ホトトギス(タイワンホトトギス)

10月上中旬の霜が降りるこの時期に咲く花は、キクの仲間が主で、その他にコルチカム、パンジー、シュウメイギク(キンポウゲ科)、リンドウ?などがありますが、
2022.10.6
百合が原公園の宿根草花壇(駐車場からリリートレイン駅舎へ向かう途中広場左側)にホトトギス(タイワンホトトギス)が咲いていました。 ホトトギスは日陰でも比較的花を咲かせるので、個人の庭にほんのときおり見かけます。
この植物の特徴は何といっても、その名前です。 ホトトギス。 響きがいいですね。 この植物にどうしてこの名前がつけられたのでしょうか?
2022.10.6
この花の花弁(花被片)の模様が鳥のホトトギスの胸の部分にあるそれと似ているからだそうです。
ホトトギスの胸の模様 ⇒ https://ameblo.jp/oyaji-wx/entry-12758803129.html

<ホトトギスとタイワンホトトギスの違い>
2022.10.9
秋のミニ盆栽と山野草展(豊平公園緑のセンター)
写真はキジョウロウホトトギス。 日本原産。 花のつき方は茎と各葉柄基部の間に花をつけます。 一方、タイワンホトトギスは立ち上がった茎が分枝してそれぞれに花をつけます。 これがホトトギス(日本産)とタイワンホトトギスの大きな違いのようです。 現在は、両者の交配種がたくさん園芸店に出回っっているようですが、それらはどんな花のつけ方をするのでしょうかね?
2022.10.6

ホトトギスの花は多くの花と比べてその形態が特異で、花弁に見えるものは花被片と呼ばれ、外花被萼片)3枚と内花被花弁唇弁)3枚に分けられます。 写真では外花被片と内花被片の区別はつきません。 そして、花柱の上部に6本の雄しべと3つに分かれた雌しべが横に広がった、面白い形態をしています。
がくと花弁の区別がない(未分化?)花被片をもつ花は意外と多く、モクレンやコブシ、ユリ、チューリップ(ユリ科)、ヒガンバナ、スイセン(ヒガンバナ科)などがあります。

<ホトトギス属>
ユリ科。東アジアに約20種が分布し、そのうち日本には約10種が自生する。地下に短い根茎の有る多年草。茎は普通単一で直立し、多くの葉をつける。葉は互生し、卵形または長楕円形。花は茎の頂部あるいは葉腋につく。花被は鐘系、花被片は6個で離生する。3個の外花被片の基部が袋状に曲がって小さい距をつくる。雄しべは6個。花形に2形あり、杯形で上向きに咲き、花柱の枝は傘のように広がって、雄しべの上にかぶさるホトトギス型と、鐘形を下向きに咲き、花柱の枝が短いジョウロウホ
トトギス型に分けられる。(園芸植物大辞典)