オギ  豊平川河川敷

11月16日(木)に中島公園で樹木医会の研修がありました。
その帰り道で撮ったものです。 場所は豊平川の南19条橋と南22条大橋の中間地点から南方向に撮っています。  豊平川の河道は写真右手に流れていて、左手にマンション、中央に南22条大橋が見えます。

写真中央のの河川敷に白銀の斑模様が見えます。 それがオギの群生地です。
2023.11.16
11月にしては珍しく雲一つない快晴で、オギの群生地が太陽に映えてまぶしく光っています。 この光景に見入ったのは私だけではなく、ご婦人?が日傘をさしてしばらく佇んでいました。
2016.11.16
豊平川河川敷にあるサイクリングロードからの光景 2016.11.16

⇒ ススキとオギとヨシ  その違い  

 

 

キクイモ(その5) 収穫 

キクイモの収穫時期は10月下旬以降と言われていますが、我家のキクイモの葉が黄色に変わってきたので、11月5日にイモを収穫しました。 4月11日に種芋を植付てから5か月弱です。
キクイモ(その1) 種芋
キクイモ(その2) 種芋植付け
キクイモ(その3) 芽出し
キクイモ(その4) 開花
2023.11.5
キクイモは茎が肥大したもので塊茎といい、ジャガイモやヤーコンがこれに当たります。サツマイモは根が太くなった塊根です。
しかし、写真を見ると根の先が太くなったように見えるのです。でも、それは茎(地下茎)から伸びた先にできたイモのようです。
2023.11.9
キクイモについた土を落としてガレージで保管
収穫量は4.4kgでした。 1kgの種芋を植えて4.4kgの収穫なので大して増えた感じはしません。 確かに植えた場所が、午後は全く陽が当たらず、植える場所の南側直近に高さ50cm程のブロック塀があり日当たりの悪い、少しひんやりする場所なので、作物をつくる場所としては不良に近い場所です。 ジャガイモは毎年1.5kgの種芋を植えて30kg収穫できるので、キクイモの生産性は元々ジャガイモやサツマイモに比べて低いのかもしれません。
それで、Bingチャットに尋ねると、1本(1つのイモ?)から3~4kg収穫できるといっています。今回は13個の種芋(合計1kg)を植付けているので30kgは穫れていいはずなのですが、今回の収穫量の少なさは、ただ単に植える場所が悪かっただけのようです。

〇 キクイモの形状
2023.11.9
写真は今回収穫したキクイモの形状です。 細長いもの、ごつごつしたもの。丸いものなどバラバラで「キクイモはこういう形です」というものがないのです。 ジャガイモやツマイモは「この形状がこのイモなんだ」というのがあるのですが、キクイモにはそれがないのです。 作り方が悪いのか?、植えた場所が悪いのか?、その原因は判りませんが、このイモには元々そのような性質、なんだかわからない形なってしまう特性を持っているように思えるのです。

〇 キクイモの保存方法
サツマイモを長期間保存するには、それを出荷する農家さんや業者さんは、温度14℃、湿度は90%以上の場所に厳密に保管していて、そうすると1年以上持つので、時期をずらして順次出荷できるようです。 我家でも10月上中旬に収穫したサツマイモを日陰で4~5日乾燥させ、それを新聞紙に包んで11月上旬まで車庫に保管し、それ以降の外気温はサツマイモにとって寒いので、室内の温度を低くしている部屋(冬期間の室温は13~17℃?)に取り込みます。 そうすると4~5月まで焼き芋で美味しくいただけます。 ジャガイモは7月末に収穫後段ボール箱に入れて、建物に組み込まれた車庫に保管すると3月までは料理に使えると我家の名シェフが言っていました。
それではキクイモはどうでしょうか? キクイモは長期保存が効かない作物のようで、常温で保管した場合は1週間程度とのこと。 この常温で1週間というのは、関東以西の話で、キクイモは10月下旬~11月上中旬?に収穫するので、関東以西のその頃の平均気温は15℃前後で、室温は20~24℃くらいではないでしょうか。 それと、工業、医療、食品など各分野で 「常温」の捉え方が違うのでどれが正しいか?は一概に言えないのですが、とりあえず、当ブログでは「常温」を関東以西の11月上旬の室内の気温(20~24℃?)と考えます。
キクイモは常温で1週間しか持たないのですが、札幌ではその頃の外気温は9℃前後です。 11月中旬以降は最低気温がマイナスになる日もあり、関東以西に比べると、保存期間は長くなると思います。 しかし、冷蔵庫でも2週間程度とあるので、ジャガイモやサツマイモに比べて保存性はかなり低いようです。
キクイモは札幌で越冬するので冬期間土中に埋めておけば、春まで食べられます、と思うのです。 しかし、それを料理に使うたびに雪を除けて土を掘り返すのはそれなりに大変なので、収穫後、確りした箱に土を入れてその中に埋め込み、ガレージに保管すれば春先まで持つのではないか?と思うのです。 それで今冬は、掘り取り後少し日数は立っていますが、とりあえず、発砲スチロールで試してみようと思っています。 次回は、「キクイモは美味しく食べられるのか?」についてです。

