は、花が終わると花弁を落とし、黄色い丸い玉状になります。 これが種子をつける場所になります。
一方、葉を持っている花茎は、
左右に1枚づつ拡げた葉に大き目のつぼみと、その基部に2個の小さなつぼみが見えます。 大きなつぼみは葉がついていないので花が咲いてタネをつける花茎で、下にある2個の小さなつぼみは、花のみの花茎か、葉をつける花茎か、どちらかなのでしょう。 現在は大きなつぼみと小さなつぼみ合わせて3個ですが、今後、新たに花茎が伸びてきて、最終的には7~8本になると思われます。

以上がシュウメイギクの花の咲き方(開花パターン)で、寒さがくる10月下旬まで何回かこのパターンを繰り返すようです。 なので、花の咲いている期間が長いのです。シュウメイギクの1個の開花期間は5~7日(札幌は9月入ると涼しくなるので、本州に比べると開花期間はもう少し長い)と言われています。8月下旬のまだ夏の暑さが残る時期と冬を感じさせる10月末では寒暖の差は大きいので1個の開花期間も当然違い、一概にこれとは言えないのですが、今現在咲いている花は、地際から50cmほどの高さにつけた葉から50cm程伸びた花茎の先につけた花です。これを1段目の花とし、この1段目の花の咲き始めを9月上旬から咲きだしたと想定すると、今小さな蕾をつけている2段目が9月下旬に咲き始めると思われます。ので、札幌では3~4段まで花をつけるのではないでしょうか?

 

と書いていて、シュウメイギクの開花段数を3~4段と予想していました。しかし、まだ刈取られていないシュウメイギクを観察すると、開花段数は2段までがほとんどで、草丈の高いごく僅かだけ3段花をつけていました。
シュウメイギクは、8月のお盆頃~11月上旬まで咲き続けます。1個の花の開花期間は1週間程度いわれていますが、札幌のような気温が低く秋冬の早い地域では、そんな短い花の寿命ではなく、じっくり咲く花のようです。

〇 花が終わってタネをつけたシュウメイギク 2025.11.16
果実表面に小さな黒い粒がたくさんついています。 2025.11.16
果実の形が崩れてきて、タネも大きくなってきているように見えます。
2025.11.16
そして、白い綿毛の1個1個にタネがついています。完熟するとタンポポのように風に乗って飛んできます。

 

 

宿根サルビア

百合が原公園の温室でサルビア展が開催されています。 2025.10.17
百合が原公園の大温室では、毎年この時期にサルビア(鉢花)が展示されます。 今年は10月6日から11月3日までです。今回はムラサキを基調にしたサルビアのようです。
2023.10.23
写真は、一昨年2023年度のサルビアの展示。この年は赤系、ピンク系、白系、青系と彩が豊かです。
2023.10.23
サルビア・レウカンサ “フェアリーピンク”
・原産地:
・属:サルビア/アキギリ(Salvia)
・種:レウカンサ(Salvia leucantha)
・別名:ベルベットセージ/アメジストセージ/メキシカンセージ
・品種:フェアリーピンク(Salvia leucantha ‘fairy pink’)
・花の色:桃色・白色
・葉の色:緑色
・草丈:約60~90cm
・生息域:亜熱帯乾燥林・亜熱帯湿林 など

2023.10.23
サルビア・ウリギノサ
・原産:ブラジル(南部)/アルゼンチン/ウルグアイ
・属:サルビア/アキギリ(Salvia)
・種:ウリギノーサ(Salvia uliginosa)
・英名:ボッグセージ(bog sage)
・開花時期:6月~11月
・花の色:青色・白色
・葉の色:緑色
・草丈:約100~200cm
・生息域:亜熱帯湿林 など

