スノードロップ(雪の雫)

2021.3.24
今年は昨年と同様に雪解けが早かったので、スノードロップが3月24日に花を咲かせようとしていました。 写真右上の白い部分は溶けかけの雪です。
20213.30
その6日後の3月30日、雪はすべて溶けて、まだ芽吹いていなかった株も葉を出し花を咲かせていました。 小さい面積ながら、辺りはスノードロップの花で白っぽくなっています。 場所は豊平公園北東部、ヤチダモ並木の東端、管理倉庫南側に控えめに咲いています。
和名はマツユキソウ「待雪草」だそうで、初めて聞きました。 スノードロップ(snow drop)、英名の直訳で「雪の雫」、名前としてはこちらの方がぴったりとしています。
草丈は10cm足らずで地面に這うように生えていて、俯くように小さい花を咲かせます。 それぞれの花に白い花弁が3枚見えますが、これは花弁ではなく、がくと花弁が未分化の花被片と呼ばれるもので、外側に3枚と、内側に小さいものが3枚あります。(コブシやモクレンの仲間も花弁ではなく花被片)
原産地はヨーロッパで、西はフランスから東はコーカサス山脈(トルコ北東、カスピ海の東側)に及ぶ。
2017.4.30
これは、南区にあるエドウィン・ダン記念公園に咲いていたものです。 開花は4月下旬で、今春の豊平公園のものに比べると1ヵ月ほど遅いです。 雪解けが遅く、陽が当たる時間の少ない場所では、開花も遅れるのでしょう。

スノードロップは早春に花を咲かせ、他の植物が生い茂るころには葉の成長を止め、6月になると地上部を枯らして次の春まで休眠してしまいます。このような植物のことを “春の妖精” =スプリング エフェメラル、(Spring epemeral)と言うそうです。