マユミ(3):冬芽

マユミ : 冬芽
1-009 マユミ2011.4.9
冬芽は、対生して、やや大きく、卵形で、長さ3~6mmあり、先が鈍く、暗赤褐色をし、5~6対の縁毛のある芽鱗に覆瓦状につつまれる。 頂芽はやや大きく、側芽は下位ほど小さく、やや開出する。(落葉広葉樹図譜)
上述の芽鱗の説明で、“縁毛のある”とあります。 上の写真の芽鱗には白い縁毛がありますが、下の写真の芽鱗には毛はないように見えます。 この本の著者は、芽鱗を1枚1枚は剥がしてその枚数を数える作業をしているときに、しっかり観察するのでしょうね。
1-004 マユミ2012.3.2
1-061 同左2011.2.4
樹高は約5m。 マユミは幹枝がガクガクと曲がる傾向があるようで、そのような樹を多く見かけます。 また、それが樹種を判断する1つの材料になります。
1-003 マユミ?2012.3.2
秋口には鮮やかでいてやさしいピンク色に染まる実も、寒風に晒されると、このように干からびた実殻になってしまいます。
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マユミ(その2:ピンクの実) 

今日は、本当にいい天気でした。空高く澄み切った青空。暑くも寒くもない気温。お出かけには最高の日です。
紅黄葉を期待して滝野すずらん公園に行ってきました。通常の年なら当然に紅黄葉が始まっているのですが、9月の異常な暑さ、そして10月も例年より暖かい気温、自宅の周りの山を見ても本格的な紅黄葉は始まっていません。しかし、真駒内公園で、ナナカマドやエゾヤマザクラが部分的に赤く染めている樹や、カツラの上部が黄葉している樹を見ています。ので、郊外の山の中にある滝野すずらん公園はもう少し紅黄葉が進んでいることを期待して、特に、滝野すずらん公園のアシリベツ川に沿って植えられているカツラは夏でもすばらしい景観を見せてくれるので、楽しみしていってきました。カツラの黄葉については、後日紹介します。
今回は、紅黄葉ではなく、マユミです。マユミがきれいなピンクの実を見事につけているのです。ピンクの花が咲いているようです。
1-035 マユミ2012.10.8
今回は、周りの景色を意識しながら撮っています。
1-034 マユミ2012.10.8
アシリベツ川の渓流沿いにあり、幹枝を川面に投げるように伸ばしています。
1-033 マユミ2012.10.8
1-014 マユミ2012.10.8
マユミは、熟すると果皮が裂開する果実(そう果)で、その実は四つに分かれていてそれぞれが凹んでおり、熟すると4つに開裂します。その中から橙赤色に実が顔を出します。
1-030 マユミ
余談
マユミは、漢字で真弓と書きますが、
マユミは、一名ユミギ。折れにくく、弾力のある枝は数多い木のなかでも、特に弓をつくるのに適していた。そこで、古い時代は、「丸太弓」といわれていた。これがやがてマユミに転訛したそうだ。(北方植物園:朝日新聞)
毎年、春と秋年2回、鎌倉の鶴岡八幡宮で行われる流鏑馬(やぶさめ)で、武者が疾走する馬上から的を射るあの弓はマユミでつくられているのでしょうか?そのようして見るのも面白いですね。

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