2023.10.23
サルビア・ヤメンシス ❛サーモンダンス❜
サルビア・ヤメンシスはチェリーセージの一種で、
チェリーセージの育て方|栽培方法や管理のポイント、増やし方 | 植物とあなたをつなぐPlantia
チェリーセージ(サルビア・ミクロフィア)
チェリーセージには、園芸品種がとてもたくさんあるようです。主な区分けは、
①サルビア・ミクロフィア(Salvia microphylla)
②サルビア・グレッギー(S. greggii)
③サルビア・ヤメンシス(Salvia jamensis)
①・②は原種でそれらを改良して多様な品種が作られている
③は、①と②を交配してつくられた品種群
チェリーセージの花色は、赤・ピンク・白・オレンジ・紫・サーモンピンク・青系・黄系と非常に多様で、今回紹介したサルビア・ヤメンシス❛サーモンダンス❜はサーモンピンク色の部類に入るようです。
①サルビア・ミクロフィラ、②サルビアグレッギーはどちらもメキシコ原産。

〇 札幌で越冬するサルビア(サルビア属)
先日、豊平公園の緑のセンターの相談で、
「サルビアの冬越しの仕方を教えてほしい」
という電話がありました。
その問いに、公園や街路樹桝に植えられて夏に赤い花を咲かせるサルビアが頭に浮かんで
「サルビアは札幌では越冬しないのではないですか?」
と問い返しました。すると、
「越冬しています」との返事が返ってきました。
それで、早速パソコンで調べにかかったのですが、そのとき、百合が原公園の宿根草花壇にサルビアが植えられていたことに気づきました。
2023.7.3
サルビア・ ネモロサです。写真を撮ったのが7月上旬で、草丈は60cmほど、花色は濃い青紫。
宿根草花壇に植えられているので、10月下旬に茎を地際で刈り取るだけで、落葉で覆うなど株を寒さから守る特別な手当は何もしていないようです。
それで、相談してきた方に、
「札幌でも越冬するサルビアはあります。百合が原公園の宿根草花壇に植えられているサルビア、名前はサルビア ネモロサは、10月中旬頃に地際で刈り込むだけのようです。 もし、心配なら、落葉などで10cmほど敷き詰めて、風で飛ばされないように粗めのネットで被ってやればよろしいのではないでしょうか」
と回答しました。
そのあと、札幌でも越冬するサルビア(サルビア属)について調べると、サルビア・ネモローサ以外に、サルビア・オフィシナリス(コモンセージ)やサルビア・プラテンシスがありました。

〇 セージとサルビア(サルビア属)
サルビア属の分布域は、熱帯から温帯にかけて広がっており、特に中央アメリカから南アメリカに約500種、中央アジアおよび地中海地域に約250種、東アジアに約90種が分布しています。公園や街路樹桝に植えられている真っ赤な花を咲かせるサルビアは、サルビア・スプレンデンスという名前で、ブラジル原産です。
それでは、セージとサルビア属の関係はどのようなものなでしょうか? サルビア属は、シソ科サルビア属(アキギリ属)を指し、正式な分類名です。一方、セージはサルビア属の内、特にハーブや薬用植物としてのイメージ強く、特にハーブとして利用されるものが多いのだそうです。
・コモンセージ、ホワイトセージ;ハーブ
・チェリーセージ、パイナップルセージ;観賞用

 

 

 

ノボロギク しつこい雑草

雑草とは?とAIに尋ねると、
「雑草」という言葉には、実は明確な植物分類はありません。人間の視点から「望まれていない場所に生える植物」を指す、非常に主観的な概念です。以下に雑草の定義や特徴をわかりやすくまとめました。
① 社会的定義 ;作物や景観を損なう、人間にとって不要な植物。例:畑や庭に勝手に生える草
② 生物学的定義;土壌が撹乱された環境に自然に発芽・繁殖する植物。人為的・自然的要因で出現
③ 農業的定義 :作物の成長を妨げ、収穫量や品質に悪影響を与える植物

