フヨウ?それともアメリカフヨウ?

少し時期がずれた、最盛期を過ぎてしまっているのですが、今日取り上げるのはフヨウです。001 フヨウ (アカジ)2013.8.31
我家のご近所に咲いているフヨウ(アメリカフヨウ)です。毎朝、通勤途中でお目にかかります。8月のいつ頃から咲き始めたのか記憶にないのです。樹木の写真を撮るときは、一番印象に残るときに撮ることが多いので、おそらく、南区の片隅では8月下旬が一番豪華できれいに咲く時期なのだと思います。現在も咲いていますが、花数が少ないことと花の大きさも一回り小さいようで、8月下旬の最盛期に比べると数段落ちるようです。
002 フヨウ(アカジ)2013.8.31
花の大きさは10~15cmくらいありそうです。花の形は同じ仲間のムクゲと良く似ています。
001 アメリカフヨウ(赤字)2013.8.14
この写真は咲き始めで、開花時期は8月中旬、お盆頃からのようです。ムクゲもその頃から目に付くようになります。
この樹(フヨウ(アメリカフヨウ))は、ここ札幌では冬期間は地上部が枯れてしまい、夏場でも草丈は1mくらいで、大きくなってせいぜい1.5mですので草花のように扱われています。
020 アメリカフヨウ(赤字)2013.8.25
一瞬、ハイビスカスと見間違うくらい鮮やかな赤色です。
<フヨウとアメリカフヨウの違いについて>
フヨウの仲間(Hibisucus属=フヨウ属)は多く、良く知られているものでは、ムクゲ、ハイビスカス、モミジアオイなど多くの種類があります。木本類はハイビスカス、ムクゲ、フヨウなどで、草本類にはモミジアオイがあります。
それで、アメリカフヨウについて調べてみました(園芸植物大事典より抜粋)。
・アメリカフヨウ:北アメリカ原産の大型多年草で、高さが1~1.8mとなり、・・・・。属名は、Hibiscus.moscheutos(モスケウトス)
・フヨウ:四国、九州南部、琉球諸島、中国、及び済州島に自生する落葉低木で、高さ2~5mに達し、分枝して円頭の樹冠を形成する。・・・・。属名は、Hibiscus.mutabilis(ムタビリス)
とあるので、アメリカフヨウは草、草本類で、フヨウは木本類と思ったのです。が、さらに読み続けると、
“アメリカフヨウなどとの間に種間雑種が育成され、アカバナフヨウなど、いくつかの園芸品種ができている ”とあります。
上に掲載した赤色の花は、正しくフヨウとアメリカフヨウをかけあわせたアカバナフヨウではないでしょうか? 札幌で見かける多くのフヨウは、日本に自生※1している“フヨウ”ではなく、フヨウとアメリカフヨウを掛け合わせて作られた園芸品種の“アメリカフヨウ”のようです。
※1:日本に野生化しているが、中国中部原産と推定されている(“樹に咲く花”より)

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