ヒトツバタゴ  ナンジャモンジャ

2021.6.12
豊平公園の中央にあるバラ園(今、ちょうど西洋シャクナゲが満開)の北側、藤棚の南側にヒトツバタコ(別名ナンジャモンジャ)の花が咲いています。 この樹は今から6~7年前に1.2m程の苗木が植えられ、現在の樹高は4.0mくらい、昨年から花が咲きだしたそうです。 中部地方の自生地では25mを超す大木になるそうです。 気候が亜寒帯に属する札幌では樹の生長が遅く、寒さのために自生地に生えているような大木にはなれないのでしょうね?
2021.6.12
成木になると、樹冠全体が真っ白になるくらいたくさんの花をつけるそうです。
2021.6.12
花の咲き方、形状はアオダモに似ています。
この花の咲き方を言葉で表現すると、
花の形状は円錐状集散花序で、白花をややまばらにつける。 雌雄異株で、花冠は4つに深く裂け、裂片は長さ1.5mm前後(世界の植物)
となります。

愛知県から岐阜県のあたりは、ハナノキ、シデコブシ、シラタマホシクサをはじめとした特産植物があって、特殊な植物地理区になっている。 ヒトツバタゴはこの地域に野生するほかは、遠く対馬の北部、朝鮮半島、中国、台湾にあるので、日本では珍木の一つである。
江戸時代末期の尾張(愛知県)の本草学者、水谷豊文が発見し、「物品識名拾遺
」に記録した。豊文はこの木をトネリコの仲間と判断し、※トネリコを方言でタゴノキというので、単葉のタゴ、つまりヒトツバタゴと名づけた。
※トネリコ:トネリコ(北海道に自生していない)はヤチダモやアオダモと同じ仲間のトネリコ属で葉はニセアカシアのような奇数羽状複葉 ヒトツバタゴはヒトツバタゴ属。 アオダモ、ヒトツバタゴともに同じモクセイ科

葉の縁には鋸歯はなく 、どういう訳か?、カキの葉が頭に浮かんできました。

また、江戸青山六遺の辻の人家(現在は明治神宮内)にこの木が植えられていて、名前がわからぬままにナンジャモンジャと呼ばれていた。(世界の植物)

⇒ アオダモ(その1)
⇒ アオダモ(その2)