スズラン 豊平川南19条大橋下流左岸

2016.6.4
個人の庭先などに、何か遠慮したようなうつむきかげんに咲くスズランの白い花を見かけます。 かわいいですね。 スズランの花が見頃を迎えています。

今から20年?30年前?になるでしょうか?、豊平川の南19条大橋下流左岸の河川敷にスズランがきれいに咲いていた記憶があります。 そこは周りの河川敷より一段高くなっていて、樹の種類は分かりませんが、10m近くある樹木が数本生えていて、その根元にスズランが群生している?植込み?があったのを憶えています。 そのことを突然思い出して、今はどうなっているのだろうと思い早速行ってきました。
豊平川の河川敷は自転車でたびたび走るのですが、通常は右岸側(東側)で、スズランの生えていた左岸側(西側)は年に2~3回走るだけなのです。
それはサイクリングロードの20~30m離れたところに生えていたので、年に2~3回走っていればそこそこ意識はすると思うのですが、実際、そのことに意識がないとほとんど忘れてしまっているのです。 それがどのようになっているなどほとんど
頭にないのです。
2021.6.1
写真は当時スズランが生えていた樹林地です。樹林地後方に見える橋が
南19条大橋。
2021.6.1
写真は同じ樹林地を南19条大橋の下から撮ったものです。 写真の下側が黒いのは
橋の陰です。 写真中段左側に建物が見えますが、柏ケ丘中学です。
] 2021.6.1
樹林地に近づいて行ってスズランを探しました。 樹木の本数も多くなっていてそれに伴い樹林地の面積も拡がっているようです。 そして、そこは芝生の品種ケンタッキーブルーグラス?、牧草のオーチャード?が伸びて草むらになっています。 その中のところどころに細々とスズランの葉が見えます。 花は咲いていません。 樹林地の雑草の中に細々と混在している状態です。
2021.6.1
この写真がこの樹林地の中で比較的スズランが集まっている、残っている場所です。 花も少し咲いています。
しかし、自分の思い描いていたスズランの群落などどこにも存在しませんでした。 時間が経つと変わっていくもので、残念ながらがっかりしました。

2021.6.1
現在街中で見られるスズランはほとんどがドイツスズランだと言われています 。それでは、スズラン(日本に自生)とドイツスズラン の違いはどこにあるのでしょうか?
よく言われるのが、スズランは葉が細く小さめで、ドイツスズランの方が葉が大きいとか、スズランは「葉に隠れるように咲く」、ドイツスズランは「葉の上まで出て咲く」、花の咲く位置が違うなど言われますが、その違いは二つを実際に見て比較してわかるものらしく、片方を見ただけではそれがどちらかであるかは微妙?なようです。
ブログを見ると、明確な違いとして花の奥が真っ白なのがスズラン、赤みを帯びるのがドイツズズランと書かれています。
上の写真は現地で花の奥を撮ったものです。 赤みを帯びています。 数本を調べて見ると濃淡に差はあるのですが、真っ白ではなくちゃんと赤みがありました。 ここのスズランもやはりドイツスズランのようです。 30年前?に見たあのスズランは誰かによって植えられたものだったようです。

2015.6.4
草むらを歩いているとスズランと違う白い花を見つけました。 草丈は20cm程。
始めて見る花です。 参考図書で調べると、ギンランかギンランの変種のクゲヌマランのようです。
この白い花がギンランかクゲヌマランかはわかりませんが、もしこれがクゲヌマランだったら、この種は絶滅危惧II類(VU);絶滅の危機が増大している種に指定されている貴重な植物のようです。
しかし、パソコンで「クゲヌマラン 絶滅危惧種」で検索すると、
「クゲヌマランは絶滅危惧種であるが,近年,埋立地や公園など人工的に造成された緑地に多くの自生が確認されている。」などとの記載もあるので、それほど珍しい種でもないのかもしれません。