キクイモ(その4) 開花

2023.10.3
10月に入ってやっとキクイモの花が咲きました。 種芋を4月11日に植え付けているので、開花まで約6ヵ月弱を要しています。 草丈は2.5mくらいに伸長。 建物と建物の間に植えているので横風が強く流れ、倒伏するので簡易な支柱をしています。
2023.10.3
キクイモは名前のとおりキク科に属し、花の中央に橙色の頭花をつけ、周辺に黄色の舌状花をつけます。花の大きさは8cm程。 花弁の枚数は写真では10枚ですが、10数個つけるものもあります。 花の形状(花弁の長さや幅など)も違いがあるようです。  ⇒ キクイモ

2023.10.3 2023.10.3

⇒ キクイモ 種芋
⇒ キクイモ(その2) 種芋植付け
⇒ キクイモ 芽出し

キクイモの収穫は11月上旬と考えています。

キカラシ 緑肥 タマネギ畑

2023.7.28
地下鉄栄町駅を降りて、市道東16丁目線を百合が原公園に向かって15分ほど歩くと右手に写真のタマネギ畑が見えます。 白っぽく見える畑と青く見える畑があります。 これはタマネギの品種が異なり、収穫時期が違うのですが、どちらの畑のタマネギも茎は横に倒れています。 前者の畑のタマネギが先に※根切作業を終えて、後者は葉が青っぽいのでつい最近根切作業が行われたようです。

※根切りとは? なぜ収穫前に根を着る必要あるのか? 家庭菜園では、畑から引っこ抜いて食べているのに。
根切りには、収穫前と収穫後の二通りがあるようですが、栽培農家さんは、収穫前に行っています。
タマネギ栽培の多い札幌の篠路・丘珠地区では、この時期、タマネギがタテヨコ高さ約1.5mのコンテナにぎっしり詰め込まれ、何段にも積まれて屋外に保管されているのを見かけます。 これらは、これから来年の春にかけて順次出荷するタマネギなのです。 その間(長期間保存)、タマネギが腐らないように、品質が落ちないように乾燥して保存する必要があるのです。 なので、根切りの目的は、先ず第一に乾燥させて長期保存が効くようにするためのようです。そのほかの目的として、収穫作業の効率化はもちろん、大きくなることによる裂皮や皮ムケを防止することや、黄色の皮の着色促進など、品質向上を目的としているようです。
 タマネギ(その5) 収穫  より抜粋引用

7月末に、このタマネギ畑を見て「8月上旬に収穫されるな」と思っていました。 ところが、
2023.9.7
1ヵ月余の9月上旬にこの畑を見ると、収穫した後は裸地ではなく草が生い茂っているのです。 草丈は40~50cmで、花も咲いています。 満開ではないのですがちらほらと咲いています。
2023.9.7
近づいて見ると、ナノハナ(菜の花)に似ています。 おそらく、アブラナ科で、ナノハナの仲間のキカラシと思われます。2023.9.17
そして、10日後の9月17日にはキカラシはなくなって、畑に漉き込まれていました。 3~4年前に、この畑で10月中旬に堆肥を漉き込んでいるのを見たことがあるので、今秋はキカラシを緑肥として利用したのです。
タマネギの収穫直後の8月上旬にキカラシのタネをまき、9月中旬に漉き込んでいるいるので、キカラシの生育期間は40日余です。 キカラシの成長は早いようです。

北海道では畑に堆肥の入れる量を毎年2t/1000㎡(2kg/1㎡)を推奨していますが、草丈が40cm程に成長したキカラシは、堆肥量で2t/1000㎡(2kg/㎡)になるのでしょうか?
これを大まかに計算してみると、

草本の❊堆肥化率は一般的に50~80%と言われているので、今回は50%で計算すると、キカラシを4kg/㎡を漉き込めば、4kg/㎡ × 0.5 = 2kg/㎡になり、北海道の基準値になります。 上のキガラシの写真で、畑1㎡当たり4kgの生物質が生えているか?といえばあるような気がします。地下には根もあるのですから。

堆肥化率;草本の堆肥化率とは、草本の生物質を堆肥にする際に、その重量や体積がどれだけ減少するかを表す指標。 堆肥化率は、草本の種類や水分含量、堆肥化方法などによって異なるが、一般的に50~80%程度とされている。つまり、草本の生物質を1トン堆肥化すると、0.5~0.8トンの堆肥が得られる。

