ヤブレガサ 破れ傘

豊平公園の野草園に植えられているヤブレガサの花が咲き始めました。
2017.7.18
ヤブレガサは地際から掌状の根出葉を出し、その中から1~1.5mくらいの細長い花茎を伸ばします。
2024,7.6
その先に、白い花を咲かせます。
ヤブレガサはキク科ヤブレガサ属で、本州、四国、九州の雑木林に生えてます。 北海道には自生していません。
ヤブレガサは大きな花や色鮮やかな色の花を咲かせる訳でもなく、道路の傍らに生い茂っている雑草の花と変わらない見栄えのしないもので、わざわざ立ち止まって見入るほどの魅力的な花ではありません。 もし誉め言葉でいうなら、自然の趣のある素朴な花を咲かせる植物 というところでしょうか。

しかし、この植物の魅力は早春に顔を出す幼葉にあります。 白い綿毛に被われたその姿は何とも言えないユーモラスがあって、どこかのアニメに出てきそうな愛らしい草姿をしています。
2024.4.19
名前のとおり、垂れ下がった葉は破れた傘のように見えます。 そして、それは成長するにつれ垂れ下がっていた葉を傘を開けるように持ち上げて横に広げていきます。
2024.4.262019.5.14
早春に芽を出して約1ヵ月後の葉姿です。 この頃になると葉の形状も はっきりと分かるようになり、葉は7~9個の深い切込みの裂片葉になります。 各裂片はしばし
ば2~3中裂します。
2024.5.19
ヤブレガサは葉が開き始める新芽を収穫して、おひたしやあえもの、てんぷらなど山菜料理として利用されているようです。  北海道でいうギョウジャニンニクやタラの芽のような存在でしょうか?