シソ しょう油漬け

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シソのしょう油漬けを作りました。2024.10.12
シソは短日性植物なので、9月下旬ごろから花が咲き始めます。
写真な開花始めから2週間ほど経ったものです。果穂は長いもので10cm前後にな
ります。


2024.1012
左;茎から葉を落として実だけにしたもの。 シソの茎には実に多くの実がつく。
右;花穂は伸長しながら花が咲き、開花はいつも花穂の先端部なので、充実したシソ
の実は果軸基部からできていきます。
2024.1012
茎から切り取った果穂
シソの果軸から実をそぎ落とすのですが、この作業が面倒というか、手間なのです。
そぎ落とし方法は、果穂の先端を片方の指でつまんで、もう一方の手(指)で先端から基部の方へずらしていく、簡単にしその実は剥がれるのですが、何しろ量が多いので時間がかかるのです。2024.10.13
そぎ落としたシソの実は黒い実や小さなシソの葉など余計なものを取り除いてしっかりと洗います。
そして、一晩水にさらして、翌日、漬け込みます。
醤油を基本にみりんなど加えて、お好みの味に調整します。 我家はしょう油のみでつけこみます。
2024.10.21
ご飯にのせて食べるのが一番おいしいですね。

<追伸>
シソの実を果軸からそぎ落とすのが面倒なので、何か良い方法ないか?と調べると、沸騰したお湯に少し浸すと取れやすいとあったのです。 こうすることによって自然にシソの実が軸から解れると期待したのですが、そんなことは全くなく、果軸は柔らかくなっているわ、果軸も手も濡れているので、何もしない方が断然取りやすかったです。
1週間ほど寝かせてから食べてみたのですが、シソの風味が熱湯によって飛んでしまったのか、期待していた美味しさ、シソの香り・風味がだいぶ抜けているのです。
シソ独特の風味を楽しもうと思ったら、熱湯はやめた方がよさそうです。

ジャガイモ 不作 

7月26日にジャガイモ(バレイショ)を掘り上げました。  毎年、この時期の7月下旬に収穫しています。 その理由は、このジャガイモの後作として、8月上旬にャベツとハクサイの苗を植えることと、8月中旬にダイコンのタネをまくためです。 2024.7.26

写真はジャガイモ(男爵)を掘り上げる直前に撮ったもので、株はほとんど枯れあがっています。(写真一番手前の青々とした株は5月下旬に植え付けたもの)
花が咲いて株が最も大きくなる6月下旬の状態は想像できませんが、今年は例年に比べて草丈は半分程度にしか成長しませんでした。
2024.7.26
例年は段ボール箱2~3個収穫できるのですが、今年は1箱でした。 例年の半分程度です。  玉の大きさも全体的に小ぶりで、大きいものが少ないです。
2024.7.26
雨が少なかったのが大きな要因と思うのですが、ほとんどのジャガイモに、皮の表面にあざができるそうか病 が発生しました。

⇒ ジャガイモ
⇒ ジャガイモ 収穫

<不作の原因>
我家のバレイショ(男爵)の例年の栽培歴はおおよそ、
・5月上旬に種イモの植付け
・5月20日過ぎ?に芽出し
・5月下旬~6月上旬に芽かき
・5月下旬~6月上中旬に土寄せ
・6月中~下旬に 花が咲く(その都度摘み取り)
・7月上旬から株の黄化が始まる
・7月末に収穫

今年は種イモの植付けが4月30日と例年に比べて少し早かったのですが、芽かき・土寄せはほぼ例年並みです。 そのころまでは例年どおり育っているように見えました。
異変に気付いたのが6月下旬です。 花が全く咲かないのです。 例年、この頃に花摘みをするのですが、今年は1花房だけ摘みました。それだけでした。
ジャガイモは、土から芽を出して株が黄化するまでの生育期間は2ヵ月ほどしかありません。 なので、今年のジャガイモの生育が悪いと気づいたのは6月末でした。 もうその頃はほとんど成長は止まっていてイモが大きくなる余地は少ないのです。

