白いアジサイ:アナベル

アジサイの最盛期はそろそろ過ぎようとしていますが、それでもまだきれいに咲いています。そのアジサイと同じ仲間で、白いアジサイを公園などで数年前からよく見かけます。アナベルです。
015 アナベル 真駒内公園2012.7.29
真駒内公園の水路に沿って植えられています。
031 アナベル-0012012.7.14
エドウィン・ダン記念公園の宿根草花壇に植えられているアナベルです。
高さは1~1.5mくらいです。花の色は、当初薄緑色をしていますが、それが徐々に白色になっていきます。
024 アジサイ、アナベル2012.7.29
豊平公園のアナベルです。手前の青色や薄桃色の花がアジサイで、奥のほうに見える白い花がアナベルです。
Hydrangea_arborescens0.jpg
wikimedia commonsより
写真は、アメリカノリノキ(Hydrangea arborescens:アメリカ東部原産)です。この両性花が装飾花したものがアナベルです。アジサイはガクアジサイの両性花が、ミナヅキはノリウツギの両性花が装飾花したものです。
*装飾花:雄しべ・雌しべが退化し、花びらや萼(がく)が発達した花
093 アナベル2011.7.24
大きい花は直径が20cmを優に超えます。
033 アナベル 真駒内駅前通2012.7.14
真駒内駅前の街路樹桝に植えられているアナベルです。昨年の晩秋に植えつけています。そして、一冬越えて、今年の夏にはこのような立派な花をつけます。
019 アナベル エドウィン・ダン記念公園2011.11.1
これは、昨年の秋落葉後、地際から切られた株です。
004  アナベル エドウィン・ダン記念公園2012.8.2
そして、今年の夏の株です。(上の写真と同じ株を撮っています)
アジサイとアナベルは同じ仲間(属)ですが、開花のメカニズムが違います。アジサイは、今年できた枝に花芽をつけてそのまま冬を越し、翌年の夏にその花芽が大きくなって開花します。ところが、アナベルは、今年できた枝(春に)に花芽をつくり、その年に花を咲かせます。
アジサイの花芽は、その年の夏から秋にかけて形成されますので、アナベルのように地際からばっさり切ると、翌年は花を見ることはできません。しかしアナベルは、写真のように刈り込んでも大丈夫なのです。
その意味で、アナベルは宿根草と同じように扱える植物材料と考えてよさそうです。一つ考慮に入れておくべき点は、大きな花を咲かせるので、毎年地際から切除するとなると、肥料を施す必要がありそうです。

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