ムラサキシキブ 

ムラサキシキブ
2014.10.14
ムラサキシキブ、語感がいいです。 一度聞いたら、忘れられない というよりも、直ぐに思い出せる名前です。 源氏物語を連想します。平安時代の王朝絵巻。 十二単に身を包み、その上に長い黒髪を泳がせ、ふくよかでぽっちゃりしたほほの上には恥かしげでどこか楽しそうな切れ長の細い目。 そんな絵が頭の中に浮かんできます。
名前の由来は、
「優美な紫色の果実を才媛、紫式部の名をかりて美化したものである」(牧野新日本植物図鑑)
「平安時代の女性作家「紫式部」。 この植物にこの名が付けられたのは、もともと「ムラサキシキミ」と呼ばれていたためと思われる。「シキミ」とは重る実=実がたくさんなるという意味」(ウィキペディア)

ムラサキシキブ 
2012.7.21
この写真の花色はローズ色ですが、濃淡があるようで、白っぽい色の花もあるようです。

ムラサキシキブ
2011.9.11   北大植物園
樹姿は立性で、この樹は3~4mあります。
<余談>
ムラサキシキブの幹はまっすぐに伸びて強靭であるため、道具に柄や杖によく用いられた。特殊な用途として火縄銃の銃身掃除や弾丸込めに使った唐子棒には最良であった。木曽地方ではヒモミと呼び、昔は火を起こす錐(きり)に用いていた。昭和の初めころまでは、洋傘の柄にするために各地で買い集められたものである。<朝日新聞刊「世界の植物」より>

ムラサキシキブ
2011/5.14
芽だしは5月中旬と、コムラサキに比べると早いようです。 葉についている白い斑点は星状毛。(コムラサキ参照)