それにしても、今年はなぜ株が成長しなかったのでしょうか?、収穫量が少なかったでしょうか?
もし、ジャガイモの玉が小さいものしかできなかったのなら、芽かきをしていない、植える間隔が狭かったなどの原因が考えられますが、ジャガイモの収穫量が少ないのは、以下のことが考えられます。
1.肥料のやり過ぎ(窒素過多);茎葉は大きくなる(1mくらい)が、実はつきづらくなる
2.肥料をやってない
3.購入した種イモを使わなかった;昨年収穫したイモを種イモにすると、ウィルスに感染ている可能性があり、葉が縮こまったようになり、株は成長しない
4.疫病などの病気に罹った
5.連作障害;前年度にナス科の植物を植えるなど
6.生育期間中の気温が低かった
7.雨が少なかった

1と2.適正な肥量を施用
3.ホーマックで種イモを購入(ウィルスに罹っていない種イモ)
4.病気の兆候は見られなかった
5.連作障害前ついては、前作にトマトやピーマンなどナス科作物は植えていなくて、堆肥もちゃんと入れている、
6.気温については。5月下旬に少し寒い時期はあったが、ジャガイモの最も生育する6月は、不作になるほどの寒さでは全くなかった
7.降水量については、6月初めから7月中旬までは少なかった、雨が降ってもお湿り程度で、地面に十分染み込むような雨は一度も降らなかった

今年の不作の主原因は7.の少雨ではないか?と思っています。 それで、札幌の5~7月の降雨量を調べていました。.。

下表は5月~7月までの今年と過去30年間の平均雨量の比較

下図は上表をグラフ化したもの

折れ線グラフの赤い線が過去30年の平均。 青い線が今年(令和6年;2024)の降雨量。 この半旬毎(5日間毎)のグラフを見ると、今年は5~7月までの3か月間に、過去30年の平均降雨量を一度も上回っていないのです。 特に株が一番成長する6月に平年の3割しか雨が降っていません 。3か月間の合計雨量で見ると、今年は過去30年間の平均の1/4しか雨が降っていません。 ジャガイモの5月中下旬~7月上旬の生育期間全てにおいて雨が少なかったのです。
今年のジャガイモの不作は少雨が原因のようです。

 

ナス半身萎凋病の台木 トルバム・ビガー

写真は我家の家庭菜園で育てているナスです。 草丈は1m弱に育ってすこぶる元気です。 半身萎凋病の兆候は全く見られません。 理由は、今年はトルバム・ビガーという半身萎凋病に耐性のある台木に接ぎ木した苗を植えたからです。
そのトルバム・ビガーが台木から芽を出し、大きく成長しました。 写真では、ナスの株元からカシワに似た大きな葉が数枚出ています。 ナスの葉は色濃く少し紫色を帯びるのですが、トルバム・ビガーの葉は普通の緑色です。

2024.7.2
このトリバム・ビガーの茎葉は成長が旺盛で、このまま放置しておくと本体のナスが凌駕されそうなので、根元から切除しました。

⇒ ライラックの台木:イボタノ
(イラックはイボタの台木に接ぎ木するのですが、台木からイボタの芽が出て、それが大きく成長して、最後はライラックがイボタニに負けてイボタの木になっているものを、時おり、公園で見かけます。)

2024.7.26
このトルバム・ビガーには、茎と葉にバラ似た鋭い棘があって、触ると大変痛いです。

〇 トリバム・ビガーについて
以下の1~6の項目は、農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター  農林品種認定データベースより抜粋したものです。
以下の1~7を読むと、トリバム・ビガー台木は土壌病害には最強の耐性があり、収量も従来の台木に比べて1割ほど増収するそうです。i

