二十四節気 大寒の頃

1月20日は二十四節気の一つ、大寒です。 その前の小寒が1月6日で寒の入りとなります。 大寒の次の節気が2月4日の立春で、その前日の2月3日が節分になりますす。 二十四節気は1年を24に分けているので、大寒は1月20日~2月3日の期間を指し、節分は大寒の最終日になるのですが、カレンダーでは1月20日が大寒になっているので、現在では1月20日というその日が大寒と受け取られるようになっています。
小寒から大寒までの約1ヵ月が寒中で、1年で最も寒い時期になります。 冬と春を分ける節分ごろから関東以西に住む人は、
「寒い時期も終わりに近づき、そろそろ春が近い」
と思うようになります。
一方、北国の札幌でも大寒の時期が一番寒いのですが、関東以西の地域と違って寒さはまだまだ続き、春を感じるのは3月に入ってからです。 暖かい日差しに道路に大きな水たまりができたり、道路脇に堆積された雪が真っ黒になっていたり、屋根からポタポタと雪解け水が落ちる音で、
「待ちに待った春がやってくる」
と心弾ませ、玄関前の地面に張り付いた氷の雪割作業に精を出すのです。

以下の図は札幌の気温と積雪深さを表したものです。

・タイトル;札幌の気温と積雪深さ(12月1日~3月31日)
・1991~2020年までの30年間間の日毎の平均気温と積雪深さ
赤の折れ線グラフ;気温、目盛りは左(-4℃~5℃
青の棒グラフ  ;積雪深さ、目盛りは右(0~90cm)

上の図を見ると、以下のことが分かります。
・札幌の一番寒い時期は1月中旬~2月上旬で、気温は-3.5℃前後
・積雪が最も深くなるのは2月20日頃で、その深さは80cm弱

以下の表は札幌の日毎の降雪量です。 日毎ですから、ある年は1日に50cm降り、別の年のある日は1日中晴天で雪の降らない日であったりします。そんな日毎の積雪の30年間の平均です。・タイトル;日ごとの降雪深さ
・1991~2020年までの30年間間のその日の平均降雪量
・観測データが1cm単位なので、このような図形になりますが、本来は緩やかな放物線を描くと思います。

この図で分かることは、
・12月中旬から2月下旬までは毎日4cmほどの降雪量があること
・日毎の降雪量のピークは1月中旬~1月下旬頃に迎え、日毎の降雪深さが5cmにな
ること

札幌の雪は、気温が最も低くなる大寒の頃に日毎の降雪量がピークに達し、積もった雪の深さのピークは、その1ヵ月後の2月20日ころです。

先日(1月16日)札幌に大雪警報が出て、我家の庭の積雪深さは70~80cmになりました。。 国道の道路脇に堆積された雪も倍くらいになり、急に視界が悪くなりました。 朝8時過ぎ散歩で国道沿いを歩くと、車はほとんど止まっている状態で超渋滞を引き起こしていました。

今冬は少雪を予想して過ごしやすい冬になると思っていたのですが、意に反して1月中旬のこの雪です。 急に自宅前の雪かきが心配になってきました。今冬の町内会で実施する道路の排雪作業が2月23日の予定です。 あと1ヵ月余の我慢です。 それでもこれから3月上旬までの雪のことを考えると気分が暗くなってきます。
それぐらい、札幌で一軒家に住んでいる私にとって、雪の処分は大きな問題なのです。

今冬(2023~2024)の雪

2024年の年が明けました。
おめでとうございます。

今冬は雪が少ない年、シーズンになりそうです。
札幌管区気象台や札幌市の各区の降雪・積雪状況を見ると、平年の1/2、昨年の1/3の雪量です。 除雪で道路わきに堆積される雪の高さも全くないと言っていい程で、このような冬も珍しいです。 一戸建てに住む私にとっては、間口の雪かきに悩まなくて大変ありがたいのですが、札幌市内のスキー場関係者にとっては気を揉むというか心配なシーズンになっているようです。

しかし、雪が少ないのは札幌市で、その北に位置する岩見沢、新篠津、滝川、留萌など札幌の北部日本海側では平年以上の降雪のようです。 このような状況が起きる年は西北西や西風の吹くときです。 札幌地方に雪が多くなるのは北西の風が吹くときです。 西風が吹くときは札幌市北部に雪が多く、北西の風が吹くときは札幌市に雪が多くなる傾向があります。
気象庁の各年各月の日ごとの気象データに目を通すと、その日に10cm以上降雪があった日は北西若しくは北北西の風が吹く日が多いようです。 平成7年度(1995年)の冬は12月中旬から1月にかけて、それまでに経験したこともないような大雪で、札幌市が自衛隊に除排雪のための出動要請をした年です。 そのときの気象庁の日毎の気象データを見ると、多くの日が北西若しくは北北西の風が吹いています。 特に、20cm以上/日の降雪がある日はほとんどが北西の風が吹いていました。

