ウメ  冬芽

2015.2.21
冬芽がふっくらとしてしているのが花芽。小さいか細身なのが葉芽。 写真の枝についている冬芽はほとんどが花芽のよう。
枝には節間の長いものを長枝(夏場に成長する)、極端に短いもの(花芽が多くつく)の二つがあるが、中枝はその中間的なもの。
写真は、豊後ウメなどの実ウメではなく花ウメの枝。

冬芽は互生し、 広倒卵円形または円形で先端はとがるかややとがる。 花芽は葉芽に比べて大きく、長さは3~4mmで、11~14枚の芽鱗につつまれる。 枝の先端はしばしばとげとなり、髄は細く、皮目はやや不明瞭で、葉痕は半円形または平円形か三角形となる。(冬芽でわかる落葉樹)

2020.2.22
2月13日に枝を採取して水挿ししたもの。 8日で開花しました。 花の大きさは自然に咲くものに比べて小ぶりです。 、

 

ウメ  平岡公園

テレビで清田区にある平岡公園のウメが開花したことを紹介していたので、5月9日の火曜日に行ってきました。 見頃は5月13~14日ということなのですが、10日以降1週間ほどぐずついた天候が続くようなので、少し早めでしたが行って来ました。 天気は快晴に近い絶好の花見日和でした。
2017.5.9
白梅はほぼ見頃で満開に近い樹もありましたが、紅梅は1~3分咲きのものが多く、まだほとんど咲いてい ない樹もあり、やはり、見頃は今週末のようです。  2017.5.9
このピンク色のウメを見て、これは紅梅?、それとも白梅? 疑問に思い、両者の違いを調べてみました。
インターネットで調べてみると、両者の違いを花の色ではなく、枝を切断した断面の違い(白色が白梅、赤色が紅梅)で分けているサイトをいくつか見つけました。 「木の大百科」や「樹に咲く花」などの参考図書にはそれに関する記載がないので、この説が確立されたものではないようですが、その傾向は確かにあるというところでしょうか。 一度、試してみる必要があります。

2017.5.9
平岡公園の梅林は、周辺が自然樹林に囲まれたすり鉢状のくぼ地にウメが植えられているので、立体的?面的な広がりを楽しめます。 梅林内を歩く場合も、すり鉢の縁から(上の方から)全体の咲き具合を見回し、それから、ゆったりとした丸太階段(少々歩きづらい)を下りながら近くに咲いているウメを観賞してすり鉢の底に入ります。 そこで全体を見渡して、再度、ゆっくりすり鉢の縁まで上っていきます。 そして、もう一度、上から全体のウメを見渡します。

2017.5.7
<余談> ウメの分類(世界の植物より抜粋)
ウメは、ふつう花の色によって「白梅」と「紅梅」に分けたり、実をとるものを「実梅」、花の観賞を主体とするものを「花梅」と分けたりするが、園芸ではさらに細かくその性質によって分類している。
ウメは大きく①野梅系、②紅梅系、③豊後系に分けられる。
①野梅系は、原種に近い強健な性質で、枝が細く、とげ状の小枝を出す。 葉は毛がなく、小葉。 代表品種:天然記念物の宮崎県の「臥竜梅」、大宰府の「飛梅」は完全に野生のウメの性質を持つものである。
②紅梅系は、ⅰ紅梅性、ⅱ緋梅性、ⅲ唐梅性に分ける。 ⅰ紅梅性は花色に紅色が多いが、白色もあり、木質部の髄が赤い系統である。 ⅱ緋梅系は、紅梅系のなかで特に花色の濃い系統をいい、枝は黒褐色になる。 ⅲ唐梅性は、花色は濃い紅色だが、花が終わる頃になると花弁の周辺が白味がかり、また、花弁に脈が出る。(この記載者は、紅梅性のウメの木質部が赤いと言っている)
③豊後系は豊後性と杏性に分ける。 豊後性は、枝が太く、樹勢は強健、葉は大型のまる葉、表面に毛が生えている。 果実は大果系が多く、球形に近いが、不規則である。 代表品種は
「豊後」であり、これはウメとアンズとの中間的性質をもっている。 ウメは暖地性の植物だが、豊後はアンズの温帯性の植物としての性質をもち、、耐寒性があり、東北地方でも栽培されている。  杏性はアンズとの交配雑種であると推定されているもので、アンズに似て葉は小型、葉面には毛がなく、豊後性よりもアンズに近い性質のものである(北海道で植えられている実梅はおそらく、この杏性のものではないでしょうか)。