 

キクイモ(その4) 開花

2023.10.3
10月に入ってやっとキクイモの花が咲きました。 種芋を4月11日に植え付けているので、開花まで約6ヵ月弱を要しています。 草丈は2.5mくらいに伸長。 建物と建物の間に植えているので横風が強く流れ、倒伏するので簡易な支柱をしています。
2023.10.3
キクイモは名前のとおりキク科に属し、花の中央に橙色の頭花をつけ、周辺に黄色の舌状花をつけます。花の大きさは8cm程。 花弁の枚数は写真では10枚ですが、10数個つけるものもあります。 花の形状(花弁の長さや幅など)も違いがあるようです。  ⇒ キクイモ

2023.10.3 2023.10.3

⇒ キクイモ 種芋
⇒ キクイモ(その2) 種芋植付け
⇒ キクイモ 芽出し

キクイモの収穫は11月上旬と考えています。

キカラシ 緑肥 タマネギ畑

2023.7.28
地下鉄栄町駅を降りて、市道東16丁目線を百合が原公園に向かって15分ほど歩くと右手に写真のタマネギ畑が見えます。 白っぽく見える畑と青く見える畑があります。 これはタマネギの品種が異なり、収穫時期が違うのですが、どちらの畑のタマネギも茎は横に倒れています。 前者の畑のタマネギが先に※根切作業を終えて、後者は葉が青っぽいのでつい最近根切作業が行われたようです。

※根切りとは? なぜ収穫前に根を着る必要あるのか? 家庭菜園では、畑から引っこ抜いて食べているのに。
根切りには、収穫前と収穫後の二通りがあるようですが、栽培農家さんは、収穫前に行っています。
タマネギ栽培の多い札幌の篠路・丘珠地区では、この時期、タマネギがタテヨコ高さ約1.5mのコンテナにぎっしり詰め込まれ、何段にも積まれて屋外に保管されているのを見かけます。 これらは、これから来年の春にかけて順次出荷するタマネギなのです。 その間(長期間保存)、タマネギが腐らないように、品質が落ちないように乾燥して保存する必要があるのです。 なので、根切りの目的は、先ず第一に乾燥させて長期保存が効くようにするためのようです。そのほかの目的として、収穫作業の効率化はもちろん、大きくなることによる裂皮や皮ムケを防止することや、黄色の皮の着色促進など、品質向上を目的としているようです。
 タマネギ(その5) 収穫  より抜粋引用

7月末に、このタマネギ畑を見て「8月上旬に収穫されるな」と思っていました。 ところが、
2023.9.7
1ヵ月余の9月上旬にこの畑を見ると、収穫した後は裸地ではなく草が生い茂っているのです。 草丈は40~50cmで、花も咲いています。 満開ではないのですがちらほらと咲いています。
2023.9.7
近づいて見ると、ナノハナ(菜の花)に似ています。 おそらく、アブラナ科で、ナノハナの仲間のキカラシと思われます。2023.9.17
そして、10日後の9月17日にはキカラシはなくなって、畑に漉き込まれていました。 3~4年前に、この畑で10月中旬に堆肥を漉き込んでいるのを見たことがあるので、今秋はキカラシを緑肥として利用したのです。
タマネギの収穫直後の8月上旬にキカラシのタネをまき、9月中旬に漉き込んでいるいるので、キカラシの生育期間は40日余です。 キカラシの成長は早いようです。

北海道では畑に堆肥の入れる量を毎年2t/1000㎡(2kg/1㎡)を推奨していますが、草丈が40cm程に成長したキカラシは、堆肥量で2t/1000㎡(2kg/㎡)になるのでしょうか?
これを大まかに計算してみると、

草本の❊堆肥化率は一般的に50~80%と言われているので、今回は50%で計算すると、キカラシを4kg/㎡を漉き込めば、4kg/㎡ × 0.5 = 2kg/㎡になり、北海道の基準値になります。 上のキガラシの写真で、畑1㎡当たり4kgの生物質が生えているか?といえばあるような気がします。地下には根もあるのですから。

堆肥化率;草本の堆肥化率とは、草本の生物質を堆肥にする際に、その重量や体積がどれだけ減少するかを表す指標。 堆肥化率は、草本の種類や水分含量、堆肥化方法などによって異なるが、一般的に50~80%程度とされている。つまり、草本の生物質を1トン堆肥化すると、0.5~0.8トンの堆肥が得られる。

