カノコユリ(その3) 開花 

4月に頂いたカノコユリの球根が順調に育ち、8月9日に開花しました。 2024.8.9
花は直径が8cm程の大きさで、ピンクの花弁に濃いピンクの斑点があります。 カノコユリの名前の由来は、カノコユリの「カノコ」を漢字で書くと「鹿の子」で、この斑点が鹿の背のまだら模様に似ていることから来ているようです。
雄しべの赤い「やく」が目立ちます。

草丈は80cm程です。

⇒ カノコユリ
⇒ カノコユリ(その2) ポット苗 


開花直前に撮影したもので、つぼみは8個ついています。 もう1個頂いた球根は地植えにしたのですが、それは3個のつぼみでした。
この写真を見て何か気づきませんか?
開花が近いつぼみは下を向いているのですが、まだ小さいものは上を向いています。
他種 のユリは分かりませんが、カノコユリのつぼみは、最初上を向いているのですが、それが大きくなるにつれて次第に水平になり、花が咲く直前は真下を向くのです。
面白いですね。
下の表は、鉢植えのカノコユリの8個のつぼみがいつ咲いたかを表したものです。
1番花 8月9日
2番花 8月10日
3番花 8月11日
4番花 8月14日
5番花 8月17日
6番花 8月18日
7番花 8月23日
8番花 8月28日
最初のつぼみが8月9日に咲いて、最後の8個目のつぼみが花開いたのは8月28日の今日ですので、9月上旬まで楽しめそうです。 一つの花が咲いている期間(花弁が褐色を帯びて観賞価値bが無くなる)は約1週間です。

8月28日に咲いた最後のつぼみも9月初めには観賞価値が無くなります。 なので、8月の2番目の開花からは、常に2~3個の花がが咲いている状態で、鑑賞期間は約1ヵ月弱ということになります。

〇 地植えしたカノコユリ
地植えしたカノコユリは、開花始めが8月12日(鉢より3日遅れ)で、鉢に植えたものに比べて草丈は低く、つぼみの数も3個と少なかったのですが、花色(ピンクの濃さ、鮮やかさ)は、より増していたように思います。

〇  カノコユリを含む日本のヤマユリについて
日本には10種以上のユリが自生しています。中で園芸的に最も重要なユリの原種がヤマユリです。
ヤマユリは本州の平地から山地に分布し、日陰がちの斜面や、明るい林、草原に見られる球根植物です。7月から8月に、強い香りのある、花径20cm強の大きな花を1~10輪ほど咲かせます。花弁には白地に黄色い帯状の筋が入り、えんじ色か紫褐色の細かい斑点が散ります。まれに斑点のない「白星(しろぼし)」と呼ばれるものや、花弁の筋が紅色になった「紅筋(べにすじ)」などがあり、少量ですが生産されて市販されています。茎は斜めに伸びて高さ120~200cmになり、その先端に開花します。
ヤマユリと同様に栽培できる野生のユリに、カノコユリ(Lilium speciosum)やタモトユリ(L. nobilissimum)などがあります。ヤマユリとこれらを交配して、豪華な花を咲かせる園芸品種の系統、オリエンタル・ハイブリッドがつくられています。
(NHKみんなの趣味の園芸より)

 

 

 

アサダ  幼木の樹肌

アサダは札幌周辺のt山々に生えている樹木です。 身近なところでは、円山公園の正面入り口を入って30m程歩くと石積で囲った円形の植込みがあり、その中央に高さ20m弱の大きなアサダの樹があります。
2018.5.20
⇒ アサダ  円山公園

話は円山公園のアサダではなく、豊平公園のアサダです。
私は豊平公園内にある緑のセンターで緑の相談員をしているのですが、当公園を管理している担当の方から、
「アサダの樹のすぐ横に、アサダの葉と思われる樹があって、しかし、その樹肌を見ると、アサダと全く異なるものなので、ょっと見てほしい」というのです。
それが下の写真です。
2024.8.4
幹径30~40cmのアサダ本体横に直径cm7~8cmの幼木が並び立っています。 その樹肌を見るとハシドイそっくりなのです。

2024.8.4     アサダ                                       2015.2.17 ハジドイ

しかし、その樹の葉を見て触ると、アサダの葉は表面に細かい毛が密生していて、手で触ると独特のふわっとする感触があるので直感的に判るのですが、その幼木の葉を触ると、やはり、アサダの葉なのです。

⇒ アサダ  樹皮・樹肌

この状況に少々戸惑ったのですが、幼木の根元付近の樹肌を見ると、樹皮が割れて肌が荒れてきています。

2024.8.4
おそらく、この幼木も成長して幹が太くなれば、樹皮が割れてきて最終的にはアサダ特有のささくれだった荒れた肌の樹幹になるのでしょう。
この幼木は本体のアサダの根から萌芽したもののようです。
樹木では、幼木と成木では樹肌が異なるもの多いです。 幼木は早い成長に即した滑らかで柔軟な肌をしていますが、成木は幹が太くなるにつれ樹皮の表面積が拡大して、それに耐え切れず、樹肌は割れてくるのです。マツの樹皮は亀の甲羅のような形などいろんな形状で剥がれます。 プラタナスの樹肌はまだら模様で、数年?に一度の間隔で剥がれます。
044 プラタナス2012.7.28
茶色の樹皮が白い幹から浮いています。 この樹皮が剥がれ落ちると、プラタナスの樹皮は真っ白になります。

樹皮は樹木が成長している間は剥がれ続けます。
それでは、この剥がれる樹皮はいったい何者なのでしょうか?

