ミズナラ 冬芽 投稿日時: 2017年4月9日 投稿者: kimagurenikki 返信 2013.2.10 冬芽は、平滑でつやがある。 頂芽は大きく、卵形ないし五角錐形で、長さ3~8mmあり、開出し、上位ほど大きい。 頂芽の周囲には輪生状に数個の頂生側芽がつく。 芽鱗は托葉起源で、栗色ないし赤褐色をし、縁には短毛がはえ、25~35枚あり、5列に並び、覆瓦状に重なる。(落葉広葉樹図譜) 写真の冬芽は丸く見えますが、実際に手にとって見ると、もっと角ばっています。
ミズナラ 投稿日時: 2013年2月11日 投稿者: kimagurenikki 2 2011.2.4 ミズナラの大樹です。樹高18m、幹周315cm、樹齢350年 。場所は南区真駒内泉町で、真駒内桜山小学校北側にあります。 2011.7.1 この樹は、北海道記念保護樹木に指定されています(北海道自然環境保護等条例によって) 2011.2.27 このミズナラは、南区藤野、豊平川沿いの農地に生えています。高さは優に20mは超えています。すっきりした樹形がすばらしいです。 2011.4.24 これは、南区南町、真駒内川沿いに生えているものです。高さは12~13mあるかなしかですが、幹径は1mはあります。太い幹と横に拡がる姿がこの樹に重厚な雰囲気を与えています。 ミズナラは、当地ではハルニレと並ぶ落葉大高木です。ハルニレは豊平川が運んできた豊かな土壌(土地)が適しているようで、ハルニレの大木が札幌の中心部に多数残っていいます。一方、ミズナラは中心部にはほとんど見られず、札幌の郊外から奥に入っ山側に多いようです。山間地の道路を自転車で走ると、周りの樹木に比べて幹の太い貫禄のある大きなミズナラに出会うことがあります。 1 冬芽 2013.2.10 冬芽を保護する芽鱗が鱗状をしていて、きれいです。形は水滴形で、上から見ると、5角形?に角ばっています。 ミズナラは頂芽の回りに多数の側芽を付けます(この写真はその特性を的確に表していませんが)。 2011.5.8 5月上旬、芽吹き始めます。小枝に付いている白い粒々が目に留まります。皮目です。 2011.5.21 5月中旬、展葉です。 2011.5.30 雄花で、10cm弱の花序を多数ぶら下げます。花の色は黄色。 2011.6.3 これは雌花です。目立たないです。0.5~1.5cmの花軸?に数個の花をつけます。花軸のてっぺんに付けるのもあり、花の咲き方はいろいろあるようです。赤いのは花弁のように見えますが・・・。ミズナラは花ではなく、やはり“どんぐり”です。 2011.7.1 前掲のミズナラ。 北海道記念保護樹木の夏姿 2012.7.14 真駒内川沿いのミズナラ。道路際から10m程離れたところにあります。樹高より樹幅のほうが広く、横長に大きい樹です。 2012.7.14 上に横へと伸びる太い幹枝は、童話“ジャックと豆の木”を連想させます。 2 名前の由来 牧野新日本植物図鑑によると、 ミズナラは材に多量の水分が含まれているので、たやすく燃えないからである。一名オオナラともいうが、これは樹が巨大になるからである。 3 Data ・科名 ブナ科 ・属名 コナラ属 ・学名 Quercus crispula ・花期 5月中旬~6月 ・分布 日本(北海道、本州、四国、九州)、千島、サハリン 4 余談 昭和40年度北海道インチ材輸出実績は、北海道林業統計によると約31億円。このうち約80%を占める25億円がナラである。しかし、花形樹種のナラも、その真価が認められるようになったのは明治末期。ナラは堅いのと重いのが特徴。切るにも、割るにも、運ぶのにも骨が折れる。それに、材に多量の水分を含み、簡単に燃えないのでミズナラと呼ばれるように、せっかく切っても乾燥しないとマキにもならない。だからといって、開拓地にこの樹がごろごろしていたのでじゃまでしかたがない。いっそ焼き払ってしまえというので盛んに燃やしてしまった。 だが、貴重なナラ材のこの長い「受難時代」は、英語のオーク(oak)をはじめにカシ(樫)と訳したため、ナラ(楢)もオークだ、ということに気づかなかったためだ。欧米では楢も樫もオークだが、日本ではこの二つを明確にわけていたことからきた行違いである。(北方植物園より) このあと、ヨーロッパではミズナラが高級家具材であることや、ビール樽に向くなどの話が続きます。時代やところによって材の評価が変わるところが面白いですね。 *インチ材:厚さが1インチ(25.4mm)の板材のこと。2×4材(ツーバイフォー)は 木口(側面)の厚さが2インチで幅が4インチの材のこと(実際は乾燥等によりもう少し薄いようです)。 にほんブログ村