ヤマボウシ  冬芽

2013.1.6
写真の冬芽は花芽
冬芽は枝の先端に頂芽を1個つけ、側芽は対生する。 頂芽は卵形で先端はとがり、2枚の芽鱗につつばれる。 長さは2~3mmあり、側芽より大きい。 花芽はほぼ球形で先端は尾状に鋭くとがり、長さは5~7mm、幅は3~4mmある。
(冬芽でわかる落葉樹)

2015.12.8                  2013.1.6
左:中央の冬芽は花芽(丸くふっくらとしている)、先端の芽は葉芽。
右:葉のつき方、枝の出方は、対生というより3輪生の方が多いのかもしれません。

 


2014.5.4  5月上旬の芽出し                       2014.4.19
左:写真は少しピンボケなのですが、中央の丸い芽鱗(花芽)が割れて中から新幼葉が顔をのぞかせています。
右:その上に、三角形の芽鱗が帽子のように乗っかっています。

<余談> ヤマボウシの名前の由来
“ ヤマボウシ ” は本来は延暦寺の僧兵を意味する言葉である。 本種がヤマボウシと呼ばれる理由は、花序(ヤマボウシの場合は花の中心にある表面がつぶつぶ状の丸いもの)を僧兵の頭部に、白い花弁状の総苞片(花弁やがくではなく、つぼみを包む葉が変形した部分)を僧兵の白い頭巾に見立てたためとされる。
(山渓名前図譜 樹木の名前)

⇒ ヤマボウシ 白い花弁

 

 

ヤマボウシ 白い花弁

札幌はヤマボウシの白い花が満開です。 最盛期を迎えています。
ヤマボウシ
2014.6.22  大通西5丁目

ヤマボウシ
2013.6.30  北大植物園  ヤマボウシ手前の潅木はライラック。

ヤマボウシ
2011.6.11    北大植物園  開花初期
ヤマボウシの開花期間は長く、6月中旬から1ヶ月くらい?咲いています。

ヤマボウシ
2012.6.23  満開

ヤマボウシ
2014.7.6   森林総合研究所 満開  樹高は8m?くらい。 ここのヤマボウシは部分的に赤みを帯びている。

ヤマボウシ2011.6.19
花の大きさは10cm弱、前後。 花梗は意外と長く、10cmくらいはありそう。


ヤマボウシ2016.5.17
葉の展葉と同時に蕾も膨らむ。 4枚の白い花弁の開き始めは緑色。

ヤマボウシ
2016.6.21   開花
白い花弁に見えるものは、“ ※総苞片 ” という。 中心の緑色のつぶつぶが蕾。 写真は、その1つが開花。 緑色の花弁4枚と4本の雄しべが見える。

※ 総苞片 : ウィキペディアなどで検索すると “苞(ほう)とは、植物用語の一つで、花や花序の基部にあって、つぼみを包むのことだそうです。 苞葉ともいう。

「タンンポポやヒマワリの蕾を見みると、緑色の細い葉の様なもので包まれています。蕾を包んでいる細い葉の様なもの全体が総苞、細い葉の様なもの一枚、一枚が総苞片です。 ドクダミでは総苞片は白いですが、タンポポやヒマワリでは緑色です。 ラッパの様な形の花を咲かせるカラーの花弁状のものも苞です。 白が多いですが、黄色やピンクもあるそうです。」
(みんなの広場:日本植物生理学会の回答を抜粋要約)

総苞片のイメージがつかめると、“がく” と “総苞片” の違いがいまいちはっきりしないので、さらに調べると、 “がく” とは、
「花を構成している花葉(花びら、萼 (がく) 、雄しべ・雌しべ)のうち,いちばん外側にあるもので,そのさらに外 (下) 側には包葉があり,内 (上) 側には花弁 (花冠) がある。萼は花により何枚ずつかの萼片から成り,多くの場合花冠が美しいのに対して,緑色であって葉に近いが,ユリなどのように花弁と同様になったものもある。」
とあるので、
“ 総苞片 ” は葉に、“ がく ” は花の一部に属する、 ということになるようです。