令和6年(2024)家庭菜園植付完了

2024.6.23
今年の5月は下旬に寒気が入ってきて気温の低い日が続いたために、野菜苗の植付け時期が例年に比べると少し遅くなりました。 キュウリやナスなどの野菜苗は朝の天気さえよければいつでも苗を購入して植えられるのですが、トマトは自宅でタネをまいて育てているので、なるべく早く、5月20日過ぎには植えたいのです。 その理由は、畑に定植するまでポット苗の水やりや、5月も10日を過ぎれば外に出して管理するので、夜間は寒さ除けにガレージに入れる世話など手間がかかるので早く畑に植え付けたいのです。

まあそんなことで、5月後半の天候には多少気を揉みながらも5月末に野菜苗を植え、6月21日にスイートコーンの3回目のタネまきで、すべての場所(畑)に苗の植付及びタネまきを完了しました。
やっと一息ついたところなのですが、今度はトマトの腋芽摘みやキュウリの整枝など作物の生長に伴って出てくる作業が次から次と続いていくのです。

今年は2つの新しい作物を植え付けました。 イチゴとルバーブです。
〇 イチゴ

2024.6.23
4月27日にポット苗を購入しました。1ヵ月後の5月下旬?から花が咲きだし、現在1個赤くなってきています。 最初の収穫は6月末のようです。 カラスに食べられないか心配です。 カラス除けの対策が必要ではないか?と思っています。 イチゴを作っている方の話では、釣り糸に使うテグスが効果があるとのこと。
イチゴは多年草なので、そのまま植付けておけば3年くらいは収穫できるのではないかと思っています。 話によると、1年目と2年目では穫れる量が違うそうで来年が楽しみです。

イチゴは果実のなり方が異なる「一季なり性」と「四季なり性」の二つがあります。 前者は春(札幌では6月中旬?~7月)に実がなるタイプで、後者は春から夏(6月~8月)にかけて収穫できるタイプです。今回購入したイチゴの品種名は「あまごごち」。 小粒のようですが甘みは十分とのこと。

上述の四季なり性イチゴは一季なり性に比べて断然良さそうに思えますが、四季なり性イチゴも穫れる量が多いのは一季なり性と同じ6月~7月で、8月以降はそれほどでもないとのこと。 イチゴを育てるのは今年が初めてのシーズンなので、とりあえず、様子を見ることにします。

〇 ルバーブ
2024.6.23

ルバーブの根株を4月末にいただき、早速、畑に植付けました。 ジャムにすると青りんごやキイチゴで作ったような甘酸っぱい味になるそうです。 我家ではブラックベリー(キイチゴの仲間)でジャムをつくってヨーグルトのトッピングとして人気があるので、ルバーブもそれと同じようにして食べられそうです。

ルバーブは、雑草としてよく知られているダイオウやギシギシと同じ仲間のタデ科に属し、原産は南シベリアです。 札幌のような北国に適した作物のようです。 写真では植えて2か月弱でそれほど大きくなっていませんが、草丈は1m以上に伸びる大型の植物で、一度植えれば次年度からは毎年芽を出すので、栽培としては楽です。
ジャムとして利用する部分は葉柄で成長すると真っ赤になるので、赤いフキのイメージでしょうか?、きれいな朱赤のジャムが出来上がるようです。

令和6年(2024年)野菜作付け表

作物名 月日 作業項目 内訳 備考
トマト 4月3日 は種 品種;鈴なり、中玉、プレミアムルビー、アイコ
4月27日 1回目移植 セルトレイ→6cmポリポット
5月9日 2回目移植 6cmポリポット→9cmポリポット
5月30日 定植
キュウリ 6月3日 定植 購入苗
ピーマン
シシトウ
ナス
5月28日 定植 購入苗
ネギ 4月15日 株分け 移植
ルバーブ 4月20日 植付け 根株
キクイモ 4月22日 植付け 種イモ
バレイショ 4月27日 植付け 種イモ
シソ 4月30日 植付け 購入苗
スナックエンドウ 4月30日 は種
チマサンチュ 5月1日 は種 6cmポリポット
5月15日 定植
サツマイモ 5月3日 鉢上げ ポット苗購入 9cmP→12cmP
エダマメ 5月14日 は種 早生タイプ 5月20日に追加は種
6月4日 は種 早生・晩生
スイートコーン 5月20日 は種 1回目 88日タイプ
6月3日 は種 2回目
6月21日 は種 3回目
ダイコン カブ 5月31日 は種

 

 

 

 

 

 