2013.7.14
写真は、百合が原公園のリリートレインの線路沿いに咲いているナノハナ若しくはキカラシです。ナノハナもキカラシも秋にタネをまけば、おそらく、札幌では5月から花を咲かせます。 春まきすれば7月上旬?から咲き始めます。 写真の花は春まきのようです。

<キカラシについて>
キカラシはアブラナ科の緑肥作物ですが、園芸植物大辞典などの辞典やウィキペディアで調べても「キカラシ」という項目が出ていないので、属名など植物としての詳細 な情報が得られないのです。 雪印種苗のホームーページを見ると、緑肥作物種子にシロガラシ キカラシ(品種;メテックス)とあるので、このキカラシという名称は、もしかして、雪印種苗が作出したものなのかもしれません。 キカラシがシロガラシから生まれたものならば、アブラナ属(Brassica属)になり、ナノハナと同属です。 このアブラナ属(Brassica属)は地中海沿岸を中心とした南ヨーロッパと小アジアに40種あり、カブ、カラシナ、カリフラワー、キャベツ、ケール、ツケナ、ナタネ、ハクサイ、ブロッコリーなど、日ごろ食卓に登場する多くの野菜がこの属に含まれています。
キカラシ(シロガラシ)は上述のカラシナの仲間になり、シロガラシの学名は、 Brassica.hirta、Brassica.alba、Sinapis.albaと3つ(学者によって見方が異なるため)もあります。 シロガラシはヨーロッパで広く栽培されていて、種子からカラシを採るそうです。 ホットドッグにケチャップと一緒につけるマスタードは、この種子からつくられています。

 

 

 

リコリス 彼岸花 百合が原公園

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私の生まれ故郷は福井県若狭地方の小さな古い町で、私が住んでいた家の周りにはたくさんのお寺がありました。  小学校へ通うのに通学路ではなくお寺の敷地だけを通って小学校に行けるくらい小さなお寺が数珠つなぎに並んでいました。 そんな街なので、小さい頃の遊び場といえば、お寺の境内やその横の広場でボール遊びのなどをしたものです。 墓場がかくれんぼなどの遊び場で、秋が深まる前の10月?にヒガンバナ(彼岸花)が咲いていたのを覚えています。 写真で見るような真っ赤な花が群生して咲く人目を引くような咲き方ではなく、お墓の傍らに葉のない花茎だけをすっーと伸ばして数輪の花を咲かせる姿は、今思えば普段見慣れている草花とは少し違う不自然さはあるですが、夏が終わり本格的な秋を迎えて辺りに花が少なくなってきている時期に、妖艶さを感じさせる? あの朱赤は目を引き付けるものがありました。

<リコリス属について>
最新園芸大辞典では、「日本及び中国に10種余り、そのうち、日本には5種自生または半自生」、
パソコンで調べると、「リコリス類は本州、四国、九州、南西諸島から台湾と中国からミャンマーにかけて、20種類くらいの原種が分布」とあります。
リコリスは属名で、上述のヒガンバナ(彼岸花)も同じリコリス属(ヒガンバナ属)の一つで、学名はLycoris.radiata(リコリス ラディアータ)です。
百合が原公園温室に展示されているリコリスは、欧米や日本などで作出された品種です。 元々、ヒガンバナはお墓に咲いている花というイメージがあって、日本ではあまり受けが良くなかったのですが、欧米で新しい品種が作出されることで花色も豊富になり、日本でも改めてリコリス属が見直されているようです。
2023.9.7
百合が原公園の温室に展示されているリコリス。 草丈(花梗)は60~70cm、
リコリスは耐寒性がないため、札幌では屋外では越冬しません。 展示のリコリスも花が終わると球根が枯死しない程度の温度の低い温室で冬を越します。2023.9.7
花色は朱赤、ピンク、黄、白と豊富です。 細長い花弁を6枚持つ,強いて言うならユリに似た花を1本の花梗から数個~10個程咲かせます。2021.10.30
写真のリコリスは年度は違い2年前のものですが、同じ百合が原公園温室で咲いていました。 10月末なので遅咲きタイプなのでしょう。 もう一つ違う点があります。 地際から葉が叢生しています。 園芸植物大辞典によると、
「葉の出現は、開花と同時または直後の秋期出葉型と、翌年の早春になる春期出葉型に分かれる。」 上の写真のリコリスは前者のタイプで、一番上の写真のリコリスは葉がないので、コルチカムと同じ春期出葉型のようです。

