ジャーマンアイリス  アヤメ属(Iris属)

<追記:2019.6.17>
今日(6月17日)、自衛隊真駒内駐屯地沿い歩道(平岸通)を自転車で走っていると、ジャーマンアイリスの花が完全に無くなっているのに気づきました。 少し終わるにしては早いと思いながら近づいて見ると、花茎が基部から切り取られていました。 花殻が完全になくなっているのです。 おそらく、この地域の方か誰かが花殻 摘み(花茎除去)をされたのでしょう。 確かに、道路施設である街路樹桝にしては雑草も生えていないし、きれいなジャーマンアイリスの花壇になっています。 この桝花壇は約300m程続いているので、40個近くの植樹桝があることになります。 雑草取りや花殻除去は単純な作業でも、これだけの数があるとなかなか大変な仕事になります。 一人でやられているのでしょうか?、それとも町内会などのグループでの活動なのでしょうか? それにしても、頭が下がる思いです。

 

<投稿:2019.6.15>
札幌の中心部ではジャーマンアイリスの花はすでに最盛期を過ぎて終わりを迎えているのでしょうね。 例年ならちょうど今頃、街中の街路樹桝にこのジャーマンアリスの花を見かける時期です。

2019.6.6
写真は南区、平岸通歩道の植樹桝に植えられているジャーマンアイリス。 五輪通からに北に約300mに渡って続いています。 対面に見えるベイジュの壁は自衛隊真駒内駐屯地で、歩道の植樹桝には5月中旬にシバザクラがピンクの花を咲かせていま
した。
ジャーマンアイリスの花は、1本の花茎が3~4つに枝分かれしていて、そのそれぞれに1~2個の花(2個が多い)を咲かせます。 ので、1本の花茎からか少なくとも3個の花が、最大で8個の花が順次咲きますが、6~7個咲くものが多いようです。 6月上旬に咲き始めて6月中旬に咲き終わるので、開花期間は約2週間くらいでしょうか。 乾燥には相当強いようです。

2019.6.6
花色は白、青、ピンク、紫、黄と豊富です。
ジャーマンアイリスの基本的な形態は Iris.germanica(アイリス.ゲルマニカ)に似るが、高さ70cm以上の高性の7つの野生種や複雑な交雑でできた園芸品種をいう。今日ジャーマンアイリスといわれるものは、花が20cmくらいで、1花茎に8個ほど咲き、白、黄、オレンジ、ピンク、赤、青、紫、黒など豊富になっている。
(園芸植物大辞典)

ジャーマンアイリスはアヤメ属( Irisu属:イリス属)でアヤメやカキツバタ、ハナショウブなど多くの種類があります。
2019.6.6
写真の花はアヤメ。 北大植物園
2019.6.6
池の畔に植わっているのはカキツバタ。 北大植物園。 温室に行く橋の手前左側。

2017.7.9
八紘学園(北海道農業専門学校)のハナショウブ。 2haの広大な敷地に約450種
類、7万株が植えられている。


2015.6.21
ヒオウギアヤメ  滝野すずらん公園

  2018.6.10
キショウブ 中島公園
高さ1mほどになる多年草。 横に這う根茎を伸ばして大きな株をつくる。帰化植物で、ヨーロッパ、北アフリカ、中近東に分布。

〇 アヤメ属( Iris属)の花の構造

キショウブ  雄しべは、花弁のように見える雌しべの下側、裏にある 。 花弁とがくが未分化の花被片がそれぞれ3枚。

〇 アヤメ、カキツバタ、ハナショウブ等の違い
街中で見るイリス属は街路樹のジャーマンアイリスが多いのですが、イリス属にはアヤメ、カキツバタなど多くの種類があります。 ので、その違いをまとめてみました。

項目                       種類 ジャーマンアイリス アヤメ ヒオウギアヤメ カキツバタ ハナショウブ キショウブ
開花時期 6月 6月 6月 6月 7月 6月
花の大きさ(㎝) 20 8 12 10 8
花色 多数 白・紫 多数
1花茎に咲く花数 6~7 2 3~7 3 2~3 8以上
外花被片の網目
草丈(㎝) 60 ~90 30~50 30~70 50~70 30~60 60~150
葉幅(㎝) 幅広 1 1~2 2~3 2~3
生えている場所 園芸植物大辞典 排水の良い乾燥地 排水の良い普通の畑地 水辺、湿地 水辺、湿地 (ノハナショウブ)
湿った草地や湿原
水辺、湿地
新北海道の花 湿った草地や湿原 湿った草地や湿原 湿原や水辺の浅い水中 (ノハナショウブ)
湿った草地や湿原
水田・畑地や河川の周囲