ブドウ 摘心・整房とジベレリン処理

5月上旬にブドウの芽が膨らんで新葉が2~3枚開き、その頃(5月11日)に芽かきをしました。
2024.6.13
それから約1ヵ月過ぎた樹姿が上の写真です。
新梢は1m以上伸び、1本あたりの葉の枚数も10枚前後になっています。 花房も新梢基部から2~5節の葉柄基部に1~3房つけています。 通常は3房/1新梢につけると言われていますが、今年の我家のブドウ(品種;バッファロー)は2房/1新梢が多いようです。植えて間もない若木にもかかわらす昨年果実を生らし過ぎたのが影響したのかもしれません。

6月中旬、この時期に① 摘心、② 房の整形、③ ジベレリン処理を行います。ブドウの花が咲く前後にこの3つが美味しいブドウを作るための重要な作業です。

① 摘心
下の写真は摘心前(左)と摘心後(右)のものです。
左右の違いが判るでしょうか?
写真左側 ブドウつるの先端に小さな葉が上下2枚出ています。
写真右側 2枚の内、下の葉1枚がなくなっています。 摘心しました。

2024.6.13
この摘心をすることによって、これから開花しようとしている花に養分を留めて、小さな果実にしようとしているのです。
もし、摘心をしないと、葉でつくった養分は先端に向かって葉(つる)をどんどんと伸ばします。 その結果、ブドウの花は咲いたけれど小さな果実にならない現象が起こるのです。 これを「花ぶるい」と呼んでいます。 花ぶるいが起きた房は、スーパーに売っているようなびっしり実の詰まった房にはならないのです。

② 整房
下の写真は、整房前(左)と整房後(右)です。
ブドウ房の基部から3本に分かれているので、左側の房を切除しました。
2024.6.13
整房は果房を整形することですが、家庭で作る場合、生業ではないので果房の形にこだわらなくてもよいのですが、巨峰のように大粒種ではたくさんの実をつけると秋の収穫時になっても果実の色が薄い茶色のままで黒く熟さないことが多々あるので、果房の着果量を少なくすることで、完熟した美味しい果実ができ、来年のための枝の充実も図れます。

ブドウは他の果実に比べて房の個々の果実は、秋の成熟期よりはるか以前にほぼ一人前の大きさになるので、それぞれの果実に一定量の糖分が流れ込まないと、言い方を変えれば、葉の光合成でできた糖分を届けてやらないと、果実は成熟しない、特に大粒種は甘くならないのです。 北国である札幌では夏の期間が短く気温も低いため、光合成できる糖分も少ないために、甘味の乗らないブドウができやすいのです。
その意味で、1個当たりの果実の糖分量を多くするために、整房・整粒・摘房は欠かせない作業になります。

③ ジベレリン処理
ジベレリン処理はシーズン中に2回行うのですが、1回目の処理はタネなし化のためのものです。 昨年は新梢の葉が10枚になったときに摘心をして、その後にジベレリン処理をしました。 そうしたら、スーパーで売ってる実がびっしり詰まった房にはならなかったのですが、タネのないブドウ(品種;バッファロー)ができました。
※タネ無し化のためのジベレリンの処理の方法・時期はブドウの品種によって異なる

2024,6,17
写真はジベレリン処理をするために、ホーマックの園芸コーナーで購入したものです。ジベラ錠と言います。 白い錠剤5個と説明書が入っていて、説明書に品種ごとの処方が書かれています、
1錠を50ccの水に溶かして、ブドウの房をそれに3~4秒ほど浸漬するのですが、房長が7~10cmほどあるので、50ccの量では少なすぎて、3錠を溶かし150ccにして、約35房?ほど浸漬しています。 今年は3錠では足りなくて4錠使いました。 ジベラ錠は5錠入りで1000円ちょっとするので、1回の処理に800円かかり、熟期促進のためにもう1回の処理が必要なので、合計1600円かかるのです。 割高感は否めません。
とりあえず、今年もタネなしブドウができることを祈っています。 2年連続タネなし化に成功すれば、ブドウ品種バッファローについては、新梢の展葉枚数が10枚のときに摘心して、その後ジベレリン処理すれば、少々?相当?大袈裟ですが、我家において、ブドウのタネなし化の技術を手に入れたことになります。

 

 

シソ(その2) 開花その後

6月8日に時期外れにシソの花が咲いたことを投稿しました。
下の写真は6月14日に撮ったもので、シソの花穂の先から小さな葉が出てきています。シソの花穂が生殖成長から栄養成長に変わったのです。
家庭菜園でトマトを育てていると、花が咲いている花房の先から葉が出ているのをたまに見つけます。 これは栄養(窒素)過多で、肥料を与えすぎたために起こった現象ですが、今回のシソの場合は何が原因なのでしょうか?