2017.8.27
ナツズイセン  北大植物園
ナツズイセンもリコリス属です。 薄桃色が新鮮です。 開花期に葉が出ていないので、春期出葉型のようです。
また、この写真のナツズイセンは北大植物園の屋外で育っているものを撮っているので、札幌で越冬するようです。

ツボサンゴ ヒューケラ属

現在は小金湯さくらの森公園に生まれ変わったのですが、平成の初めまでは、そこは農業生産者を技術的に支援する施設、札幌市農業センターでした。 そこの事務所の裏手にロックガーデンがあり、1000種類前後の野草が植えられていました。このロックガーデンは、私が農業センターに勤務したての頃の昭和50年代前半に、職員が時間を見つけて作ったものでした。 その当時は出来たばかりで植えられている植物もまだ小ぶりで、花も当然に目立つものも少なかったのです。 そんな中、初めてこのツボサンゴの花を見たとき、その鮮やかな朱赤色に目を引き付けられました。 草姿は地面にお椀を伏せたように葉が重なってコンパクトにまとまり、その中央から花茎がすんなりと伸びて、その先に朱赤色の小さな花がうつむきかげんに散りばめられるように咲く姿は印象的でした。 その名前を一度聞いてから、その後忘れることはありませんでした。
2017.7.1
当時、農業センターのロックガーデンで見たツボサンゴは原種で、学名はHeuchera.sanguinea(ヒューケラ サングイネア)です。 上の写真はツボサンゴか?、現在一般的に言われているヒューケラの園芸品種かは分かりません。 しかし、その当時見たツボサンゴのイメージは写真のようなものですが、花の立ち上がり方が株の中央から出て、もう少しすんなりと上品な草姿だったように記憶しています。

あれから40年が過ぎ、ここ10年程前?頃からヒューケラという名前でツボサンゴの多種多様な種類を見かけるようになりました。 チョコレート色や褐色味を帯びた葉や斑入り種もあり、花も白色があったりで品種の多様化が進んでいるようです。
2017.7.1
現在一般的に呼ばれているヒューケラとは?
ユキノシタ科ヒューケラ属で、北アメリカ西部を中心に50以上の種があり、その中で花のきれいな種や葉色の特徴的な種を交配して作出された園芸品種群のことです。ツボサンゴもヒューケラ属の仲間で、品種ではなく原種ですが、ヒューケラには “キャメル” とか “ファイヤーフライ” などといった名前を持つ品種がたくさんあります。 2023.6.19
上2枚の写真は百合が原公園の園路傍に植えられているものを撮ったものです。緑色からチョコレート色まで葉色の幅にバラエティがあります。
この投稿は8月になってしまいましたが、ヒューケラの一番きれいな時期は6月下旬~7月上旬なので、来夏、百合が原公園に足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

雑草 スベリヒユ

我家のちょっとした庭には雑草が繁茂?しています。タンポポ、ノボロギク、スズメノカタビラ、スギナ、その他名前のわからない雑草がとにかく生えています。 スギナについては、根絶を目指して10年近く戦いました。5月中旬から出る新芽を地下5cmくらいの深さまでの茎を切り取って、地下にあるスギナの地下茎をくたばらせようとしたのですが、毎春きちんと新芽が出てきました。 茎葉処理する除草剤を既定の希釈倍数でかけても全然平気です。 今は根負けして、気が向いたときに伸びた茎葉を引き抜くくらいです。
一方、30年以上続けている家庭菜園では、6~7年?前まではそれほど気にはならなかったのですが、ここ数年草取りの手を抜いていたことで、最近、スベリヒユがやたら生えてきて、その処置に少々うんざりしているのです。
2023.7.18
スベリヒユの発芽初期から少し大きくなった株

雑草とは?、調べてみると
人が管理している土地に生え、管理対象に悪影響を与える望まれない植物、とくに草本植物を雑草とよぶ。雑草はときに野草と混同されるが、野草は原野に生えるものをいう。 農業においては、雑草は、作物が必要とする水分、養分、光、温度、酸素を奪って作物の収量を減少させ、生産物の品質の劣化をおこし、病害虫の繁殖を助長し、農作業を困難にし、雑草防除などの管理労力の増加や管理費用を増加させる。
日本大百科全書(ニッポニカ)を一部抜粋。

上文を自分なりに言い換えれば、
① 作物のためにまいた肥料分が雑草に取られる
② 草丈が高くなる雑草は作物を日蔭にして成長を阻害する
③ 雑草が繁茂すると風通しが悪くなり。病虫害の発生の原因になる
のように、畑(家庭菜園)にとって良いことはないのです。
2023.7.18
スベリヒユは開花しなくても種子をつけるといわれているので、この大きさの株でタネをつけているのでしょうか?