とAIは言っています。
今回登場したノボロギクは、上述の①②③すべてに当てはまる雑草です。我家の庭を悩ませる雑草はたくさんあるのですが、その中でスギナ、スベリヒユ、ノボロギクが「目立ってしつこい雑草」ベスト3です。スギナは畑には出ないのですが、スベリヒユはしばらく除草をしないと 畑一面スベリヒユだらけになります。 ノボロギクは庭にも畑に
も出てきます。
2025.10.3
我家の庭に、このノボロギクに気づくのは7月に入ってからです。 というのも、5月下旬~6月上旬に一度除草剤をかけるので、5月に生え始めた草がいったん枯れて、その後発芽して出てきたものが成長して目立つようになるのが8月に入ってからです。
庭の草取りをしないと写真のように密集して生えます。草丈は40~50cmに。

2025.10.3
ノボロギク(キク科 帰化植物;自生地はヨーロッパ全域)の花と果実。 果実は白い綿毛の先に小さな種子をつけ、タンポポと同じようにふわふわと風に乗って遠くまで種子を運んでいきます。写真(右側)は開花した状態。夕方近く?午後になると花がすぼんで細くなるようです。
タンポポは花弁のある舌状花で、ヒマワリは外側に花弁を持つ舌状花とその内側の花弁のない筒状花で一つの花を作っていますが、オボロギクは筒状花のみで、キク科では少数派な種(しゅ)のようです。
ノボロギクは幼苗と成長株では葉の形状が異なります。 幼苗期の葉は楕円形で切れ込みは浅いのですが、大きくなると葉自体が細長くなり、その部分から左右不揃いに鋸歯(日本刀の先端部分のような形状のもの)をつきだしている感じです。
2025.10.3
写真はノボロギクの幼苗。草丈が約5cmで茎の先にはすでにつぼみを持っています。これが繁殖力旺盛な要因の一つです。除草をしても小さな株を残すと、それが繁殖の元になるのです。
関東以西の太平洋側地域では真冬でも花が咲き、年中開花しているとのこと。札幌は寒冷積雪地なのでノボロギクの開花期間は5月~10上旬で、1年草というイメージが強いのですが、地際にロゼット葉を出して越冬するのだそうです。ただし、タンポポのようにきれいに放射状の葉を拡げるわけではないそうです。ノボロギクは種子繁殖のみと思っていたのですが違うのですね。
昨日、トマトの株を整理しました。そのついでに背丈の高い目立つノボロギクはとりあえず引っこ抜いたのですが、つぼみを持った小さな株はあちこち目の行くところにあります。これが来年頭痛のタネになると思うと少々気分が滅入ります。

オケラ 一度聞いたら忘れられない名前

今回、投稿した「オケラ」は、この植物がきれいな花を咲かせるとか、何か珍しい特徴を持っている、などという理由で取り上げた訳ではありません。この名前を一度聞いただけで、その後その名前を「絶対忘れない」、「必ず思い出せる」名前ということで取り上げ次第です。
「オケラ」と聞くと、先ず最初に昆虫のオケラを頭に浮かべます。 その昆虫を実際に見ていなくても、この昆虫がどこに住んでいて、どのような生活をしているかを知らなくても、

ぼくらはみんな 生きている
生きているから 歌うんだ
ぼくらはみんな 生きている
生きているから かなしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れる ぼくの血潮(ちしお)
ミミズだって オケラだって
アメンボだって
みんな みんな生きているんだ
友だちなんだ

これは「アンパンマン」の作者として有名な やなせたかし さん作詞「てのひらを太陽に」の歌詞です。
上の歌詞を読んでいるとメロディが浮かんできます。このブログを読んでいるほとんど?の方は歌詞に併せて思わず頭の中で口ずさんでいるのではないでしょうか。 それほどに有名でみんなが知っている歌です。
「オケラ」という単語が出てくると、自然とこの歌詞の「オケラ」が浮かんできます。
ミミズやアメンボウと一緒出てくるので、「オケラ」を実際に見たことがない人でも、それらと似た?それに近い生き物だということは想像できます。
それでは「オケラ」とはどんな生き物なのでしょうか?