シソ ⇒ 6月上旬開花


2024.6.14
シソは通常日が短くなる8月下旬から花を咲かせますが、今春の我家のシソは6月に花を咲かせました、その原因は、シソのポット苗を植えたのが4月下旬で、通常より半月ほど早かったために、5月の低温がストレスになってシソに花芽をつくらせたのだと思っています。
この件について、bingAI(チャット)に尋ねると、
「シソは低温で花芽分化する」とは書いてあるのですが、それを参照しているサイトを見ても、また、他のサイトを見ても、シソが低温で花芽分化する記事はなかったのです。
なので、その点ではシソが低温で花芽分化するということは明確にはなってないのですが、状況的に見て、低温によるストレスが原因と考えています。

ところが、今度は花穂の先から葉が出てきたことです。 6月上旬にシソの花穂を見つけたときは、少々驚きつつ、これからは温度も上がり気候も良くなるので、もう少し時間が経つと脇芽が出てきて、通常の栄養成長に戻るだろうと思っていたのです。 ところが、予想もしなかった花穂の先から葉が出てきたのです。
低温のストレスから解放されたことと、花芽形成を抑制する長日であることで栄養成長に戻ったのですが、花穂の先から葉が出てくるとは思いませんでした。
今後は、おそらく、茎と葉の付け根の合わさった部分から脇芽が出てくると思うので、花穂の先から出てきた葉は摘み取ろうと思っています。
それにしても、今回のシソの件であったように、植物は、特に野菜類は適切な時期にタネをまく、苗を植付ける、ということをしないと期待した収穫ができなくなることが往々にして起こるので、注意してください。

 

テマリカンボク 百合が原公園

百合が原公園のテマリカンボクが満開の時期を迎えていました。 2024.6.9
場所は、第1駐車場からリリートレイン駅舎に向かって歩いていくと、白い平板舗装の通路があって、その通路左手に宿根草花壇が、右手にパーゴラ、その芝生地奥にテマリカンボクが白い花を咲かせています。 2024.6.9
普段見るテマリカンボクは、樹高3~4mほどのものがほとんどなのですが、百合が原公園のものは7m前後と大きく育っています。 写真中央、芝生の上に身長1mくらいの男の子が立っています。
2024.6.9

⇒ テマリカンボク

 

 

シソ 6月上旬開花

例年は5月中旬なのですが、どういう訳か?、ちょっと?相当?早いかなと思いながらも、今年は4月30日にホーマックでシソの苗を購入して、その日に植え付けました。
やはり、植え付けた時期が早すぎたのか、5月中旬までは、葉の色も本来の緑色ではなく少し色あせた感じで、周期的にやってくる5月の寒さに耐えているという感じでした。 葉の色が濃くなってきたのは約1ヵ月後fの5月下旬になってからです。

2024.6.6
シソ苗の草丈は30cm強の例年並みの大きさなのですが、葉の間からシソの花穂が顔を出しています。
2024.6.6
シソの小さな白い花が咲いています。
通常は9月に入ると白い花に気づくのですが、今年は6月に咲き始めました。
我家ではシソのしょうゆ漬けをつくっているのですが、花が終わってシソの実ができる9月下旬にシソの花穂を摘み取っています。 ところが今年は、6月上旬に花穂をつけてしまいました。
植物が花芽をつくる要因として温度や日長、栄養状態などがあります。 5月にダイコンのタネをまくと思わぬ低温で7月に花が咲き、レタスは6月にタネをまくと、夏場の高温で花を咲かせることがあります。 これらの現象を農業関係者は、「とうだち」もしくは「抽苔」と言っています。 野菜は温度の高低が花芽分化・形成に影響します。
一方、シソは短日植物で日長が14時間以下になると花芽分化を起こし、通常は8月下旬から9月上旬に花穂が出てきます。シソの花芽分化・形成は日の長さです。 ところが、今年のシソは昼間の時間が最も長くなる6月上旬に花が咲いてしましました。
この現象は何が原因で起きたのでしょうか?
ネットでシソの花芽分化を調べると、その要因は日長だけで他の要因は出てこなかったのです
例年シソを植え付けるのは5月中旬なのですが、今年はどういう訳か、4月下旬に植え付けてしまいました。 植え付ける場所、施肥などは例年と同じで、異なるのは植付た時期だけです。
我家の畑に植えてあるシソは現在、花穂を上げています。 それが上がってきた原因は温度(5月上中旬の低温)の可能性が高いと思っているので、今後、通常の栄養成長(8月下旬まで茎葉だけが成長)に戻ると思っているのですが、どうでしょうか?