シモツケソウ属(その1) オニシモツケ

南区藤野にある十五島公園で撮影。同公園と焼肉のできる河原との間にある自然林内に生えています。撮影月が2011年になっているので、現在もその時期と同じように咲いているかは不明。
 2011.6.18
オニシモツケは群落をつくることが多いようで、ここ十五島公園のオニシモツケも集
団で生えています。
開花期は、「北海道の野の花」や「新北海道の花」などの参考図書では、7~8月になっていますが、十五島公園では6月中旬に開花するので、札幌での開花期は6~7月になるのでしょうか?
2011.6.18
草丈1~2mになる大型の多年草ですが、写真のものは優に2mを超えています。3mに近い?
2011.6.12
開花直前の円錐形の花房 2011.6.18
葉は20cm以上もある大きなもので、掌状で5つに分かれて(5中裂)深く切れ込んでいます。強いて言うなら、カエデの葉を連想させます。
2011.6.18
花は、1cmにも満たないちさな花を無数につけ(散房花序)、綿毛を丸めたような、お風呂場で石鹸でつくった泡のような、空に浮かんでいる雲のような、お祭りの夜店で買った綿あめのような、表現のしにくい花をつけます。これはオニシモツケと同属のシモツケソウやキョウガノコといったバラ科シモツケソウ属に見られる花の形状です。

<シモツケソウ属>
バラ科。北アジア、ヒマラヤ、ヨーロッパ、北アメリカに10種あまりが分布し、日本には観賞価値の高いもの(オニシモツケ、シモツケソウ、キョウガノコ)が知られている。 耐寒性の多年草で、多くのものが湿った場所に生える。シモツケ属に近縁であるが、これは木本である。 
草丈は2mをこすものもあり、葉は互生、托葉のある羽状複葉をなし、頂小葉は大きく掌状、側小葉は小形あるいはこれを欠く。 花は白、淡紅~紅紫色で小輪であるが、大きな集散花序、あるいは円錐花序に多数が密生する。 開花期は6~8月。
(園芸植物大事典)