この画像は東京ズーネットさんからお借りしました。 →  https://www.tokyo-zoo.net/
上の写真がオケラです。 正式名称はケラですが、一般的にはオケラと呼ばれることが多いです。 この昆虫はコオロギの仲間で、比較的湿地を好みます。幼虫・成虫ともに土中で生活します。写真では頭部横に熊手のようなギザギザした爪のようなものが見えます。 これ(前脚)を使って土を掘ります。食べ物は小さな昆虫や草根などを食べる雑食性ですが、
ジャガイモやサツマイモをかじるので害虫扱いになります。

以上の理由により「オケラ」という名前は「忘れない」というか「すぐに思い出せる」のですが、それでは、植物のオケラはどのような花を咲かせ、どのような草姿なのでしょうか?

豊平公園緑のセンターの相談コーナーで
「この植物何ですか?」
と携帯電話の画像を見せて尋ねられたのですが、その名前が分からないので別の携帯電話で検索をかけると
「オケラ」と出てきたのです。
その名前が判ったので、その方に
「どこで撮りましたか?」と尋ねると、
「豊平公園の野草園」とのこと。
そこには、四季を通じてたびたび見に行っているのですが、それに気づいたことがなかったのです。
2025.9.2
赤い円で囲った中に白いものが点々と見えます。 それらがオケラの花です。実際に現場で見ると、写真のとおり目立たない雑草の花と思ってしまいます。オケラの奥にあるのがキレンゲショウマ。 → ショウマという名がつく草花
オケラはキク科オケラ属の多年草で、日本では本州・四国・九州を中心に分布していて、北海道に自然分布はありません。 草丈は50~60cmになり、その先にアザミの花を小さくした、直径2cm程の白い花を咲かせます。
 2025.9.23
オケラの花は、雄花と雌花が別々の株に花を咲かせる雌雄異株ですが、雌花と両性花(1つの花に雄花と雌花が混生した花)で雄花がないというブログサイトもあります。写真の花が雄花か雌花か、両性花であるかは分かりません。葉は固めで、常緑広葉樹の葉をイメージします。

〇 余計な話
「オケラになる」という慣用句があります。この句の意味は「無一文になる」「すっからかんになる」ですが、オケラが前足を広げて「万歳」をしているように見えるため、「お手上げ=無一文」の状態を連想させ、これが「オケラになる」と言われるように
なったようです。
もう一つは、オケラは根の皮を剥いで薬用にする植物であることから、「身ぐるみ剥がされる」ことにかけているという説もあるようです。

 

 

シュウメイギク 開花習性

2025.9.17
街中を自転車で走るとシュウメイギクがきれいに咲いているのを見かけます。 それに気づくのがいつも9月に入ってからなのですが、「盆花に使っている人がいる」という話を聞くと、シュウメイギクは8月中旬から咲き始めるようです。

シュウメイギクは、「キク」という名がつき、しかも、秋に花が咲くので、キク科と勘違いしてしまいますが、キンポウゲ科アネモネ属です。 アネモネ属なのでアネモネと似ているのは当然なのですが、その他のキンポウゲ科植物のボタン、クレマチス、オダマキなどとも同じ科で、 それらと花の形状がなんとなく似ている感じはします。
シュウメイギクの名に「キク」がついたのは、やはり、秋に咲き、優美でしとやかな 草姿、それらと相まってキクの花に似ていることが、「キク」の名をつけさせたのでしょう。
シュウメイギクの二つ目の特徴は、その花弁です。 花びらのように見える部分は萼(がく)なのです。 本当の花弁は存在せず、退化してしまったのだそうです。 キンポウゲ科の植物は花弁を持たないものが多いのだそうです。
ちなみに、上述のボタンは萼片ではなく正真正銘の花弁で、オダマキは外側の大きな花びらが萼片で、内側の小さなものが花弁、アネモネとクレマチスはシュウメイギクと同じように花弁が退化し、萼片が色づいて花弁の役割をしているようです。 実際に、この2つの花の裏側を見ると、緑色の星形の萼はないはずです。植物って変化に富んでいるというか、何でもありの世界で面白いですね。