それでは、北海道で西風が吹くことが多い冬とは、上空で何が起こっているのでしょうか? 気象庁は今冬(2023~2024)の天候を以下のように予想しています。

「エルニーニョ現象」発生時の日本は、冷夏や暖冬になりやすいと言われています。 この冬の見通し 暖冬傾向 今年の冬はエルニーニョ現象が続き、暖冬が予想されます。 上空の偏西風は日本付近で平年より北を流れ、大陸からの寒気の南下が弱い見通
しです。

気象庁の言っている
「上空の偏西風は日本付近で平年より北を流れ、大陸からの寒気の南下が弱い見通
し」
は、下図で示すとおり、偏西風が北側に蛇行している状態です。 この状態になると偏西風に押されて北海道に北西の風が吹きにくく?なり、西風が吹くやすくなることのようです。
エルニーニョ現象って?|ミガケ、好奇心!時事もんドリル|NHK NEWS WEB
NHK WEB NEWSより画像をお借りしました。

エルニーニョ現象ともう一つ、ラニーニャ現象がありますが、これは前者の逆で、偏西風が日本付近で南下するので、北海道の冬は北西の風が吹きやすく、札幌地方は雪の多い年となるようです。

我家が所属する町内会は毎年2月下旬~3月上旬の2日間で生活道路の排雪作業を行います。 毎年2月に入ると積雪も増えて間口の除雪作業が大変になります。 昨年と一昨年の冬は雪が多く、「町内会の排雪日まで後何日?」と、その日が待ち遠しかったのですが、今冬はそれをそれほど気にしなくていい年になりそうです。

 

 

 

令和5年(2023)の夏 極暑

ステータス

令和5年(2023)の夏 極暑

今年の夏の暑さは、常とは異なる「異常」を通り越して、普通の感覚では考えられない意外なことの意味を持つ「とんでもない」暑さです。 私の生まれは福井県の若狭地方なのですが、昨夜(8月26日)9時過ぎの気温が26℃に対し、札幌は27℃ありました。西日本の夜温より札幌の夜温の方が高かったのです。窓を開けて寝たいのですが物騒なのでやはり閉めます。 じっとしていても額、首筋から体全体に汗がじっとりにじみ出てきます。 エアコンのない我家では寝苦しいはずです。


上のグラフは、札幌の令和5年(2023)と平成6年(1994)、過去30年間(1991~2010)の平均気温を比較したものです。 期間は7月1日~8月25日です。 なぜ平成6年(1994)なのか?というと、この年は札幌管区気象台が気象観測を始めて以来の36.2℃の最高気温を記録した年だったからです。 今夏の8月23日はその記録を29年ぶりに破って、36.3℃を記録しています。

このグラフの折れ線は最高気温ではなく平均気温です。 青線が令和5年、赤線が平成6年、灰色が過去30年間の平均気温です。過去30年間の平均気温と最高気温の差は4.1℃(最高気温;26.4℃、平均気温;22.3℃)なので、最高気温は平均気温より4~5℃高いと考えればいいのではないでしょうか。 このグラフでその日の平均気温が30℃なら最高気温が34~35℃あると思ってください。

今夏の暑さが「とんでもない」のは、平成6年(1994)は8月7日に最高気温36.2℃を記録していますが、その後は気温は低下して、平均気温が25℃を上回る日が1日あるくらいで、22~23℃に落ち着いています。 それに反して今夏は、7月下旬に最高気温が35℃前後になった後、8月10日辺りから暑さがぶり返し、平均気温が25~30℃前後をうろちょろしています。 このことは最高気温が30~35℃前後になっていて、その暑さにうんざりしたところです。さらに8月下旬に平均気温が30℃を越える日が出てきて、夜温も熱帯夜の日が続いています(過去30年間の平均気温の22.3℃と最低気温の19.1℃の差は3..2℃。)。 うんざりする暑さが約1ヵ月続いたのです。  令和5年の夏は、現在札幌に住んでいる全ての人が経験したことのない極暑だったのです。
しかし、この暑さも昨日(8月26日)がピークのようで、これからは最低気温も20℃辺りに近づくので、過ごしやすくなるようです。
それにしても、今夏のとんでもない暑さを経験すると、我家にもエアコンが必要かなと考えてしまいます。