樹木は形成層を挟んで内側に木部(根から水分や栄養を運ぶ細胞の管)があり、毎年年輪をつくって太っていき、木材になる部分です。 外側にある師管は、葉で作られたデンプンを幹や根に運ぶ細胞の管です。
用語集-樹木・水流

上図では、内樹皮が師管に当たる部分
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構の根拠情報より

そうなんです。 樹木は毎年太っていくので、外側に形成される師管は少しづつ外に押し出されて、その成長に耐えきれず割れて剥がれ落ちていくのです。

それにしても、モミジやツリバナなどの樹木は成木になっても樹肌は滑らかです。 これらはどのように樹皮を更新しているのでしょうかね?

 

 

 

 

 

ジャガイモ 不作 

7月26日にジャガイモ(バレイショ)を掘り上げました。  毎年、この時期の7月下旬に収穫しています。 その理由は、このジャガイモの後作として、8月上旬にャベツとハクサイの苗を植えることと、8月中旬にダイコンのタネをまくためです。 2024.7.26

写真はジャガイモ(男爵)を掘り上げる直前に撮ったもので、株はほとんど枯れあがっています。(写真一番手前の青々とした株は5月下旬に植え付けたもの)
花が咲いて株が最も大きくなる6月下旬の状態は想像できませんが、今年は例年に比べて草丈は半分程度にしか成長しませんでした。
2024.7.26
例年は段ボール箱2~3個収穫できるのですが、今年は1箱でした。 例年の半分程度です。  玉の大きさも全体的に小ぶりで、大きいものが少ないです。
2024.7.26
雨が少なかったのが大きな要因と思うのですが、ほとんどのジャガイモに、皮の表面にあざができるそうか病 が発生しました。

⇒ ジャガイモ
⇒ ジャガイモ 収穫

<不作の原因>
我家のバレイショ(男爵)の例年の栽培歴はおおよそ、
・5月上旬に種イモの植付け
・5月20日過ぎ?に芽出し
・5月下旬~6月上旬に芽かき
・5月下旬~6月上中旬に土寄せ
・6月中~下旬に 花が咲く(その都度摘み取り)
・7月上旬から株の黄化が始まる
・7月末に収穫

今年は種イモの植付けが4月30日と例年に比べて少し早かったのですが、芽かき・土寄せはほぼ例年並みです。 そのころまでは例年どおり育っているように見えました。
異変に気付いたのが6月下旬です。 花が全く咲かないのです。 例年、この頃に花摘みをするのですが、今年は1花房だけ摘みました。それだけでした。
ジャガイモは、土から芽を出して株が黄化するまでの生育期間は2ヵ月ほどしかありません。 なので、今年のジャガイモの生育が悪いと気づいたのは6月末でした。 もうその頃はほとんど成長は止まっていてイモが大きくなる余地は少ないのです。

それにしても、今年はなぜ株が成長しなかったのでしょうか?、収穫量が少なかったでしょうか?
もし、ジャガイモの玉が小さいものしかできなかったのなら、芽かきをしていない、植える間隔が狭かったなどの原因が考えられますが、ジャガイモの収穫量が少ないのは、以下のことが考えられます。
1.肥料のやり過ぎ(窒素過多);茎葉は大きくなる(1mくらい)が、実はつきづらくなる
2.肥料をやってない
3.購入した種イモを使わなかった;昨年収穫したイモを種イモにすると、ウィルスに感染ている可能性があり、葉が縮こまったようになり、株は成長しない
4.疫病などの病気に罹った
5.連作障害;前年度にナス科の植物を植えるなど
6.生育期間中の気温が低かった
7.雨が少なかった

1と2.適正な肥量を施用
3.ホーマックで種イモを購入(ウィルスに罹っていない種イモ)
4.病気の兆候は見られなかった
5.連作障害前ついては、前作にトマトやピーマンなどナス科作物は植えていなくて、堆肥もちゃんと入れている、
6.気温については。5月下旬に少し寒い時期はあったが、ジャガイモの最も生育する6月は、不作になるほどの寒さでは全くなかった
7.降水量については、6月初めから7月中旬までは少なかった、雨が降ってもお湿り程度で、地面に十分染み込むような雨は一度も降らなかった

今年の不作の主原因は7.の少雨ではないか?と思っています。 それで、札幌の5~7月の降雨量を調べていました。.。

下表は5月~7月までの今年と過去30年間の平均雨量の比較

下図は上表をグラフ化したもの

折れ線グラフの赤い線が過去30年の平均。 青い線が今年(令和6年;2024)の降雨量。 この半旬毎(5日間毎)のグラフを見ると、今年は5~7月までの3か月間に、過去30年の平均降雨量を一度も上回っていないのです。 特に株が一番成長する6月に平年の3割しか雨が降っていません 。3か月間の合計雨量で見ると、今年は過去30年間の平均の1/4しか雨が降っていません。 ジャガイモの5月中下旬~7月上旬の生育期間全てにおいて雨が少なかったのです。
今年のジャガイモの不作は少雨が原因のようです。