三つ目の特徴は、開花期間が長いことです。シュウメイギクの草姿をよく見ると、
 2025.9.17
上の写真はシュウメイギクの草姿。 草丈は130~40cm。地際から根出葉が出て、その中央から数本~10本ほど茎(花茎)が 立ち上がっています。中央から立ち上がった茎(花茎)は50cm伸びた当たりでほとんど同じ位置で葉をつけています。そこからさらに茎(花茎)を伸ばして花を咲かせています。花の咲いている部分を拡大していみると、
2025.9.17
大き目の葉が数枚出ている部分から花茎が7本伸びています。その内3本が花の咲く茎で、1本が開花中、残りの2本はつぼみです。 その他の4本は、開花中や蕾の花茎に比べて短く、それらはすべて葉をつけています。
葉を持たない花茎=1個のみ花が咲く花茎は、花が終わると花弁を落とし、黄色い丸い玉状になります。 これが種子をつける場所になります。
一方、葉を持っている花茎は、
左右に1枚づつ拡げた葉に大き目のつぼみと、その基部に2個の小さなつぼみが見えます。 大きなつぼみは葉がついていないので花が咲いてタネをつける花茎で、下にある2個の小さなつぼみは、花のみの花茎か、葉をつける花茎か、どちらかなのでしょう。 現在は大きなつぼみと小さなつぼみ合わせて3個ですが、今後、新たに花茎が伸びてきて、最終的には7~8本になると思われます。

以上がシュウメイギクの花の咲き方(開花パターン)で、寒さがくる10月下旬まで何回かこのパターンを繰り返すようです。 なので、花の咲いている期間が長いのです。シュウメイギクの1個の開花期間は5~7日(札幌は9月入ると涼しくなるので、本州に比べると開花期間はもう少し長い)と言われています。8月下旬のまだ夏の暑さが残る時期と冬を感じさせる10月末では寒暖の差は大きいので1個の開花期間も当然違い、一概にこれとは言えないのですが、今現在咲いている花は、地際から50cmほどの高さにつけた葉から50cm程伸びた花茎の先につけた花です。これを1段目の花とし、この1段目の花の咲き始めを9月上旬から咲きだしたと想定すると、今小さな蕾をつけている2段目が9月下旬に咲き始めると思われます。ので、札幌では3~4段まで花をつけるのではないでしょうか?
以上がシュウメイギクの開花特性です。 シュウメイギクの段数が増えるにつれて花茎の本数も増えるので、秋が深まるほどに花数も増え、美しさが増すのです。

キクもシュウメイギクも秋に花を咲せますが、その花芽形成・開花要因は全く違うようです。キクの花は、短日植物(日が短くなると花芽ができて秋に開花する)なので、4~6月の日の長いときに、遮光などして短日条件で育てると花芽をつくり開花します。 しかし、シュウメイギクをキクと同じような栽培しても花は咲かないのです。 キクの開花は日長が絶対的な影響を与えますが、シュウメイギクの場合はその逆で、日長はほとんど影響を与えず、季節の移り変わりに伴う環境の変化が大きくかかわっているようです。 具体的には、気温の低下や昼夜の寒暖差が大きくなること、太陽の位置が引くなることによる日照量の減少など季節要因が花芽形成を促進すると考えられているそうです。
両者は同じ時期に花を咲かせても、それを動かす要因が全然違うところにあったのです。植物の多様性、なんでもありの世界、面白いですね。