ナツハゼ(その1)

ナツハゼの実が黒く色づいてきました。
033.jpg2012.8.29
「ナツハゼ」と言われて、ピンとくる方は少ないのではないでしょうか。札幌の周辺の山々に生えているようですが、街中の公園ではほとんど見かけません。樹高が2~3mくらいでそれほど高くならなくて、枝も徒長枝が伸びないので樹形もこじんまりとまとまり、紅葉もそこそこなので庭木としてもっと植えられてもいい樹(株)と思うのですが、個人の庭では一度見ただけで、街中ではほとんど見かけない樹です。
“ナツハゼ”の名前の由来は、夏でも“ハゼ”※1のように葉が赤くなる ところから来ているのだそうです。確かに、お盆を過ぎる頃から、葉が赤みを帯びてくるようです。
※1:札幌(北海道)ではハゼノキは育たないので、自分で書いていてもピンとこないのですが、イメージとして同じウルシ科ウルシ属のヌルデに近いのでしょうか?ヌルデの葉は朱色味を帯びて鮮やかに紅葉します。
083 ナツハゼ2011.5.14 北大植物園
新葉が赤くてきれいです。
084 ナツハゼ2011.5.14
接写で撮ると、もっと艶やかになります。新葉の展開と同時に花芽も伸びてきています。
013 ナツハゼ2011.5.21
藻南公園 駐車場横
多くの新葉はこれくらいの赤みを帯びるのが普通なのでしょうか? 北大植物園のナツハゼ、その赤みを帯びた葉はまれな部類に入るのでしょうかね?
006 ナツハゼ 藻南公園2011.6.2
藻南公園 駐車場横
6月の新緑の時期を迎えても、葉はまだ赤みを帯びています。
028 ナツハゼ2011.6.21
新葉と一緒に伸びだした花梗は、6月も後半になるとつぼみも大きく膨らんできます。
118 ナツハゼ」2011.7.10
そして、7月にかわいい花を咲かせます。ナツハゼはツツジ科に属していて、同じ科のブルーベリー、ツガザクラ、ドウダンツツジなどとよく似た花を咲かせます。
葉を指で触ると、表側はすべすべなのですが、裏側は、ざらつきます。葉脈上に硬めの毛があり、それが指に引っかかるという感じです。
119 ナツハゼ2011.7.10
下から撮っています。
036 ナツハゼ 平岡樹芸センター2011.7.18
平岡樹芸センター
高さは2.5mくらいです。左下に葉の一部がピンク色になっているのが見えます。ミヤママタタビのようです。
100 ナツハゼ2014.7.22
7月下旬になると花もすっかり終わって小さな実が出来てきて、1ヶ月もすると黒い実が出来上がります。
追記 8月24日(日)
藻南公園駐車場横のナツハゼは、まだ、葉は赤くはなってなく、普通の緑色でした。この株の上にニセアカシアなどの高木が被っていて、太陽は西日が少し当たる程度でほとんど日陰の状態です。花が咲いたと判る花梗は付いているので、あの“酸っぱさ”を味わおうと果実を探したのですが、残念ながら1個も生っていませんでした。

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