1.従来台木よりも多収となるが、発芽と初期生育が遅く、育苗に長期間を要するところが欠点である。
2.茎葉にはトゲがあり、花は白く、果実は約1.2cmの球状で、1株に数百個着生し、1果当たり約200粒程度の種子が得られ、繁殖力が高い。
3.この台木を用いた接木ナスは、青枯病、半身萎凋病、半枯病及びネコブセンチュウのすべてに対して抵抗性を有する。特に半枯病には免疫性で、決して発病することはない。他の病虫害に対しても従来の台木に比べはるかに耐病虫性が高い。
4.総収量は「ヒラナス台木」より10%強、“耐病VF茄”台木に比べ約8%の増収となる。
5.発芽と初期生育が遅く、育苗に長期間を要するのが欠点である。
台木自体は「ソラナム・トルバス(和名:セイバンアスビ又はスズメナスビ」という、亜熱帯から熱帯に分布するナス科の常緑小高木に属す
6.接木ナスの果実品質は、外観、食味、アルカロイド成分を含めて、自根ナスや従来の台木を用いた接木ナスとの間に差は認められない。

 

 

ナス 半身萎凋病

今年はナスの生育が順調です。 9月上中旬?まで収穫できそうです。 30年以上の家庭菜園歴でナスを数回植えました。しかし、いずれの年も病気にかかりました。 その理由は、7月の中旬から葉がしおれてくる半身萎凋病に罹ることです。

以下は、令和2年(2020年)にナスの半身萎凋病対策として、殺菌剤のベンレートを土壌濯注したときの経緯を書いています。

ナス  半身萎凋病(ベンレート)

⇒ ナス  半身萎凋病(ベンレート)(その2)

⇒ ナス  半身萎凋病(その3)

しかし、今夏は大丈夫のようです。 2024.7.24
7月下旬になっても、半身萎凋病の病徴は全く現れていません。 ナス特有の大きな葉を拡げて育っていて、以前の苗に比べると草勢は確実に良いようです。

今までは園芸店でナスのポット苗を買っていました。 当初は接ぎ木をしていない単価の安い苗を買っていたのですが、それが✕だったので接ぎ木苗に変えてみました。 それでもやはり✕だったのです。

今回は、園芸店ではなく種苗店でナスの苗を購入しました。 その店主に今までの我家のナスの育ち具合を説明すると、
「ホームセンターで売っている接ぎ木苗は必ずしも半身萎凋病に対応している苗を売っているとは限らない。 当店は※トルバム・ビガーという半身萎凋病に最も強い台木を使っている。
この台木は温度が高くなると育ちが良くなる、今売っているポット苗は葉が丸まっていて草勢がないように見えるが、植えてしばらくすると(6月中旬以降寒さも来なくなると)、葉は拡がって元気に育つ」
と教えてくれました。

※トルバム・ビガー:タイ原産のナス科の植物のようです。 半身萎凋病には最強の台木と言われています。

店主からこの話を聞いて、ナスの台木について調べてみました。

ナスには我家の畑で発病する半身萎凋病だけではなく、青枯病や半枯病などの土壌病害があり、それぞれに対応する台木が必要なようです。
以下の表は半身萎凋病などの土壌病害とそれに対応する代表的な台木です。

台木の種類 青枯病 半身萎凋病 半枯病    備     考
ミート
耐病VF
台太郎
赤虎
赤ナス
トルバム・ビガー 接ぎ木までの生育は遅いので注意
トナシム

タキイ種苗より

青枯病・半枯病は半身萎凋病と同じ土壌病害で、病原菌が茎の維管束を侵すので、その菌に侵された茎の上部の葉は萎れ、最後は枯れる。

家庭菜園でナスを植えても7月に入ると葉が萎れて、最後は枯れてしまったという経験のある方は、上記トルバム・ビガー若しくトナシムという台木で接いだポット苗かどうかを確認して購入することをお勧めします。 それは、園芸店ではなく、種苗店で購入することです。

 

 

シソ(その3)  

6月上旬にシソに花が咲いていることに気づき、それからしばらくすると、花穂の先から葉が出てきました。この思いもよらない現象?展開?を以下の投稿で照会しました。

シソ 6月上旬開花

シソ(その2) 開花その後

それでは、花穂の先端から葉を出したシソは、その後、どのようになったのでしようか?
2024.6.28
シソの株の茎と葉の付け根から出てきたのは花穂(花芽)ではなく葉でした。 今春のシソの予想外の開花は、やはり、低温によるストレスだったようです。