これをスベリヒユに当てはめれば、
スベリヒユは地面を這うように拡がるので、上記②作物を日陰にして成長を阻害する、の害はないのですが、除草しないでしばらく放っておくとそれが地面全体をマット状に被ってしまうので、①肥料分が取られる、③病虫害の発生要因、が当てはまります。 それ以上に、このスベリヒユが畑のあちこちに生えてきて放っておくとスベリヒユに埋め尽くされると思うだけで気分的によくないのです。

「雑草診断・防除辞典」によれば、
種子で繁殖する夏生1年草本。 5月上旬ころから発芽する。 出芽は13℃前後で始まり、20℃以上で盛んになる。出芽深度は浅く、2cmが限界で、0.5cm前後が多い。 小さい株のうちから開花し、6月~9月下旬まで開花を続ける。 多肉質で乾燥に強く、引き抜いて放っていても再生する。耐陰性は弱く、遮光下では生育が抑制される。 1果実に50~70個の種子が入っており、1個体の種子生産数は大きいもので、20,000粒に達する。 温暖地以西では年3~4世代を交代できる。種子は土壌中に4年以上生存する。

我家の畑のスベリヒユは、6月中旬ごろから目立ち始めます。 今年はこつをやっつけてやろうと暇を見tけては草取りに精を出しているのですが、このスベリヒユは葉が比較的分厚く乾燥に強いため、引っこ抜いたものを処分せずにその場所に置いておくと枯れないで生き返るのです。そして、畑をきれいにしても1週間も経てば新しい芽があちこちに出ているのです。
野菜や花のタネをまくとある程度一斉に発芽するのですが、スベリヒユはそうではなく一夏の間だらだらと発芽が続きます。 これは雑草としての生き残り戦略の一つなのでしょうか? さらに悪いことに、畑は毎年耕起し土を混ぜ返すので、土中(深さ2cm以下)にあった種が表面に出てきて発芽するのです。 スベリヒユの種は4年以上生存するので、一度畑にスベリヒユを蔓延らせてタネをつけさせると、翌年以降の除草は相当の手間を覚悟しなければなりません。

「雑草診断・防除辞典」の防除のポイントによれば、
出芽深度が浅いため、一般の土壌処理剤が効果が高い。出芽前に土壌処理剤を用いて防除するか、生育初期に選択制の茎葉処理剤を用いて防除する。出芽後、比較的早くから開花結実するので、早めに中耕または除草剤で防除し、種子を圃場内に落とさないようにする。

畑の除草に関わることわざで
「精農は草を見ずして草を取り、中農は草を見てから草を取り、惰農は草を見て草を取らず。」
と言われているように、雑草は小さいうちに取り除き、タネをつけさせてはいけないのですが、このことわざは本当に「言うは易し、行うは難し」です。

<除草剤の土壌処理剤と茎葉処理剤について>
〇 土壌処理剤
土壌処理型の除草剤は土壌表面に有効成分の処理層を形成し、それが雑草の根や芽から吸収されて効果を発揮します。処理層が形成されている間、効果のある対象雑草が生えてこない仕組みです。また効果の選択性があり、登録のある作物に対して、登録内容の通り使用することで雑草のみを防除することができます。(マイナビ農業)
この土壌処理型除草剤の使い方は、タネをまく1週間前が推奨されているので、1週間前に畑を起こして事前に肥料を入れて整地した後に処理すれば、作物を栽培する一連の流れの中で1ステップ多いだけで、それほど手間のかかる作業ではなさそうなのですが、この型の除草剤は作物が限定されるので小面積に多種類の作物を植え付ける家庭菜園には少々無理があるようです。 なので、家庭菜園では時間のあるときに
こつこつと草取りをするのが最良のようです。

〇 茎葉処理剤
茎葉処理型除草剤は、すでに伸びている雑草の葉や茎に直接かけて枯らすことができます。この型は薬液がかかった葉茎のみからすタイプ(樹の根元にかけても樹木は枯れない)と葉や茎から吸収移行して根まで枯らすタイプがあります。 前者はグリホサート系農薬で、商品名では「ラウンドアップ」や「サンフーロン」などがホーマックなどの園芸コーナーで販売されています。 後者は庭木や草花が植えられている一般家庭の庭には使用不可です。