2013.7.14
写真は、百合が原公園のリリートレインの線路沿いに咲いているナノハナ若しくはキカラシです。ナノハナもキカラシも秋にタネをまけば、おそらく、札幌では5月から花を咲かせます。 春まきすれば7月上旬?から咲き始めます。 写真の花は春まきのようです。

<キカラシについて>
キカラシはアブラナ科の緑肥作物ですが、園芸植物大辞典などの辞典やウィキペディアで調べても「キカラシ」という項目が出ていないので、属名など植物としての詳細 な情報が得られないのです。 雪印種苗のホームーページを見ると、緑肥作物種子にシロガラシ キカラシ(品種;メテックス)とあるので、このキカラシという名称は、もしかして、雪印種苗が作出したものなのかもしれません。 キカラシがシロガラシから生まれたものならば、アブラナ属(Brassica属)になり、ナノハナと同属です。 このアブラナ属(Brassica属)は地中海沿岸を中心とした南ヨーロッパと小アジアに40種あり、カブ、カラシナ、カリフラワー、キャベツ、ケール、ツケナ、ナタネ、ハクサイ、ブロッコリーなど、日ごろ食卓に登場する多くの野菜がこの属に含まれています。
キカラシ(シロガラシ)は上述のカラシナの仲間になり、シロガラシの学名は、 Brassica.hirta、Brassica.alba、Sinapis.albaと3つ(学者によって見方が異なるため)もあります。 シロガラシはヨーロッパで広く栽培されていて、種子からカラシを採るそうです。 ホットドッグにケチャップと一緒につけるマスタードは、この種子からつくられています。

 

 

 

リコリス 彼岸花 百合が原公園

リンク

私の生まれ故郷は福井県若狭地方の小さな古い町で、私が住んでいた家の周りにはたくさんのお寺がありました。  小学校へ通うのに通学路ではなくお寺の敷地だけを通って小学校に行けるくらい小さなお寺が数珠つなぎに並んでいました。 そんな街なので、小さい頃の遊び場といえば、お寺の境内やその横の広場でボール遊びのなどをしたものです。 墓場がかくれんぼなどの遊び場で、秋が深まる前の10月?にヒガンバナ(彼岸花)が咲いていたのを覚えています。 写真で見るような真っ赤な花が群生して咲く人目を引くような咲き方ではなく、お墓の傍らに葉のない花茎だけをすっーと伸ばして数輪の花を咲かせる姿は、今思えば普段見慣れている草花とは少し違う不自然さはあるですが、夏が終わり本格的な秋を迎えて辺りに花が少なくなってきている時期に、妖艶さを感じさせる? あの朱赤は目を引き付けるものがありました。

<リコリス属について>
最新園芸大辞典では、「日本及び中国に10種余り、そのうち、日本には5種自生または半自生」、
パソコンで調べると、「リコリス類は本州、四国、九州、南西諸島から台湾と中国からミャンマーにかけて、20種類くらいの原種が分布」とあります。
リコリスは属名で、上述のヒガンバナ(彼岸花)も同じリコリス属(ヒガンバナ属)の一つで、学名はLycoris.radiata(リコリス ラディアータ)です。
百合が原公園温室に展示されているリコリスは、欧米や日本などで作出された品種です。 元々、ヒガンバナはお墓に咲いている花というイメージがあって、日本ではあまり受けが良くなかったのですが、欧米で新しい品種が作出されることで花色も豊富になり、日本でも改めてリコリス属が見直されているようです。
2023.9.7
百合が原公園の温室に展示されているリコリス。 草丈(花梗)は60~70cm、
リコリスは耐寒性がないため、札幌では屋外では越冬しません。 展示のリコリスも花が終わると球根が枯死しない程度の温度の低い温室で冬を越します。2023.9.7
花色は朱赤、ピンク、黄、白と豊富です。 細長い花弁を6枚持つ,強いて言うならユリに似た花を1本の花梗から数個~10個程咲かせます。2021.10.30
写真のリコリスは年度は違い2年前のものですが、同じ百合が原公園温室で咲いていました。 10月末なので遅咲きタイプなのでしょう。 もう一つ違う点があります。 地際から葉が叢生しています。 園芸植物大辞典によると、
「葉の出現は、開花と同時または直後の秋期出葉型と、翌年の早春になる春期出葉型に分かれる。」 上の写真のリコリスは前者のタイプで、一番上の写真のリコリスは葉がないので、コルチカムと同じ春期出葉型のようです。

2017.8.27
ナツズイセン  北大植物園
ナツズイセンもリコリス属です。 薄桃色が新鮮です。 開花期に葉が出ていないので、春期出葉型のようです。
また、この写真のナツズイセンは北大植物園の屋外で育っているものを撮っているので、札幌で越冬するようです。