ハクモクレン  満開

2014.4.29
北大植物園 バラ園の北側で咲いています。 樹高は11~12mくらいあるでしょうか? 自然樹形の大きなハクモクレンです。 右の高木はイタヤカエデ。 ちょうど黄色の花が満開です。
2014.5.4
南区真駒内、個人の庭に植えられているハクモクレン。

 2013.5.25
ハクモクレンはキタコブシと同じ仲間のモクレン科。 上品で豪華に咲く点ではキタコブシに優ります。 樹冠下に近づくと甘い香りが漂ってきます。 しかし、花が終わる頃に花弁が褐変し、地面に落ちて辺り一面は枯褐花弁で埋め尽くされます。 これがハクモクレンの残念なところなのです。

上の写真の花弁数は7枚見えていますが、ハクモクレンの実花弁数は9枚です。 外側の3枚ががくに当たる※花被片と呼ばれるもので、内側の残り6枚が花被片(花弁)になります。

花被片(かひへん、Tepal)は、植物の花被を構成する要素の一つ。外花被(がく)と内花被(花弁)を含む。通常、花弁と萼が形態的に類似する、あるいはほとんど区別できない場合に、それらをまとめて花被片という。
花弁と萼が、花被片として区別できないという特徴は、祖先的な植物の特徴であると考えられている。例えば、植物の中で最も昔に分化した分類群のひとつと考えられているアルボレラは花被片をもち、花弁と萼は明確に分化していない。
花弁と萼の区別がはっきりしない花被片を持つ植物は、主に単子葉植物でよく知られている。例えばチューリップやユリは、花弁と萼が形態的に非常に類似する。
(ウィキペディアより)
花被片をもつ植物は、被子植物の進化の中ではキク科やバラ科に比べるとずっと初期に分化した植物で、隕石の衝突により恐竜が絶滅する以前の中生代白亜紀(1億4500万年~6,500万年前)には出現していて、その形質を残したまま激変する地球環境に適応しながら1億年以上生き残ってきた植物のようです。

2019.5.4
ハクモクレンの街路樹。 樹高は3.0~5.0mくらい。 ちょうど見頃を迎えています。 場所は北2条西7丁目。 ハクモクレンの街路樹が並んでいる歩道側が北になり、カデル2・7の建物が建っていて、その西側に北大植物園があります。