ミズバショウ  マクンベツ湿原


道道508号線(矢臼場札幌線)を石狩川河口に向かって走り、真勲別川手前、札幌ベイゴルフ倶楽部の反対側に、ミズバショウを見に来る人のため(マクンベツ湿原)の駐車場があります。その駐車場横の土手を駆け上ると写真の景色が広がっています。
写真手前の枯れ草はヨシの群落で、その奥の樹林地帯にミズバショウが群生しています。 土手からミズバショウの群生地までは約100mくらいあるのでしょうか? ヨシの群落を横切って歩いていきます。

樹林地帯にたどり着くと、写真のような木道が真っすぐ伸びています。
この木道は長さが400mあり、突き当りまでテクテクと歩いていくと石狩川の流れ
にぶつかります。 このミズバショウの生えている場所(マクンベツ湿原)は、石狩川の堤外(河川敷)なのです。
マクンベツ 湿原を含む石狩川最下流部一帯(130ha)は、北海道自然環境保全指針で「保全を図るべき自然地域の中ですぐれた自然地域」に位置付けられています。
木道の両サイドにミズバショウが群生しています。 今年は例年より雪解けが速かっ
た分、開花も早いようです。

見頃は少し先の来週の前半のようです。 もう少し葉が開いている方が写真映りは良
いようです。
〇 ミズバショウ  サトイモ科ミズバショウ属
湿地に自生し発芽直後の葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開く。これが花に見えるが仏炎苞は葉の変形したものである。仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった花序(かじょ)である。(ウィキペディア)


マクンベツ湿原の高木はほとんどがハンノキで、中低層の樹木はヤナギ類が主なようです。木道を歩いていると元気のないヤチダモを1本見つけました。
写真右のハンノキの樹冠には✙昨年実をつけた殻がたくさん残っています。

ハンノキと同じ仲間のケヤマハンノキは公園や身近な自然林でよく見かけますが、ハンノキはほとんど見かけません。 円山公園の池の近く、国道5号の傍にある立派なものと、北大植物園の湿地に生えているハンノキくらいです。

今からずっと前、北海道の開拓が始まる前、豊平川が作った扇状地の縁には湧水が出ていて、現在の札幌の都心部辺りにも湿地がところどころに形成されて、そこには写真にあるようなハンノキの樹姿が普通に見られたのではないでしょうか?