 

 

冬至

12月22日は冬至です。 1年の内で昼間の時間(日の出から日の入りまで)が最も短い日です。
とは言っても、日の入りの最も早い日と日の出の最も遅い日はずれていて、日の入りの最も早い日は12月9日で、日の出の最も遅い日は1月の3日か4日です。約1ヵ月弱のずれがあるのです。
国立天文台によると、札幌の日の入りが最も遅い日は12月3日~15日までの13日間で、時刻は16時ちょうど、日の出は12月30日~翌年の1月8日の10日間で時刻は7時6分です。
先ほど述べた日の入りの最も早い日12月9日は、横軸を月日、縦軸を時刻 のグラフで描くとお椀を逆さまにした形の放物線の一番てっぺんのところで、日の出の最も遅い日1月3日か4日は、放物線の一番底ということになります。
ちなみに、日の入りと日の出は地平線または水平線に対してどのような状態になったときのことを言うのかご存じですか?
日の入りは太陽の下の部分が地平線または水平線に接する瞬間?、太陽が完全に沈んでしまった瞬間? それとも太陽の中心が地平線又は水平線にかかったとき?、日の出は地平線または水平線から太陽光線が出た瞬間?それとも太陽の下の部分が水平線から離れる瞬間? それとも中心線?
答えは以下のようです。

webページ「サン・アースくん」より
⇒ http://edq40134.html.xdomain.jp/a-su/

日の出は太陽が地平線から顔を出した瞬間、日の入りは太陽が完全に沈み切った瞬間のことのようです。
ちなみに、太陽に日の出日の入りがあるように、月にも月の出月の入りがあります。 ところが、月の出月の入りは日の出日の入りと違って、月の中心線がそれにあたるようです。 その理由は、日の出日の入りは太陽光線のあるなしで決めていますが、月は満月、三日月、新月というように形が変わり、月の光では判断できないため、中心線ということになっているようです。

それにしても、この頃の夜が明けるのが遅いこと。 いつも6時には目が覚めているのですが、外は真っ暗です。 2か月前の10月下旬~11月上旬にかけて日が暮れるのが早いと思ったのですが、この頃は暗い気分で夜が明けるのが遅いことを実感します。これからしばらく、1月下旬まで我慢の季節です。

 

 

 

タマネギ(その3) 

2022.6.16
今春5月22日に写真を撮ったときには、畑は掘り起こされ、タマネギ苗を再度植え付けする?ために、畑はきれいに整地されていました。
それから、約1ヵ月弱、再度その現場に行ってみると、タマネギ苗が整然と植え付けられていました。
4月22日の植付け ⇒ タマネギ 植付 
2022.6.12
近づいて見ると、苗の大きさには少しバラツキがありますが、大きいもので草丈が15~20cmで葉数が5~6枚、小さいもので草丈10~15cmで葉数が3~4枚です。 4月22日に見たとき(植付け時)の苗の大きさは、草丈10cm前後、葉数は3~4枚でした。 その時期から比べるとぐんと大きくなっています。 東区の丘珠などタマネギが多く植えられている畑を見ていないので何とも言えないのですが、通常の5月上旬に植え付けられた苗に比べると小さいのでしょうね。

それにしても、ここの農家さん、タマネギ苗があって良かったですね。
推測するに、苗は元々2回植える分だけ準備してあったのでしょう。 それで、4月下旬、通常の苗を植え付けるより10日程も早く植え付けたのです。 もし、それが失敗しても、2回目をすぐに植える計画だったのではないでしょうか。

それでは、なぜ、そんなことをしたのでしょうか?
今年に入ってからタマネギが異常なほど高値を続けています。 その理由はいくつかあるようで、一番大きな原因は、全国の生産量の60%以上を占める北海道で、昨夏の異常乾燥(少雨)が超不作をもたらしたこと、それ以外にも、静岡、淡路島、佐賀など本州での産地でも不作だったことや、海外からの輸入タマネギでは、上海のロックダウンで輸入が滞ったことも高値が続く要因のようです。

このタマネギの高値が続いたことがここの農家さんに作用した?影響を与えた?のではないでしょうか? 他の人より早く植えて早く収穫すれば、高値で売れるという思惑が働いたのでしょう? それでも、通常のタマネギの植え付け時期より10日程早く植えるのは危険が伴うので、もし失敗したときのために、苗を通常の倍用意しておいたのでしょう。

これが2回植えの真相のように思うのです。 ただの推測ですが・・・・。