ナニワズ:ナツボウズ(その3)

1-061 ナニワズ2012.8.4
夏の盛り、7月末に黄化した葉を数枚残してほとんどの葉を落とし、そして、8月上旬にはその葉も落とし幹枝だけになります。本当にナツボウズです。
1-018 ナニワズ2012.8.18
でも、ナツボウズの期間は意外に短いものでした。この写真は、8月18日に撮っています。ナツボウズになった8月上旬から2週間前後しか経っていません。この新芽も3~4日は経っていると思われますので、本当の丸坊主の期間は10日前後なのでしょう。例年に比べると今年の夏は異常に暑いにも関わらず、8月中旬に新芽が吹くのですから、おそらく毎年、この時期に新芽が出てくるのでしょう。
そんなことを考えていると、「ナニワズは暑さを予感して葉を落とし、新芽を出させるのは、温度ではなく、日の長さなのか?」こんな疑問がわいてきました。
1-012 ナニワズ2012.9.8
9月上旬には、、まだ小さいですが、ちゃんと来春黄色のかわいい花を咲かせるための準備が出来上がりつつあります。
ナニワズ(その2)は、8月4日のブログです。

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ナツボウズ:ナニワズ(その2) 

4月上旬に雪が解けると待ってました言わんばかりに花を咲かせるナニワズ。
054 ナニワズ2012.5.6
5月上旬に満開になります。
032 ナニワズ2012.6.25
そして、6月には青い実ができています(ナニワズは雌雄異株)
054 ナニワズ2012.7.21
7月下旬になるとほとんどの葉を落とします。実も真っ赤になっています。
056  ナニワズ2012.7.21
ナニワズはこの小さな赤い実も含めて全木が猛毒で、アイヌの人はこの木から絞った液を毒矢に用いたそうです。
061 ナニワズ2012.8.4
8月上旬にはすべての葉を落とし完全に丸坊主(ナツボウズ)になります。
9月には新葉が出てきます。そして、来年の花の準備もします。
ナニワズ(その1)は4月21日に綴っています。

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雪の中で開花の準備をしていた小さな木:ナニワズ

今月4月8日の森林総合研究所です。
積雪は40cmくらいはあったと思います。
008 森林総合研究所
それから2週間。辺りには雪がなくなっていました。
真っ先に、ナニワズの花が咲いているであろう場所へ足を運びました。
咲いていました。咲いている花数は少なかったのですが、確かに咲いています。
おそらく、ここ2~3日の暖かさで咲いたのだと思います。雪が解けてから2~3日後に咲いたのです。
027 ナニワズ2012.4.8
まだ、つぼみがほとんどです。
黄色の花弁のように見えるのはがく片です。その中に、4つ見えるのは、おしべでしょうか? ナニワズは雌雄異株です。
025 ナニワズ2012.4.21
これは昨年4月10日に撮ったものです。背後の白いのは雪です。
010 ナニワズ2011.4.10
それから20日後の写真です。 満開です。
065 ナニワズ2011.4.30
今年も去年とさほど変わらないで満開時期を迎えそうです。
真駒内公園の散策路横に咲いていたものです。カタクリもかわいく咲いています。
IMG_3545.jpg2010.5.6
雌雄異株について:
ナニワズは雌雄異株といわれているが、両株ともに雄しべと雌しべがある。雌しべ(柱頭)と雄しべ(葯)の位置が違っていて、雌株は柱頭と葯が接近しており、雄株はそれらが離れている。このため、一見花弁に見えるがく筒の長さが、雌花は短く、雄花のほうが長い。
なぜ、ナニワズは、両株とも雄しべと雌しべを持ちながら雌雄異株と言われるかというと、実をつける株とつけない株があるからである。
これは、ホームページ「石川の植物」のナニワズについての記述を掻い摘まんで書いたものですが、このほかに、作者は、受粉の仕方について自説を披露したり、また、簡易な実験をして、どのような場合に実がなるかを解明中であることを書いています。読み物としてもおもしろいので、是非一度、アクセスしてみてください。