リナリア  雑草?

    2017.6.27
中央のひょろっとした細長い、紫色の花がリナリア。  2019.6.24
写真は、地下鉄真駒内駅前にある宿根草花壇内に植えられているリナリア。  一般家庭の庭や花壇などで時々見かけます。

〇 リナリア
ゴマノハグサ科。ヨーロッパやアジア、北アメリカなど北半球の温帯に150種以上が分布する1年草または多年草であるが、分布の中心は地中海沿岸地域である。

写真のリナリアは、リナリア プルプレア( Linaria.purpurea ) 。 イタリア南部、ギリシャ、北アフリカの原産。 (葉は)無毛で青緑色の直立する※多年草で、草丈は75~90cm。
葉は線状披針形で、下部では輪生し上部では互生する。 夏から秋に長い総状花序を出し輝いた紫菫色の長さ0.8cmの花をつける。(園芸植物大辞典)
札幌では冬に地上部が枯れるので、多年草ではなく宿根草。
2019.7.1
花は細長い穂状で、下から上へ順次開くので、開花期間は長い。


2019.6.19                                                      2011.7.9
ところが、この清楚な草姿とかわいい花をつけるリナリアは見かけによらずなかなかたくましい植物のようです。
写真左のリナリアは、国道の歩道と擁壁の隙間から生え出ているのです。 たまたまの1株ではなく、何株も歩道と擁壁の隙間から出てきています。
写真右は、歩道と白壁の間の砂利敷に集団で生えています。
このリナリアという植物は、ほとんど土のないガラガラのやせた土地でも、一日中陽が当たり乾燥しやすい場所でも、他の植物ではなかなか育ち難い場所でも、おそらくどんな場所でもタネが地面に落ちたら発芽し、すくすくと成長する能力がある、典型的な雑草化に適した植物のようです。