アズキナシ  冬芽

2015.2.5
冬芽は、卵形ないし長卵形で、長さ3~5mmあり、ほぼ無毛で、栗褐色ないし帯赤褐色をし、4~6枚の芽鱗につつまれる。(落葉広葉樹図譜)
細枝に楕円形の白い斑点、皮目が目立ちます。

2018.10.20
写真はピンとがずれていていまいちですが、葉痕が目立ちます。
葉痕はいちじるしく隆起し、小さく、半円形ないし三日月形である。
(落葉広葉図譜)

<余談>
アズキナシは、ナナカマドと同属(ナナカマド属:Sorbus属)です。 この2種は小さな花を塊になって咲かせる散房状の白い花をつけ、実も赤いものを付ける似たところの多い樹木です。 冬芽の形状や色合いもよく似ています。

<おまけ>
2011.10.11
アズキナシの果実と葉。葉脈は平行に伸びています。

アズキナシ
アズキナシ  赤い実

アズキナシ  赤い実

ミズナラやコナラなども茶褐色の葉を落とし始めています。 これらは他の樹種に比べて紅葉(褐葉)が遅いのです。 豊平川沿いに連なる山々の斜面は、カラマツ林の黄色い葉を残すだけで冬枯れの姿になってきました。
2018.11.8
場所は芸術の森(南区)。 白い建物(美術館)の 背後に生えている樹々はほとんど落葉しています。 その中で、池の畔に生えている赤い樹、アズキナシの朱赤色に目が行きます。
2011.11.4
めぐみ公園(南区真駒内上町:街区公園)のアズキナシ。 樹高は10~12mくらいでしょうか。 昭和40年代に植えられているので、樹齢は60年程になります。
2014.10.19
写真は街路樹のアズキナシ。 10月中旬に黄色~褐色に黄葉します。 2018.11.8                                                       2013.11.18
11月上旬、アズキナシが葉を落し裸木になると、朱赤色の果実が現われます。 そして、11月中旬、雪が降るか、霜が降りるような寒い日が続くと、朱赤色の果実があずき色に変わっていきます。

<余談>
アズキナシの名前の由来は、名前の通り、実の形がアズキにそっくりなことと、花がナシのものと似ていることろから来ているようです。
果実は長卵形~楕円形で、長さ6~10mm(北海道樹木図鑑)

⇒  アズキナシ

 

 

アズキナシ

2014.7.13
エドウィン・ダン記念館北東角に植えられているアズキナシ。 樹高は約7~8m。 2016.5.22                                                       2017.5.22
写真左:中島公園 東側の幅広い園路近く
写真右:清田区真栄 樹高10m弱、樹幅約10m、幹径約0.8m
普段、公園や街路樹でしか見ていないので、最初真栄のものを見たとき、「アズキナシもこんなに太くなるんだ」と思ってしまいました。
5月26日に、旧千歳線跡地のエルフィンロード(歩行者専用道)を歩いてきました。 北広島駅から上野幌駅の間、約9kmです。
北広島は内陸にあるため札幌より芽出しが遅く、コナラは白っぽい新葉から新緑に、イヌエンジュは新芽が膨らんでちょうど銀葉がきれいな時期でした。 その中にアズキナシの白い花をところどころで見つけることができました。


2014.5.29                                                    2016.5.22
アズキナシはナナカマドと同科同属(バラ科 Sorbus属)で花もそっくりです(アロニアとも似ている)。 しかし、一つの花冠につく花数はナナカマドの方が多いのでボリュウームは落ちますが、満開時には樹冠全体が白くなります。
葉は、横に伸びる葉脈(側脈)が平行に真っすぐ走るのが特徴です。