シウリザクラ 冬芽 

シウリザクラ : 冬芽
シウリザクラ2013.4.29
冬芽は大型で、紡錘状卵形、鋭尖頭長さ1~1.5cm、幅4~5mm、重なった瓦状の紫褐色の芽鱗で覆われる。(北海道主要樹木図譜)

写真の冬芽は、4月下旬に撮影しており、後2~3日で開葉するところ。 冬芽の大ききさは2cm以上ありそうです。

 

 

円山の春を彩る褐色の新葉

追記:6月8日
6月3日に、シウリザクラの花が咲いているかどうか確認するために、再度、円山に行ってきました。
101 円山2012.6.3
登山道の右側には円山川が流れています。円山川沿いには樹齢が数百年のカツラから芽生えて数年のものまで大小さまざまなカツラが生えています。
102 円山2012.6.3
4月下旬には、クマザサとシウリザクラの茶褐色の新葉のみでしたが、1ヶ月余を過ぎると、この景色です。新緑の世界が拡がっています。高木の下に生えているシウリザクラには花を見つけることが出来ませんでした。登山道を俯きかげんに歩いていては、シウリザクラはほとんど見る機会はありません。
103 シウリザクラ2012.6.3
中木のシウリザクラに花が咲いていました。すこし見にくいですが、細長くて白っぽいのがシウリザクラの花です。
105 シウリザクラ2012.6.3
このようにたくさんの花をつけているのは、高木のシウリザクラです。登山道で足を止めて、上を向いて探さなければ、なかなか見つからなかったのですが、それでも、少し見晴らしの良いところで辺りを見渡すと、あちこちに咲きかけのシウリザクラを見つけることが出来ました。
4月29日に円山に登ってきました。登山口から円山川に沿って歩いてカツラの巨木を過ぎる辺りから、赤みがかった褐色の葉を持つ樹が目立つようになりました。
周辺の樹林はこのような感じです。シナノキ、ハルニレ、カツラなど高木の下に生えている中木です。
039 シウリザクラ2012.4.29
展開直後の新葉はチョコレート色をしています。
031 シウリザクラ2012.4.29
それがもう少し展葉すると、チョコレート色から褐色に変わり、展葉しきった葉は通常の緑色になっています。
021 シウリザクラ
この周辺で、葉を開いているのはエゾニワトコぐらいで、マユミやツリバナにしても展葉していますが葉はまだ小さく目立ちません、目につくのは褐色の葉を持つこの樹だけなのです。
「この樹は何だろう?」
近づいてみると、葉はサクラの仲間と似ています。エゾヤマザクラも展葉時は褐色をしています。
ところが、樹肌を見ると、
022 シウリザクラ 樹肌2012.4.29
サクラの暗褐色で皮目が横に並ぶ樹肌ではないのです。強いて言うなら、コブシやホオノキの樹肌に近い感じです。再度、「この樹は何だろう」と樹木図鑑を広げました。
葉:長楕円形~倒卵状長楕円形で長さ8~13cm、先はとがり、細鋸歯縁、基部心形、若葉は紅色、互生する
山地に生える落葉樹、高さ20mになる(北海道樹木図鑑より)。
とあります。若葉は紅色とかいてありますが、図鑑の写真を見て、「これだ」と確信しました。
シウリザクラです。
円山の中腹に行ってもやはりこの樹木が目立ちます。
025 シウリザクラ 2012.4.29
シウリザクラは、サクラの仲間では開花時期が最も遅いほうです。
041 シウリザクラ-0012011.6.12
この写真は、森林総合研究所で昨年の6月12日に撮ったものです。
花は10cm~15cmの総状花序で、径7~9mmの白い花を多数つける。6月に開花(北海道樹木図鑑より)
今年の6月上旬に、再度、円山に登って、シウリザクラの花を確認したいと思っています。
登山道沿いには、エゾエンゴサク、キバナノアマナ、新葉が展開したばかりのオオウバユリが見られました。
まさに、春到来です。
028 エゾエンゴサク キバナノアマナ オオウバユリの新葉-001

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