ハンカチノキ

日曜日(6月11日)に北大植物園に行ってきました。 前回、5月4日に行ったときは、ミツバツツジなどツツジ類がきれいに咲いていましたが、ハルニレなどの高木類は新芽も出ていない冬枯れでした。 今回の園内は新緑に包まれまれ、ロックガーデンでは高山植物などかわいい花がたくさん咲いていました。 園路を歩いてハルニレ林の横に広がる芝生地に来ると、都心の喧騒から離れて、芝生の美しさとその落ち着いた雰囲気に心が安らぎます。 2012.7.22
ハルニレ林と芝生地
2016.6.19
その芝生地の西側、ライラック並木の奥にヤマボウシが樹冠全面に白い花を咲かせています。  手前に列植されているのがライラック。

 

園内をぐるりと回って、南側ゾーンの芝生地に来ると、その東側端にハンカチノキがあります。
今回は花も終りかけで、樹冠下には白い花弁?が芝生地を覆っていました。

2013.6.11
北大植物園のハンカチノキは高さ約7m、樹幅もそれくらいで、樹形は円形をしています。
外側から見ると、ハンカチノキのハンカチ(花)は見えにくいのですが、近づいて枝下したから覗き込むと
2017.6.11
ハンカチがたくさんぶら下っています。

2017.6.11
樹冠下に説明板があり、以下のように書かれています。
中国の中部から西南部に自生し、1科1属1種、高さ20mくらいになる落葉高木。 花は球形の頭状花序に付き、1個の両性花または雌花と多数の雄花序からなり、基部に大小2片の白色苞が垂れ下がる。 名前はこの苞をハンカチに見立ててつくられた。 本種は、フランス人でカトリック聖ラザエル会のダヴィット(Pere Armond David )神父によって1869年7月中国四川省宝興で発見されたものである。(ジャイアントパンダも同神父によって同年同所で発見されている。) 

ハンカチ(苞)の色ですが、写真では薄黄色から白色まで、その色には幅があるように見えますが、咲き始めは黄色味が強く、だんだんと薄れて白っぽくなるようです。 右端の写真の花は終わりかけに近いもので、中心部の雄花はほとんど枯れて、種子が大きくなってきています。

ハンカチノキは、札幌市内では北大植物園のほかに豊平公園のバラ園内に1本あります。 豊平公園のものは、北大植物園のものに比べると一回り小さく、まだ、花を付ける大きさにはなってないようです。 しかし、この2~3年でぐっと大きくなっているので、近いうちに(来年?)花が咲くのではないか?と思っています(今年は見ていない。)
豊平公園は入園料は要らないので、来年の今頃(6月上旬)、緑のセンターに問合せ、もし花が咲いているようであれば、一度見に行かれてはいかがでしょうか?