イブキジャコウソウ

2021.6.26
薄いピンクと濃いピンクが通路脇に見えます。 イブキジャコウソウの花です。草丈は6~7cmで、地面を這うように、マット状に花が咲いています。
この通路の両サイドにはイブキジャコウソウのほかにシバザクラが植えられていて、5月中旬~下旬にかけてはシバザクラの花が、6月中旬~7月にかけてイブキジャコウソウの花が咲き、長い期間花を楽しめる場所です。
これらの花はこの通路沿いの住宅の方が植えて日頃の手入れをされているようです。

イブキジャコウソウは草ではなく木なのだそうです。
北海道、本州、九州、朝鮮半島に分布します。比較的涼しい環境を好む植物で、緯度により高山帯から海岸線まで広く分布しますが、基本は高山植物です。細い枝に小さな葉を四方に茂らせて地を這うさまは、一見草のように見えますが、ごく小型の木〈這性常緑小低木)です。(みんなの趣味の園芸) 2021.6.26
真上から撮るとこのように見えます。
2021.6.27
「ジャコウ」という名前がつくので良い香りがすると思い、手で撫でてみてると、ハーブのように手に移るような強い香りはなく、ほとんど無臭に近いものでした。 茎をちぎって花葉をもむようにして鼻に近づけると香りがする程度です。期待外れでし
た。
イブキジャコウソウはシソ科ティムス属(Thymus属)で、この仲間は北半球に35種ほどあり、園芸新種も多く、もしかして、これはイブキジャコウソウではなく、ティムス属の他の種、若しくは園芸品種なのかもしれません。
2021.6.27
花(花序)は枝先に球状に咲き、だんだんと筒状に伸びて咲きます。
イブキジャコウソウの「イブキ」は伊吹山(東海道新幹線で岐阜羽島駅を通り過ぎて米原駅手前の右手に見える大きな山)のことで、ここに多く産するのでこの名がつけられたそうです。
 2021.6.26
この通路は豊平川のサイクリングロードの続きで上流に向かって延びており、ミュンヘン大橋を、続いて藻南橋を、その先にある歩道橋(藻岩上の橋) の下を通り抜けて土手に上がり、200m程走ると真駒内公園に入ります。 真駒内公園内のサイクリングロードを通り抜けて、さらに真駒内川沿いのサイクリングロードを走っていくと石山陸橋に出ます。 この写真は、その手前300m付近で、右手には真駒内川が流れています。