コマユミ


2018.9.2
9月2日(日)に石狩川河口のはまなすの丘公園へ行った帰り道で見つけました。
写真左は、石狩浜と国道231号を結ぶ道路です。 この一帯はカシワが群生しており、道路両側の黒々とした樹木はカシワです。 その道路縁のところどころに生えていたのがコマユミでした。
写真中央がコマユミの株、左がコマユミの実(果実)です。 ちょうどこの時期から赤くなるようで、まだ青い実もありました。

2011.10.16                                                    2013.9.29
9月末になると、果実も成熟し、裂けて黄色の果実が飛び出す?、顔を出します。
コマユミという名前なので、マユミと近縁だと思ってしましますが、コマユミはニシキギの園芸品種だそうです。
・ニシキギ:Euonymus alatus Sieb.
・コマユミ:Euonymus alatus f ciliatodentatus Hiyama
写真右の右側がニシキギ、左がコマユミ

<余談>
マユミやニシキギは公園などでよく見かけるのですが、このコマユミはそのような場所にほとんど植えられておらず、また、自然林や郊外の道路脇でも見かけたことがなく、見るのは北大植物園と森林総合研究所だけでした。 それで、石狩浜近くの道路脇で野生のコマユミを見つけたときは、この種は砂地に適した植物かな?と思ったりしました。
ところが、「札幌の植物」(原 松次)で調べてみると、札幌のほとんど、いたるところに生えているようなのです。(札幌の山、公園、地区など53か所の地点のうち
40ヶ所、ちなみにニシキギは屯田の1ヶ所のみ)
たしかに、他の樹木に比べて特徴的な葉を持っているいる訳でもなく、株もそんなに大きくならないので、もし見つけるとしたら、秋口に実が赤くなる時期ぐらいです。 そういう意味では、自分自身がそんなに自然林の中を歩いているわけでもないので、見つけづらい樹木なのかもしれません。