ツバキ 百合が原公園温室

ツバキは道内で越冬できるところは道南の松前付近で、札幌ではツバキを冬囲いをして雪の中で越冬させても、葉が褐色に変色したり、つぼみはついているものの花が咲かない(冬の間に枯死)のが通常のパターンです。 しかし、最近は地球温暖化の恩恵?なのでしょうか、札幌でも花を咲かせている方がいるようです。 2021.4.29
今回は百合が原公園の温室に咲いているツバキです。 当公園の大温室には200本くらいは植えられているのでしょうか?、4月末になると花が咲き終わって新芽~新梢になっている株が多く、現在開花中の株はその内の3~4割程でしょうか? 2021.4.29
温室で植物管理をしている方に話を聞くと、見頃(最盛期)は3月だそうです。 冬場の温室内の温度を最高温度10℃、最低温度0℃に設定しているそうで、これは東京の1月、2月、真冬の気温と同じくらいです。  品種名;エリザベス ウィーバー     塩見白花(しおみはっか)

ツバキの仲間でサザンカは晩秋から初冬の11~12月に、ツバキは早春の2~3月に花が咲くというイメージがあったのですが、ネットで調べると、ツバキも11月~翌年の4月頃まで咲くようです。 近年のユキツバキやサザンカなどの交配で多種多様な品種が生み出されて開花期もそれに併せて伸びたのでしょう。 それでも本州のツバキ展の開催日を見ると3月を中心に2~4月に開催されており、百合が原公園のツバキ展とほぼ同時期で、やはり、ツバキの見頃、多くの品種が開花する最盛期は3月なのでしょう。

<余談> ツバキとサザンカの違い
1 ツバキの花は花全体がポロリと落ちるが、サザンカは花弁が一枚一枚散る。
2 ツバキの雄しべの下半分はつながっているが、サザンカはバラバラ
花が咲いていないとき、葉での見分け方は、
3 サザンカは葉の縁にある鋸歯が目立つが、ツバキは目立たない
4 葉の大きさはサザンカが小ぶり

だそうです。